映画『真白の恋』~「富山」を舞台に、“縁”でつくられた作品~
2017年2月に3館だけの小規模ながらも劇場公開され、DVD & Blu-rayが11月8日に発売されたその後も、口コミとともに公開館が全国に広がるという現象が起きている『真白の恋』という映画作品がある。
そんな中、11月12日にアップリンク渋谷にて、“『真白の恋』DVD発売記念 山形麻美ライブ&凱旋上映会”が開催された。
当日の上映回数は2回で、いずれも満席。それぞれの回の上映前、上映後に「舞台挨拶およびミニライブ」が行われ、集まった登壇者は、俳優・長谷川初範ら総勢14名の豪華なイベントになった。
恋をした真白は、“普通”の女の子でした。
“日本のベニス”と呼ばれるほど美しい景観を誇る、富山県射水市。この港町を舞台に、軽度の知的障がいのある主人公・真白(ましろ)の初恋を描いた本作は、富山県富山市出身の坂本欣弘(さかもとよしひろ)監督をはじめ、富山に縁のあるキャストも参加。
小説や漫画が原作となる日本映画が多い中、オリジナル脚本であることにこだわった『真白の恋』は、様々な問題に直面しながらも前向きに人生を歩んでゆく人々の姿を描きつつ、富山の魅力も伝える珠玉の感動作となっている。
“縁”で創られ、愛され続ける名画の誕生
富山県出身・富山県在住の坂本欣弘監督がその素晴らしさを広めたいと、地元を舞台にした物語作成を脚本家の北川亜矢子に依頼したことが本作製作のきっかけ。
当初は自主映画としてスタートしたが、監督の“思い”が、さまざまな“縁”を吹き寄せ、著名なクリエイター達やキャストが集結するように。
そして、応援する地元の方などを中心に、クラウドファンディングでの支援もあり、ひとつの映画作品として実現することになった。
11月12日の舞台挨拶に登壇した主演の真白役の佐藤みゆきは、「製作が始まった頃は、劇場公開が決まってなかった。それがここまで上映が続けられたことは夢のよう。末永くこの作品を愛してほしい」と語った。
また、真白の父親役を演じた長谷川初範は、「北川先生の脚本と、坂本監督の素晴らしい力で、みんなが呼び寄せられた。そして、日本の名画劇場にふさわしい映画が今回出来上がった。坂本監督は、職業監督にならなくてもよいから、こういう名作を一本ずつ残していってもらいたい。」と、本作に対する喜びを表現した。
この日のイベントのMCを担当したお笑いコンビのニッチェは、映画を観て泣きすぎてしまい、当初進行が難しくなってしまったほど感動していた。
トークイベントの後は、主題歌を歌った山形麻美が属するユニット「annecoat(アンネコート)」としてミニライブを行い、観客とともに、登壇したキャストたちもしっとりと聴き入っていた。
なお、本作の見どころは、ストーリーはもちろん、立山連峰や富山県射水市の港町の美しい景観は、きっと足を運んでみたくなることだろう。
11月18~24日は、シネマクロール(山口県)で上映予定。
また、坂本監督の次回作も、やはり富山で撮影することが予定されている。
『真白の恋』作品情報
2016年 / 日本 / 97分
監督:坂本欣弘
原作・脚本:北川亜矢子
キャスト:佐藤みゆき 岩井堂聖子 福地祐介 山口詩史 杉浦文紀 及川奈央 長谷川初範
音楽:未知瑠
主題歌:山形麻美
配給:エレファントハウス
©sagan pictures
公式サイト:http://mashironokoi.com/
2017年11月8日 DVD & Blu-ray発売
Blu-ray:5,184円(税込)
DVD:4,104円(税込)
※レンタルはDVDのみ
発売・販売元:バップ 商品サイト
<映画賞受賞歴>
・なら国際映画祭2016 インターナショナルコンペティション部門、観客賞受賞
・福井映画祭 コンペティション部門 グランプリ受賞
・TAMA CINEMA FORUM ある視点部門
・第二回新人監督映画祭コンペティション部門
・あきた十文字映画祭 正式出品
【詳細レポート】『真白の恋』DVD発売記念 山形麻美ライブ&凱旋上映会
