瀧内公美、神尾楓珠の“裏印象”は? 映画『裏アカ』ガールズ試写会舞台挨拶
3月17日、秋葉原UDXシアターにて、映画『裏アカ』(4/2公開)のガールズ試写会が開催され、主演の瀧内公美をはじめ、神尾楓珠、加藤卓哉監督が登壇した。
本作は、木村大作、降旗康男、原田眞人、成島出ら日本を代表する数々の名監督の下で厚い信頼とともに助監督を務めてきた加藤卓哉がTSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2015で準グランプリを受賞し長編監督デビュー作となる。
脚本は、『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』の高田亮と、加藤卓哉の共同脚本。
その題材は、今の社会や時代が持つ二面性を象徴する“SNSの裏アカウント”。裏アカウントを通して出会う男女の姿から、現代に生きる者が抱える葛藤や欲望、そして性への衝動を赤裸々に描き出し、観る者の心に突き刺さるセンセーショナルな人間ドラマへと昇華させた。
舞台挨拶レポート
-コロナ禍による公開延期を経て、昨年越しの公開となった心境をお聞かせください。
瀧内公美
皆様の前でご挨拶を申し上げるのも、貴重な機会になってしまったんだなと思うとありがたくもあり、悲しくもありますが、大変嬉しく思います。
神尾楓珠
コロナで延期になりましたが、無事公開できて嬉しい…なんか(瀧内さんと)かぶっちゃった(笑)
加藤卓哉監督
最初に思い付いたのは2015年でしたが、一般のお客様にみてもらうのはこのイベントが初めてで、ようやくここまでたどり着いたなと感慨深い気持ちです。“男の監督だが女性が主人公”という映画を作り、それを瀧内さんに託して挑んだ、人生かけた映画一本目。賛否両論あっていいので楽しんでもらいたいです。
-SNS時代に共感を生みやすい女性を演じてみていかがですか?
瀧内公美
普段SNSをやらないので、その気持ちがわかるかなあと悩んだが、誰しもが持つ承認欲求は理解できました。真知子が自分で自分を見出せない姿は自分と重なりました。
加藤卓哉監督
最初に現場が始まる前から、瀧内さんが僕に「会いたい」と。一番話したのはキャラクターのことで、瀧内さんが考える真知子とは何かをたくさん話し合いました。
台本はとがった女性だったけど、(瀧内さんから)頑張ってる真知子を伝えたいと聞き、脚本にも相当反映しました。
瀧内公美
伝わってほしいですね。
-神尾さん、挑戦的な役を演じられた感想は?
神尾楓珠
むず…かし…かった…ですね…(笑)
そもそも年齢設定が(自分より)上だったのが初めてで。裏の顔のテンション感は普段に近いので作りやすかったけれど、表の顔で仕事をしている時のゆーとの役は経験もないし、周囲にもそのような人がいないので、そこでちょっと苦労しました。
-瀧内さん、神尾さん、お互いの印象は?
瀧内公美
淡々とお芝居をなさる方で、きちんとシーンを積み上げていてすごいなぁ…
私と監督だと戦いになっちゃうので(笑)
加藤卓哉監督
スケジュールもタイトだったので、短い言葉で的確に理解してくれる神尾君には支えてもらいました。
神尾楓珠
お二人がディスカッションするから、自分が足りてないのではないかと思いました。考えてきた上でさらにディスカッションしてるから、自分は大丈夫かなって…
瀧内公美
大丈夫だったよ!(笑)
加藤卓哉監督
テスト一回、本番一回というスケジュールだったが、お芝居の上手な二人だったからできました!
-ガールズ試写会にちなんで、この作品を女性にどのような気持ちで見てほしいですか?
