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GOMAの生演奏から映画上映に。神秘と奇跡の島・小笠原諸島 映画『プラネティスト』初日舞台挨拶

7月11日、ユーロスペース(東京・渋谷)で、映画『プラネティスト』の初日舞台挨拶が行われ、豊田利晃監督、渋川清彦、GOMA、ヤマジカズヒデが登壇した。

本作は、豊田利晃監督が最後の楽園・小笠原諸島を訪れ、4年にわたり撮影したドキュメンタリー映画。2018年版より再編集し新たに完成。
2014年、島を訪れ魅了された豊田監督は、住民票を島に移してドキュメンタリー映画の制作に着手。俳優やミュージシャンを島に呼び、原初の地球の風景の中で想像力を解き放たれたアーティストたちが、歓喜と興奮に満ち溢れた奇跡と出逢う島とのセッションの瞬間が広がる。
圧倒的なボニンブルーの青と、訪れるものを目覚めさせる畏敬ある自然。新型コロナウィルスの猛威により新たな日常がはじまる中、今の時代を生き抜くヒントが映し出される。

そしてこの日の舞台挨拶のサプライズは、登壇したディジュリドゥ(オーストラリア大陸先住民アボリジニの金管楽器)奏者のGOMAが、舞台挨拶終わりに、ライブ演奏を行ったこと。
本作劇中にも、小笠原の海に向かって、GOMAがディジュリドゥを一心不乱に吹き続けるシーンがあるが、それを再現した形だ。
時にリズミカルに激しくなる演奏が、最後に、まるで船の汽笛のようなロングトーンになると、劇場内が暗転し、スクリーンに映画本編が映し出される。
小泉今日子のナレーション「東京、竹芝桟橋から船が24時間。あの島に行くには夜をくぐり抜けて行くしかない。」が流れ、竹芝桟橋から小笠原の海にカットが変わったところで、GOMAは舞台を後にした。

予告編

YouTube player

舞台挨拶レポート(動画あり)

プラネティスト

豊田利晃監督
今日は映画館に映画を観に来ていただいてありがとうございます。
『プラネティスト』は2014年、小笠原に旅行にでかけて、一目惚れして通うようになって、住民票を移して住むようになって、で、いろんなアーティストを呼んでセッションして撮ったもの。普通のネイチャーものとは違って、僕のエッセイみたいなところがある作品です。
でも最初のきっかけになったのはGOMAくんとの付き合いです。オーストラリアにある“ドリームタイム”っていうディジュリドゥ(オーストラリア大陸先住民アボリジニの金管楽器)を使ってクジラを呼ぶってものを小笠原でリアルにできないかなって考えたんです。
そのためにGOMAくんを誘ってこのドキュメンタリー映画が始まりました。それが2015年のことです。

豊田利晃監督

豊田利晃監督

ヤマジカズヒデ(ギタリスト)
小笠原で、30分間、夕陽とギターでセッションしました。そしたら俺がいつも新宿の地下室でエフェクターをたくさん使って出しているようなサイケデリックなサウンドも、小笠原の自然に合うんだなって思ったのがとても意外でした。
そしてそういう出会いを時々くれる豊田くんが好きです(笑)

ヤマジカズヒデ

ヤマジカズヒデ

豊田利晃監督
小笠原は海底火山が隆起してできた島なんで、反響がすごくって、ヤマジさんのギターが響き渡ってて、音がすごい良かったです。クジラも来て。

渋川清彦
GOMAくんの(小笠原の海に向かっての)ディジュリドゥ演奏も凄かったなぁ。
今日、作品を観て、(撮影当時のことを)思い出しました。
自分が出ているところが恥ずかしかったです(笑)
なぜかというと、いきなり小笠原に呼ばれて「鳥と交信しろ」と船の上で言われて「何を言ってんのかな?」って。
結果、作品を観たらなんとなく鳥は来てました(笑)

渋川清彦

渋川清彦

豊田利晃監督
映画を観た感想は?

渋川清彦
俺もイルカと泳ぎたいなぁとか思いました。他の方は父島なんですが、俺は母島でしたね。
25時間かけて父島に行って、さらにそこから船を乗り継いで2時間くらいかけて母島へ。
夜、豊田さんの隣の部屋で寝てたら、夜中に豊田さんがウォーって叫ぶんですよ(笑)
覚えてないんですよね?

豊田利晃監督
いろいろ追いつめられてたのかもしれない(笑)

GOMA(ディジュリドゥ奏者)
小笠原へまた帰りたいですよね。これから夏に向けてピッタリの映画ですね。
めったに見れない“グリーンフラッシュ”(夕陽が沈む瞬間、一瞬だけグリーンに光る現象)の映像がいっぱい出てきます。

GOMA

GOMA

豊田利晃監督
エリック・ロメール監督の『緑の光線』という映画にも出てきますが、“グリーンフラッシュ”は一生に一度でも見れたら幸せになれるって言われています。
小笠原でもなかなか見れないんですよ。
それを撮影しようとずっと狙ってたんですが、ちょうどKEE(キー=渋川清彦)が来た時に、「グリーンフラッシュが来るぞ来るぞ」ってなって、ほんとにデカイのが来たんです。
で、「KEE、見た?」って言ったら、「グリーンフラッシュって何ですか?」って(笑)

渋川清彦
豊田さん、30分くらいずーっと夕陽を撮ってるんですよ。
こっちもいきなり行って、いきなりその状況に置かれたから、何なんかな?って。
俺が気づかない間にグリーンフラッシュが来たらしく。でも、身体に浴びたんで、一応見たことにはなってます。


(2020/7/12更新・・・舞台挨拶動画は公開期間終了しました)

プラネティスト

プラネティスト

プラネティスト

渋川清彦/GOMA/豊田利晃監督/ヤマジカズヒデ

[写真:Ichigen Kaneda/動画・記事:Jun Sakurakoji]

映画『プラネティスト』

企画・監督・撮影: 豊田利晃
出演:宮川典継 GOMA 窪塚洋介 渋川清彦 中村達也 ヤマジカズヒデ
ナレーション:小泉今日子
音楽監督:ZAK 音楽:大野由美子 コーネリアス ヤマジカズヒデ

制作プロダクション NouvelleVague Vap IMAGINATION
配給・宣伝・製作:IMAGINATION
2020年/日本語/カラー/119分
©プラネティスト製作委員会
公式サイト:https://www.imaginationtoyoda.com/planetist

7月11日(土)よりユーロスペース、ジャック&ベディほか全国順次公開!

PLANETIST

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