松本穂香＆奈緒が上京した時に感じた味付けの違いとは？ 神田明神でヒット祈願！映画『みをつくし料理帖』

10月7日、神田明神（東京都千代田区）にて、映画『みをつくし料理帖』「食欲の秋!! 大ヒット祈願 記者会見イベント」が行われ、松本穂香、奈緒、角川春樹監督が登壇。（トークノーカット動画＆フォトギャラリー）

本作の大ヒット祈願を行った後、神田明神境内で記者会見を行い、公開直前の思いについてそれぞれ語った。また、本作のテーマ「料理」にちなんで、劇中に登場する好きな料理や、地元から上京した時に味付けの違いで感じたことなどを明かした。

そして、角川春樹監督は、「この映画は“絆”をテーマにしています。コロナ禍の今だからこそ、この映画が観てくれた方の“灯火（ともしび）”になってくれればなというのが私の思いです。」と本作の見どころを語った。
また、以前から松本穂香と奈緒を将来の大女優だと絶賛する監督は、ふたたびこの二人で続編への意欲も見せた。

記者会見レポート

■ヒット祈願のご祈祷を終えて

－ご祈祷を終えて今のお気持ちは？

松本穂香（澪 役）
さきほど、ご祈祷を受けて、いよいよ公開が近づいているんだなっていうことをひしひしと身に感じてます。
この作品がたくさんの方に届けばいいなと改めて思いました。

奈緒（野江 役）
撮影から一年以上経ったということが信じられないんですけど、公開まであと10日を切って、ますます緊張感が自分の中で増してきています。
でもしっかりとお祈りしたので、たくさんの方に届くといいなと思っています。

角川春樹監督
映画の舞台となっている神田にある「つる家」には、火の用心の御札がさりげなく貼ってあるのですが、実はこの神田明神の御札なんです。
ですので、『みをつくし料理帖』と神田明神とは深いご縁が既にあります。今日のご祈祷式はリラックスして臨めました。

－今日は爽やかな秋晴れとなりましたが、角川監督とこの１年ご一緒して、雨が降るということがほとんどありませんね。

松本穂香
そうですね。撮影の時に雨が降ったという記憶がありません。

奈緒
山の天気が心配される撮影の時も大丈夫でしたね。

－監督は、公開まで10日を切って緊張はありますか？

角川春樹監督
ありません。映画公開はお祭りだと思っていて、今回もそれをしみじみと感じています。
そして神田明神はお祭りの中心的存在でもありますし、今日もお祭りに参加しているんだなっていう気持ちです。

■薬師丸ひろ子＆渡辺典子。そして、松本穂香＆奈緒

－今作には、角川監督が以前発掘されました薬師丸ひろ子さん、渡辺典子さんも出演されていますが、当時のお二人と比べて、松本穂香さんと奈緒さんはいかがでしょうか？

角川春樹監督
（当時の薬師丸ひろ子と渡辺典子の）演技力に関しては、二人はデビューしてすぐだったということもあり、演技というよりも、資質の方が全面に出ていました。
今回は、本読みなどを前もって数回行ってましたので、演技力については表現力と、そして読解力は、このこの二人はずば抜けていますね。
ある種完成されているというぐあいに、この映画では驚くべき演技力でした。

－松本さん、奈緒さん、監督の言葉を受けていかがですか？

松本穂香
私としてはもっとこれからも成長していきたいなと思っていますので、とてもありがたい言葉です。

奈緒
身に余ります。私もこの言葉をお守りにして、２年後、３年後、もっと成長した姿を見せられるように頑張りたいと思います。

■劇中料理でお気に入りは？

－劇中に出てくる料理の中でお気に入りはありますか？

角川春樹監督
今回の料理は、服部幸應（はっとりゆきお）さんに監修していただいたんですが、私はそれは食べてなくて、窪塚洋介ばっかりが食べていたっていう印象が強いんですよね（笑）先日の舞台挨拶でも、「おつかれさま」ではなく、「ごちそうさま」って返ってきましたから。
でも、劇中には、蕎麦を監修いただいた「たかさご」の蕎麦も出てきまして、私はそちらはいただきました。

松本穂香
この映画の中では、お出汁がとても大事になっているので、やっぱり茶碗蒸しが私は好きです。

奈緒
衝撃を受けたのがところてんでした。すごくシンプルなお料理なんですけど、私は九州の出身なので、酢醤油で食べていたので、甘えところてんというのをこの映画で初めて食べて、その美味しさにすごく感動しました。

