別府由来

【インタビュー&撮り下ろし】ドンブラザーズ“ブルー”別府由来「念願だったスーパー戦隊シリーズへの出演」

2022年3月6日より放送が始まったスーパー戦隊シリーズ第46作「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」で、ブルーの“猿原真一/サルブラザー”を演じる別府由来。念願だったというスーパー戦隊シリーズ出演の夢が叶った今の気持ちなどを伺った。

別府由来インタビュー&撮り下ろしフォト

■スーパー戦隊シリーズの46作目「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」とは?

-まず最初に、先月より放送開始となったスーパー戦隊シリーズの46作目「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」という作品設定についてご紹介ください。

別府由来(猿原真一/サルブラザー 役)
桃井タロウを筆頭にお供のサルブラザー、イヌブラザー、キジブラザー、そしてオニシスター、この5名で「ヒトツ鬼(ひとつき)」と称する人間の欲望が形となった鬼を倒すという物語です。
本作は、敵はひとつじゃなく、第三勢力といいましょうか、「脳人(ノート)」と呼ばれるキャラクターたちがいます。これまでのシリーズでは、ヒーローと敵という2つの対立図でしたが、今回は、ヒトツ鬼と脳人というものもあり、しかも脳人がヒトツ鬼を倒すこともあり、ダークヒーローのようにも描かれています。
敵も敵なりのヒーロー像があって、そこが今作の楽しめるポイントです。お子さんはもちろんですが、ドラマには多くの伏線があるので、大人の方々、過去に戦隊シリーズを観てきた人にも楽しんでいただける作品になっています。

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別府由来

-前作「機界戦隊ゼンカイジャー」から駒木根葵汰さんが引き続きレギュラー出演されていますね。

別府由来
前回の主役が引き続き登場するのは新しい試みですよね。ただ、同姓同名“五色田介人”として登場しますが、前回のゼンカイザーとはまた違うキャラクターで。彼が僕たちにどう関わってくるのか、今後明らかになります。

-撮影現場の雰囲気はいかがですか?

別府由来
5人が揃うシーンはそんなに無いんですが、ただひとつ確実に言えることは、みんなのこの作品に対する熱量がものすごく高いこと。
プライベートな話ももちろんしますけど、お芝居について相談したらとても丁寧に教えてくれたり、とても仲の良い5人です。実際、5人で取材を受ける時にも「仲が良いですね」ってよく言われます。

別府由来

■念願だったスーパー戦隊シリーズへの出演

-歴史あるスーパー戦隊メンバーとして出演が決まった時のお気持ちは?

別府由来
念願が叶った!という気持ちです。
前職は美容師で、美容師からこの世界に進むきっかけのひとつが、戦隊シリーズや、仮面ライダーシリーズに出演してみたかったからです。
役者さんによっては、年齢を重ねてから役者のキャリアをスタートされる方も少なくないですが、この2つのシリーズは今しか挑戦できないと思っていました。
そして、2年前の「仮面ライダーセイバー」の時に初めて特撮系のオーディションを受けたんです。でもその時はダメでした。

別府由来

-再挑戦することになったオーディションで取り組まれたことは?

別府由来
セイバーの1回目のオーディションを受けた時、台本のト書きに「絵本『おおきなかぶ』を読む」と書かれていて、当時の僕は、台本に書かれたト書きはしなくちゃいけないと思っていたので、『おおきなかぶ』の内容を覚えていって読んだんです。
そうしたら、審査員の方から「次の人からふつうに台本から始めて」って(笑)
その時、僕は「余計なことをしてしまったか!?」と思って、萎縮してしまったんです。
それ以降、他の作品のオーディションでもうまく自分を出せずにいました。

-トラウマのようになってしまったんですね。

別府由来
はい。なので、ドンブラザーズのオーディションは僕にとってヒーローになれる最後の挑戦だと思っていたので、いかに自分を魅せるか?ということを考えました。
今回のオーディションの台本では、“名札を見る”とあったので、名札を付けていったりとか、配達員という設定があったので、なるべくそう見えるような服装をしていったりしました。
(ドンブラザーズのキャストによる)座談会でもお話した、オーディションに“おにぎり”を持っていったというのも、そのひとつです。
あと、お酒を飲むシーンのオーディションもあったんですね。朝のヒーロー番組でお酒?って思ったんですけど、きっとこれはブルー向けだろうと思いました。僕は、自分の性格だと、ブルーが向いていると感じていたので、ブルーに焦点を向けてオーディションに臨んでました。
実際、第三話で猿原真一が空想でお酒を飲むシーンがあるんですが、オーディションに挑戦してみて良かったと思いました。たぶん、今までの自分だったら、主人公のレッドっぽく飲んでいるお芝居をしていたかもしれません。

■“猿原真一”≒“別府由来”?