ここからは、『真白の恋』を愛する方々のために、11月12日のイベントの詳細レポートをお届けする。ネタバレも含むので、映画を未見の方はご注意。
日時・場所:2017年11月12日(日)アップリンク渋谷
ライブ出演:山形麻美&福光太郎(アコースティックデュオ annecoat / asami & taro )
司会:お笑いコンビ ニッチェ(江上敬子、近藤くみこ)
登壇:坂本欣弘(監督)、北川亜矢子(脚本)、(以下、出演)佐藤みゆき、 岩井堂聖子、 福地祐介、山口詩史、 杉浦文紀、及川奈央、長谷川初範
あいさつ
MC:ニッチェ(江上 敬子/近藤 くみこ)
(映画を観て)泣きすぎてしまって。(MC担当としては)使い物になりません。
(ニッチェは脚本家の北川亜矢子さんとも親しい関係であり、『真白の恋』映画公式サイトでは映画に寄せたコメントを読むことができる)
佐藤みゆき(主人公:渋谷真白役)
渋谷真白役を演じさせていただいた佐藤みゆきです。
今日、DVD/ブルーレイの発売を記念した上映イベント言うことですが、出演者がこれだけそろったのは今までで初めてのことです。うれしくも思っていますが、もうこれできっと(出演者が集まるのが)最後なんだなと思ってさびしくも思っています。
福地祐介(油井景一役)
油井役を演じさせていただいた福地祐介と申します。
先ほど、真白(役の佐藤みゆき)が言ったように、舞台挨拶にはけっこう参加させていただいているのですが、このメンバーの中で僕が一番参加できていなかったので、お客様あってのイベントだと思いますし、僕自身、今日はとてもうれしいです。
岩井堂聖子(渋谷雪菜役)
真白のいとこ、渋谷雪菜役を演じさせていただいた岩井堂聖子です。
本日、このような発売イベントを通してみなさまの前に登壇できてうれしく思っております。
長谷川初範(真白の父親・渋谷晴臣役)
真白の父親役を演じました長谷川初範です。本日はありがとうございます。
北川先生の脚本ありきで、ここにみんな集まりまして、監督も本当に素晴らしい力を発揮して、監督自身が10年間、助監督としてがんばってきた力が、人を寄せ付けて・呼び寄せて、素晴らしい脚本ができて、運が強い監督だなと思っています。
日本映画の名画劇場って少なくなりましたけれども、そういう場所にふさわしい映画が今回出来上がったなと思っています。
これからも監督にはますます、良い監督になって、職業監督にならなくてもよいから、ご自分の節目節目で、ここだという今回のような名作を一本ずつ、人生のなかで残していってもらいたいと思います。
山口詩史(真白の母親・渋谷夏江役)
真白の母親、渋谷夏江を演じさせていただいた山口詩史と申します。
9カ月前の昨日、富山でみなさまの前ではじめて『真白の恋』を観ていただいて、本当にすごく広い劇場でみていただいて、今回もあたたかい拍手をいただいて、みなさんに集まっていただいてお顔をみられるなんて思っていなくて、貴重なお時間を『真白の恋』のためにありがとうございました。
杉浦文紀(真白の兄・渋谷連役)
真白の兄・連を演じた杉浦文紀と申します。今日はみなさまお越しいただきありがとうございます。
及川奈央(真白の兄・渋谷連の嫁 美咲役)
連さんのお嫁さん、美咲役を演じた及川奈央です。
こんなに真白ファミリーが全員揃うのは、本当に初めてで、たぶん、これで最後になっちゃうのかなと思うとさびしいですけれども、ただ、楽屋に全員揃ったときに、本当にタイムスリップしたかのように家族に戻れるみなさんなんですね。
なので、私も(真白の兄の)連さんと結婚して。この真白・渋谷さんの家庭に入ったのと同じような気持ちで、ファミリーにいさせてもらえたことが本当に光栄だなと思っております。こんなに長くみなさんに愛される作品に関われて、参加できて北川先生、監督、みなさまに感謝です。
深川格(写真店の主人役)
写真屋の店主を演じさせていただいた深川と申します。