－松本さん、奈緒さんは料理はされますか？

奈緒
最近、するようになりましたよね。

松本穂香
そうですね。少しずつ。煮物とか和食系はよく作ります。

奈緒
私はたこ焼きです（笑）

■松本穂香、奈緒の験（げん）担ぎは？

－本日はご祈祷式がありましたが、松本さんと奈緒さんは大きな仕事が決まった時にされる験担ぎはありますか？

松本穂香
私はあまりしないタイプです。
神社にお参りしても、お願い事はせず、ただ神様に「松本穂香と言います。これからも頑張るのでどうぞ見守ってて下さい。よろしくお願いします。」というようなことは祈ります。

奈緒
私は、オーディションを受ける時に験担ぎをしていたことがありました。好きなものをひとつ止めるとか。
最近は自分にご褒美を与えるようにしています（笑）

■西日本出身の二人は東京の味は？

－本作は、上方（関西）の味付けと江戸の味付の違いが表現されていますが、大阪出身の松本さん、福岡出身の奈緒さんが初めて上京された時に、東京の味で違和感を感じたなっていう思い出があれば教えて下さい。

松本穂香
私がちょっと変なのかもしれないですけれど、いまだにそれは感じてないんですよね（笑）
私が敏感じゃないからかもしれないんですけど、全然東京も美味しいものたくさんあるなっていう感じです。
これから先、なにかあるか探してっていう感じですね（笑）

奈緒
私は初めて上京して一人暮らしを始めてお料理をした時に、実家で作っていた味と全然違うものができて、「何が違うんだろう？」ということで、お醤油が全然違うということに気づきました。九州のお醤油が甘いので、お料理の味が全部変わってしまうんだなって。
今は、母と一緒に暮らして、九州の醤油を使ってお料理作っています。

■ふたたび松本穂香＆奈緒で映画を撮るとしたら？

－最後に、監督に大きな質問です。角川監督は、松本穂香さん、奈緒さんのことを未来の大女優だとこれまでも語ってこられましたが、もし監督がさらに成長したお二人で映画を作るとしたら、どんな映画を作りたいと思われますか？

角川春樹監督
やはり、『みをつくし料理帖』のパート２です（笑）

■トークノーカット動画

■フォトギャラリー

[写真：Ichigen Kaneda／動画・記事：Jun Sakurakoji]

映画『みをつくし料理帖』

どんなときも、道はひとつきり

【物語】
時は、享和二年。大坂。8歳の澪（松本穂香）と野江（奈緒）は、暮らし向きが違えども仲の良い幼馴染だった。「何があってもずっと一緒や」と約束を交わす二人だったが、その約束の夜から大坂に大洪水が襲う。
――それから時は流れ、江戸の神田にある蕎麦処「つる家」に、女料理人として働く澪の姿があった。あの大洪水で両親を亡くし、野江とも離れ離れになってしまった澪は、「つる家」の店主・種市に助けられたのだった。種市に天性の料理の才を見出され、女でありながら料理人として働いていた。
しかし江戸の味に馴染めず試行錯誤の日々を過ごしいたのだが、やがて「つる屋」の看板料理を見出していく。
たちまち江戸でも評判になっていく店にある日、吉原の扇屋で料理番をしている又次（中村獅童）という強面の男がやってきた。吉原で頂点を極めるあさひ太夫のために澪の看板料理を作ってくれと頼むのだった。
そして、この日を境に運命の歯車が動き出す。
果たして、澪と野江は再会を果たせるのか？
幾度となく訪れる艱難辛苦を乗り越えながら、料理に真摯に向き合い、運命を切り開いていく女料理人の成長と、不変の友情を描いた爽快な物語。

出演：松本穂香　奈緒　若村麻由美　浅野温子　窪塚洋介　小関裕太　藤井隆
野村宏伸　衛藤美彩　渡辺典子　村上 淳　／　永島敏行　反町隆史　榎木孝明　鹿賀丈史
薬師丸ひろ子　／　石坂浩二（特別出演）　／　中村獅童
製作・監督：角川春樹 / 脚 本：江良 至、松井香奈、角川春樹
原作：髙田 郁「みをつくし料理帖」（角川春樹事務所）
料理監修：服部幸應／制作統括：遠藤茂行／制作：楽映舎
Ⓒ 2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会
公式サイト：miotsukushi-movie.jp

特報

１０月１６日（金）全国公開