-今お話に出た“猿原真一”とはどんなキャラクターでしょうか?

別府由来
真一は、職業は「風流人」と言っておきましょう(笑)実際は無職なんですけど、時間に縛られないで風流を楽しんでいる人です。
どうやって生活をしているかと言えば、人の相談相手になって知恵を授けて、お金をもらうのではなく、食材をもらって生活しています。
とても頭が良く、彼がお金のことについてどう考えているかを語るエピソードもあるものの、明かされてない設定も多く、そこは僕も演じる上で難しいところのひとつです。

-猿原真一は衣装も特徴的で、中尾彬さんの通称“ネジネジ”なストールを首に巻かれてますしね。

別府由来
そうなんです(笑)“ネジネジ”は真一のトレードマークになってますし、衣装も今のところは作務衣(さむえ)のみです。鬼頭はるか役の志田こはくさんはいろんな衣装があって、よく衣装合わせをしているらしいんですが、僕は衣装合わせにはほとんど呼ばれていません(笑)
ただ、番組を見ている子ども達は、衣装の印象が強く残るようで、他のヒーローを演じている役者さんも、私服でいると子ども達にはほとんど気づかないのに、キャラクター衣装を着ると気づかれる。そういう意味では、僕の演じる真一の衣装は子どもたちに強く印象づけられるのかなと思っています。

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-真一はサルブラザーにアバターチェンジしますが、今回の作品では、変身することをアバターチェンジと言ってますね。

別府由来
僕は、ドンブラザーズの出演が決まってから、この変身シーンをとても楽しみにしていました。今回は呼び出されて変身するという設定なんですが、これは、“暴太郎(あばたろう)”と“アバター”がリンクされていて、自分が今いるのとは別の世界で“アバター”として呼び出されるということです。これは今までの戦隊シリーズにはなかった新しいシステムだなと思います。

-他のインタビューで、猿原真一(さるはらしんいち)は“変人”だと答えられていましたが、ご自身と比べていかがですか?

別府由来
似ている点のひとつは“考える”こと。何を行動するにおいても、考えてから行動することが多いです。真一も通称「教授」と呼ばれているように、日々考えながら行動しているキャラクターだと思います。
“変人”という点については、自分では言いたくないです(笑)でも、たしかに他人からは変わっているって言われます。どこが変わっているかは自分ではわからないんですけどね(笑)
ただ、ひとつ思うのは、ついついしゃべりすぎてしまうことかな。こういったインタビューでも、なるべく聞いてくださる方に楽んでほしいという思いからたくさんお話してしまいがちです。

-たくさんお話いただけて、楽しませてもらってます。

別府由来
ありがとうございます(笑)
もうひとつ真一と似ているなと思うことは、真一が推理するシーンで、彼が考えていることと関係ないことを、たとえば“鬼頭はるか”が口を挟んでもスルーしてしまう。この真一の心理はわかるなって思います。

別府由来

■みんなにも踊ってほしいドンブラダンス

-同じ事務所の森崎ウィンさんが歌うオープニング主題歌でドンブラダンスを踊られてますが、振り付けを覚えるにあたって、取り組まれたことや苦労したことは?

別府由来
僕、ほんとにダンスが苦手なんです。高校の時もダンスで応援する機会があったんですが、壊滅的すぎて周りから笑われました。
ドンブラザーズでもダンスがあることは、役が決まってから聞いたんですが、でも子ども向けだからそんなに難しくないだろうと思っていたら・・・。

-けっこうハードなダンスですよね?

別府由来
そうなんです。スピード感もあってめちゃめちゃかっこいい振り付けで。
自分なりの形を考えて自主練に臨み、そして振り付けの先生に鍛えていただきました。
実際に仕上がったものはどうでしたか?

-ダンスボーカルグループかなと思うくらいとてもかっこいい仕上がりに見えました。

別府由来
ありがとうございます!

-今後、“踊ってみた”という子どもたちも増えると思いますが、別府さんからアドバイスはありますか?

初見だとこんなの子どもでは踊れないよって思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ド下手な僕たちでも踊れるようになりましたし、練習あるのみだと思います。
まずは、最初の「ドンドン、ドンブラザーズ」のところや、肩をポンポンとするところなど、特徴的でわかりやすいポイントがあるので、まずはそういうところから覚えていただけたらと思います。
なにより、「踊ることが楽しい」と思うことが大切で、僕も練習始めた頃は「難しいしイヤだなぁ」って思っていたんですけど、練習して覚えてくると楽しくなってきて、楽しくなるとさらに上手になっていくと思います。これは何事においてもそうだと思いますが、「楽しむこと」ですね。

別府由来

■じっくり役に取り組むことのできる作品に挑戦したい

-俳優のお仕事を始められたきっかけは?