もともと、私は、監督の友達というか仕事仲間で、地元が一緒で、ひとつ配役が決まっていない役があるので出てもらえませんかとお声がけいただいて、出させていただいて、今日もDVD発売記念イベントがあるんで来ます?と冗談だったと思うんですけれども、真に受けて、富山から新幹線で来てしまいました。富山在住で広告の仕事をしており、役者ではございません。
北川亜矢子(脚本)
脚本を担当しました北川亜矢子と申します。
今日は本当に勢ぞろいで、最後になってしまうだろうなと思いつつも、実は坂本監督との仲は十年くらいの付き合いなんですけれども、我々は“DVDストレート”っていうDVDでしか発売されないようなアイドルDVDみたいなものを7年前に一本ずつ出しているんですけれども、それがデビュー作といえばデビュー作なんですけれども、そのDVDをつくったときのAP(アシスタント・プロデューサー)さんが今回DVDをだしてくださったAPさんなんです。
たまたまなんですけれども、本当にそういったご縁が、ご縁だけでできているといっても過言ではないです。この映画は。
そういうこともあり、また、今回多くの人に出ていただけて、購入していただけて、なんとお礼をいっていいかわからないんですけれども。個人的には楽しくてしょうがないんで、トークイベントを楽しんで帰っていただけたらなと思います。
坂本欣弘(さかもとよしひろ)監督
自分が頭の中で描いた物語とか映画とかが、こうやってたくさんの方々に観ていただいて、なおかつ、ソフトでDVDという形になって。
これは自分の夢だったんですけど、自分がいつか死んだ時に、こういったDVDが残って、誰かの想い出をつなぐようなことを仕事にできればいいと10年前に思っていました。
ですので、今日は、そういう日を迎えられて、なおかつこういうすばらしいキャストやスタッフたちと、この映画を作れたことがたいへん嬉しく思っております。(このイベントが終わると)なんかさみしくなりますけど、これからも僕はがんばっていこうかなと思っています。
撮影をふりかえって
MC(ニッチェ)
撮影で一番たいへんだったことは?
坂本欣弘監督
雪が降らないと成立しないものだったんですけれども、2月中旬頃、撮影の一週間前までずっと雪が降らなくて。僕らもあきらめていたんですが、前日に1メートルくらいばーっと雪が降って、まぁ、天候が一番大変だったなぁと。
僕らも、もう雪が降らないものと考えて予定を立てていたので、いざ、雪が降ると、車の運転が慣れなかったり、天気には結構恵まれたのですが、雪に関してはたいへんでした。
MC(ニッチェ)
降ってほしい雪が実際に降ったらたいへんだったって話ですか?
坂本欣弘監督
まぁ、まとめるとそういうことです(笑)
MC(ニッチェ)
確かに、雪があるのとないのとでは全然違いますものね。
坂本欣弘監督
あと、長谷川さんが真白を追いかけていくシーンは、射水市とは全然違う場所で、車でいっしょに山奥まで行っていただいて、それもたいへんでした。
MC(ニッチェ)
雪といえば、海辺に雪のシーンもありましたね。あの場所はなんだったんですか?
坂本欣弘監督
その件については、福地君が答えてくれると思います。
福地祐介(油井景一役)
あの場所は、結果的に言うと、海辺なんですよね。
僕も真白も知らされないで、車に乗せられて連れていかれて、あの場所に行って同じ印象を受けたんです。「すげーっ」て。
「すごい何もなくて、きれいなところですね。」という話をしたら、監督が「ここは海辺なんです。」って教えてくれました。
MC(ニッチェ)
ちょっとしたサプライズですね。
佐藤みゆき(主人公:渋谷真白役)
誰の足跡もなくて、きれいに真っ白で。
MC(ニッチェ)
じゃぁ、人がいない場所ってことなんですね。
佐藤みゆき
はい。ふたりであしあとをつけていくという感じで。
MC(ニッチェ)
じゃぁ失敗できないですね。二度歩いちゃうとね。
じゃぁ、一発OKで?
坂本欣弘監督
あの歩いているシーンは、もともと本にはなくて、現場でとりあえず行こうか的な(笑)
使う予定でも特になかったんです。一応、撮っとこうみたいな(笑)
現場でのムードメーカーは?