瀧内公美
割と景色とかもきれいで、桜のシーンも着目してみてもらいたいです。
神尾楓珠
ゆーとには女性が共感できる部分がないのではないかと思います。真知子さんの目線でみるのが一番共感できる部分もあると思うから、“ゆーとと関わってる相手”として、真知子さんを追ってもらえればいいですね。
■本作にちなんだフィリップ企画「実は○○してそう」
瀧内→神尾 裏のイメージ
瀧内公美
メンズエステでケアしてそう(笑)
撮影の時は、顔も小さいし体もきれいだし、「ほんとに頼む、太ってくれっ!」てずっと思ってました(笑)
みなさんは今からご覧になると思うんですけど…私先に見たから(笑)
加藤卓哉監督
神尾君に(太るように)筋肉体操のDVD渡したけど、忙しすぎてやってくれなかった(笑)
-神尾さん、ジムには行かれましたか?
神尾楓珠
まったくいってない(笑)
瀧内公美
こっちはどれだけクリーム塗ってると思ってんの!
神尾→瀧内 裏のイメージ
神尾楓珠
悪い意味じゃないですよ!
イグアナを飼育してそう。ちょっと変わった生き物、爬虫類とかを飼っていそう、いい意味で(笑)手のかかるものに愛情を注ぐのが好きそう。
瀧内公美
観葉植物とかすぐ枯らしちゃう…(笑)
■最後にメッセージ
神尾楓珠
現代らしい問題を描いている映画なので、特に僕と同じ世代の人だと共感する部分もあると思うし、メッセージ性もあると思います。
瀧内公美
6年越しにみなさまの元へお届けできる作品であり、何度も話し合ってきた思い入れのある作品です。現代を切り取る物語が、みなさんに何か響くものがあれば…。今日は裏アカではなく、ぜひ表アカウントで宣伝してもらえたらと思います(笑)
加藤卓哉監督
100%真知子に共感できる方はいないと思いますが、自分の表と裏って自分で決めているもので、この映画をみて、自分に立ち返って“表と裏”を考えてもらえたらと思います。
映画『裏アカ』
STORY
青山のアパレルショップで店長を務める伊藤真知子は、どこか満たされない毎日を送っていた。自分の意見は採用されず、年下のカリスマ店員・新堂さやかに仕事を取られ、ストレスが溜まる日々。
そんなある日、さやかの何気ない一言がきっかけで真知子はSNSの裏アカウントを作り、胸元の際どい写真を投稿する。
表の世界では決して得られない反応に快感を覚えた真知子の投稿はどんどん過激になっていき、それに呼応するようにフォロワー数も増えていった。
「リアルで会いたい」「もっと自分を解放して」 そんな言葉に誘われ、フォロワーの1人と会うことになった真知子。その相手は、“ゆーと”という年下の男だった。
真知子は自分と同じ心の乾きを持つ彼に惹かれていく。しかし、その関係は1度きり。それがゆーととの約束だった。
ゆーとと会えないことから、真知子は他の男と関係を持つようになるが、その心は満たされない。
裏の世界でフラストレーションがたまっていくのとは裏腹に、表の世界は、店の売り上げ不振回復への施策に自身のアイデアが採用され、大手百貨店とのコラボレーション企画が決まるなど充実していく真知子。
やりがいのあるプロジェクトに意気込む真知子だったが、その百貨店担当者の原島努こそが、あのゆーとだった。表の世界で再会を果たした2人。平静を装う原島に対し、心乱れ動揺を隠せない真知子。
原島ではなく、ゆーとに会いたいという思いが日増しに募っていく。
表と裏、愛情と憎悪、真実と嘘、理性と欲望・・・相反する2つが激しく交錯する中、真知子に突然訪れる結末とは…。
出演:瀧内公美 神尾楓珠
市川知宏 SUMIRE 神戸浩 松浦祐也 仁科貴
ふせえり 田中要次
監督:加藤卓哉
脚本:高田亮 加藤卓哉
製作:映画『裏アカ』製作委員会
配給:アークエンタテインメント
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
(C)2020映画『裏アカ』製作委員会
公式サイト:http://www.uraaka.jp/
公式SNS:https://twitter.com/uraaka_movie
公式SNS(裏アカウント):※閲覧するには表アカウントをフォローする必要あり。
予告編
4月2日(金)新宿武蔵野館、池袋HUMAXシネマズ、渋谷シネクイントほか全国ロードショー
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