別府由来
高校時代にスカウトされたのがきっかけです。でもその時は審査で落とされたんですよね(笑)
それで、じゃぁ、もうひとつの夢だった美容師で頑張ろうと思って、いったんは美容師になったんです。
でも、いったん蓋をした芸能の道を再び考えるようになり、それで改めて自分が一番目ざしたいことは何かと熟考した末、再挑戦して現在に至ります。

-俳優としての今後の抱負は?

別府由来
ドラマが大好きなので、ドラマ作品も頑張りたいですし、今回の戦隊シリーズのように1年間ひとつの役を長く演じきるということも大切にしたいので、朝ドラや大河ドラマのような、より広い世代の方に長く観ていただける作品に挑戦したいと思っています。

■完全なインドア派!

-オフの日はどうやって過ごすのがお好きですか?

別府由来
インドアな趣味が多いです。でも、友だちから出かけようって誘われたらぜんぜん外出はします。
僕はマンガ、アニメ、ゲームが大好きで、これらの作品は無限のようにあるので、楽しむことに忙しすぎて外に出る時間が無い(笑)

-今は動画配信サービスもたくさんあって、ひとつのドラマシリーズにハマってしまうと、時間が足らなくなりますよね。

別府由来
そうなんです。ご飯を食べ忘れたり、寝る時間も無いくらいで、どんどん僕を引きこもりにしていってしまう(笑)

-好きな作品は?

別府由来
ずっと推しているのは「暗殺教室」です。この作品は、“別府由来”という人物の人間形成をしてくれたひとつの作品だと思っています。タイトルの強烈さとは裏腹に、人間の優しさを教えてくれて、とても思い入れが強い作品です。オーディションの時の自己紹介の時も、この作品の主人公の「殺せんせー」のセリフで始めることがあります。

別府由来

■最後にメッセージ

-最後に、「暴太郎戦隊(あばたろうせんたい)ドンブラザーズ」の見どころと、別府さんの意気込みをお願いします。

別府由来
今までに無い革新的な世界感を楽しんでもらいつつ、変身後のかっこいい姿も魅力的に感じてもらえると思います。
ストーリーは、子どもたちには少し難しいところはありますが、将来大人になって改めて見返していただいた時に「こんなに面白かったんだ」って思ってもらえる要素がたくさんつまっている作品です。

別府由来

■フォトギャラリー

[写真・インタビュー:桜小路順]

別府由来(べっぷ ゆうき)プロフィール
1998年11月24日生まれ、東京都出身。
趣味:漫画、アニメ、邦ロック
特技:サッカー、卓球
資格:美容師免許
【経歴】
〈テレビ〉
・「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」(テレビ朝日系 / 3月6日より放送中)
・「ヒミツのアイちゃん」(FOD / 2021年)
〈ラジオ〉
・「FESTIVAL OUT」(TOKYO FM / 毎週金曜オンエア中)
HP:https://www.stardust.co.jp/section1/profile/beppuyuki.html
Instagram:https://www.instagram.com/beppu_yuuki/

「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」

INTRODUCTION
ことーしことし…
《桃太郎》をモチーフにした、いまだかつて見たことのないヒーローが誕生!
桃太郎が、サル・イヌ・キジをお供に鬼退治したように、
ドンモモタロウ(レッド)が、サルブラザー(ブルー)、イヌブラザー(ブラック)、キジブラザー(ピンク)、さらにオニシスター(イエロー)とともに悪に立ち向かう。
その名も『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』!

○出演者
ドンモモタロウ/桃井タロウ:樋口幸平
サルブラザー/猿原真一:別府由来
オニシスター/鬼頭はるか:志田こはく
イヌブラザー/犬塚翼:柊太朗
キジブラザー/雉野つよし:鈴木浩文

ゼンカイザーブラック/五色田介人:駒木根葵汰

桃井陣:和田聰宏

ソノイ:富永勇也
ソノニ:宮崎あみさ
ソノザ:タカハシシンノスケ

○スタッフ
原作:八手三郎
脚本:井上敏樹
音楽:山下康介
アクション監督:福沢博文
特撮監督:佛田洋
監督:山口恭平

○主題歌
「俺こそオンリーワン」
歌:MORISAKI WIN
作詩:及川眠子 作曲/編曲:フワリ

©テレビ朝日 ©東映 ©東映エージエンシー

放送情報:テレビ朝日系にて毎週日曜9:30~放送中

 

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