長谷川初範(真白の父親・渋谷晴臣役)
それは、お母さん。
あたたかくて。
山口詩史(真白の母親・渋谷夏江役)
いやいやいや、私は、ただうるさいだけで。
今の若い30代はクールで騒がないし、淡々としているんですけど。私は、キャッキャッキャッキャ言って、パパ(長谷川初範)とずっと映画の話をしていて、場所が本当に真白が寝起きしている一軒家で、それで私たちの食卓も全部そこにあって、ほとんどそこを動かずに、ふたりでコタツに入って、本当の夫婦みたいで。
長谷川初範
みんな食事もそこで。
監督のお母さんがつくってくれる昆布巻きをね。
あれ以来、昆布巻きのファンで。すっごいうまいんだよ。
世の中にこんなうまいもんがあるのかってくらい好きになりました。
お母さんが毎回おかずをつくってくれていたんです。
それでみんなそこでお膳を並べて、みんなで本当の家族のようにご飯を食べていました。
MC(ニッチェ)
いやでも家族のようになりますよね。
ちなみに、私が想像していたよりも長谷川さんがフランクすぎて驚いています。
実は、我々、長谷川さんの後輩なんです。
我々も女優を目指して同じ学校に入ったはずだったんですけど、なんでこうなったんですかねぇ(笑)
映画で大事なのは脚本と監督
長谷川初範
映画の話に戻しますと、本当に映画で大事なのは脚本であり、そして監督であると。
我々は…僕なんかは大先輩の監督さんたちでも、あまりいうことをきかないタイプかもしれませんが、今回は監督の言うことをききましたよね?
坂本欣弘監督
はい(笑)
長谷川初範
本当にこの作品は、素直に脚本(ほん)がいいでしょ。それで、監督がきちんと撮るわけですよ、粘り強く。だから、全然文句がないんですよ。
監督は言葉が少ないんですけど、じっくりじっくり撮るんですよ。で、撮るべきものは撮ると。
「え、またこれやるの?」っていう粘り強さがあるよね。芸術家として最高だと思います。
MC(ニッチェ)
では、岩井堂さん。監督はどうでしたか?演出とか。指示はありましたか?
岩井堂聖子(渋谷雪菜役)
監督と初めて本読みでお会いした時に、最初は真白ちゃんと二人だけの本読みだったんですけど、なにもおっしゃらずに、とても物静かで、一回読んだだけで終わってしまったんですね。
私は、とても不安にかられて。
もともと(脚本の)北川さんにはすごくかわいがっていただいていたので、北川さんには撮影中も、すごく相談しました。監督がなにも言ってくれないので、大丈夫かなとか、嫌われていないかなとか。
MC(ニッチェ)
監督、どうなんですか?
坂本欣弘監督
佐藤さんと岩井堂さんの本読みの最初の芝居をみたときに、真白と雪菜そのもので、特に僕が何も言わなくても、逆に、こうやってみてはいかがですかっていうことを言っていただいて。もう見えていた感じです。
監督のポケットマネーから始まった映画
北川亜矢子(脚本)
本読みは、北川家でやったんですよ。
これだけ大きなイベントをやらせてもらっているんで、嘘だと思う方もいらっしゃるかもしれないんですけど、本当に自主映画で監督のポケットマネーでつくった映画なんです。
もともと、ン万円でつくりたいっていう話をしていて、もうこれはお金はもらえないとおもいながら、じゃぁがんばろうか…って感じでやろうとして、書いていて。
書き出したらなんか楽しくなってしまって、気づいたら5倍くらいの量になっていました。
MC(ニッチェ)
脚本はどうやって書くんですか?
監督がこういうのを撮りたいっていう話がきたら、北川さんがそれを本にするみたいな感じですか?
北川亜矢子(脚本)
全部無視みたいな?(笑)
坂本欣弘監督
僕は景色のことを書くことが多かった気がするんですけれども。
北川亜矢子(脚本)
「家族の話」、「富山を舞台にした話」、「立山に登りたい」
MC(ニッチェ)
そんな箇条書きみたいな?
坂本欣弘監督
それが三本線。
北川亜矢子(脚本)
いつまでたっても(監督からそれ以上の指示が)こなくて、なんか、なんでもいいみたいな。
半分くらい書いたときに、障がい者の女の子が出てくる話だけど大丈夫?ってきいたら、「大丈夫です」っていうことだったので、なんでもいいのかなって(笑)
でも脚本を書くうえで、ものすごい喧嘩をしていたりもするんです。
なんでもいいって言ったはずなのに、意外とうるさいんです。
はじめましてで結婚式の撮影
MC(ニッチェ)
杉浦さん、めちゃめちゃいいお兄さんを演じていらっしゃいましたが、いかがでしたか?
杉浦文紀(真白の兄・渋谷連役)
この作品が、佐藤みゆき(真白役)さんとは、“はじめまして”でした。
MC(ニッチェ)
なんか、あんなお兄さんがいたらいいなと思ってみていました。
すごい、愛にあふれていて。
杉浦文紀
本当に、富山のロケーションを含め、キャストのみなさん含めて、そこにいればいいだけだったという感じで、ありがたかったですね。役者として。
MC(ニッチェ)
杉浦さんは、及川さんとも初対面?撮影でたいへんだった点はありますか?
及川奈央(真白の兄・渋谷連の嫁 美咲役)
“はじめまして”で結婚式だった点ですね。
会ってその場で結婚式のような。
(杉浦さんと)あまりコミュニケーションがないまま結婚式シーンの撮影だったので緊張しました。
最初、杉浦さん、目を合わせてくれなかったんです。緊張されてたんですか?
杉浦文紀
え?本当ですか?
及川奈央
その時、長谷川さんがとてもやさしくしてくださって。
MC(ニッチェ)
さすが、長谷川さん。お父さんですね。
杉浦文紀
自分、余裕がなかったみたいですね。
及川奈央
よい緊張感でした(笑)
真白が恋をした瞬間
MC(ニッチェ)
油井!たまんないよ油井!
あれはイカンだろう。百回くらい、心の中で“油井!”って叫んだよ。
顔を近づけるな、これ以上、手と手が触れとるやないか!って。
福地祐介(油井景一役)
北川さんに言ってください!(笑)
北川亜矢子(脚本)
あれは、ふたりの距離が縮まる、真白が恋かもしれない・好きだって思う瞬間を書いた本で、近づいて帽子がずれて、それを直してあげるという本になっているんですけど、結果、あぁなっていたのは、油井と監督の責任だと思います。
佐藤みゆき(主人公:渋谷真白役)
帽子を直すっていう行為が、男性二人の目線からして、ちょっと行きすぎな感じ、恋愛感情がある感じにみえてしまうので、なにか方法がないかということで、夕日がきれいなところで写真を撮るっていうことだったら、やるんじゃないかっていう理由で、あのシーンに落ち着いたんですよね。
MC(ニッチェ)
深川さん、いいたいことがあれば最後に(笑)
佐藤みゆき
深川さんは、坂本監督作品へのレギュラーになろうとしていらっしゃるんですよね?
深川格(写真店の主人役)
そうですね(笑)
彼は、監督になる夢をずっとおいかけつづけていて、まずは、富山で撮りたいと。
こういう作品が世に放たれて、富山が広がるってことをすごく嬉しく思っています。
アンネコート ミニライブ
ライブ出演:山形麻美&福光太郎
(アコースティックデュオ annecoat/asami&taro)
キャスト、スタッフによるトークイベントに加えて、主題歌を歌った山形麻美さんによるミニライブが披露された。
山形麻美さんが属するユニットの「annecoat」は、活動を休止しているなか、この日は福光太郎氏も登場してのライブとなった。主題歌起用のきっかけは、過去に大阪で出会った北川亜矢子さんとの縁だという。
北川さんから山形さんに、「いつか、いっしょに歌ってほしい」という話を14、15年前にしていたというエピソードが語られた。
ライブでは、映画の主題歌である『真白の恋』に加えて、「annecoat」のオリジナル曲も披露された。会場には、『真白の恋』のファンだけでなく、「annecoat」のファンもライブをききつけて駆けつけていた。
最後に
佐藤みゆき(主人公:渋谷真白役)
みなさま、本当に貴重な時間をありがとうございました。
撮影当初は、公開劇場も決まっていない状態だったのにも関わらず、ここまで上映を続けられたこと。今日のイベントが開催できたこと。そして、劇場に来られなかった方々にもご覧いただけるDVD/ブルーレイになったこと。それらが夢のようです。
坂本監督がおっしゃっていたように、カタチに残っていると代々というか、たくさんの方々にご覧いただける機会・可能性が、この作品にうまれたんだなと思っております。
今日観て、良かったなと思ってくださった方がいらっしゃいましたら、レンタルなどもありますので、お友達・ご家族、そして、肩をたたける範囲の知り合いの方々におすすめしていただけたら、我々が活動していく糧となっていきますので、末永くこの作品を愛していただけたらと思います。
今日はほんとうにありがとうございました。
[記事・写真:Ichigen Kaneda / 構成:Jun.S]
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