ゲイ・アートの先駆者トム・オブ・フィンランド。待望の日本初の個展開催
ゲイを描いたアートでLGBTQの権利を訴えたフィンランドの作家TOM OF FINLAND(トム・オブ・フィンランド)の日本初の個展“Reality&Fantasy The World of Tom of Finland”が4月24日(金)より、GALLERY X(渋谷パルコ)にて開催される。
LGBTQコミュニティのみならずアート界でも影響力のあるTom of Finland(1920年〜1991年)。
本個展では、日本初公開となるTom of Finlandのオリジナル作品30点の展示が予定されている。本年はTom of Finland生誕100周年にあたる年となり、日本最大のLGBTQの祭典である東京レインボープライドと同時期の開催となる。
「Reality&Fantasy The World of Tom of Finland」開催概要
会期:2020年4月24日(金)~2020年5月11日(月)
会場:GALLERY X (渋谷パルコ地下1階 / 東京都渋谷区宇田川町15-1-B1F)
営業時間:11:00~21:00 ※最終日は18:00閉場 ※入場は閉場時間の30分前まで
入場料:500円(税込)※未就学児入場不可
特設サイト:https://art.parco.jp
主催:パルコ / The Container 企画制作:パルコ / The Container
協力:フィンランド大使館 / フィンランドセンター / TOM OF FINLAND財団
個展内容解説
作家の40年にわたるキャリア全体を網羅。グラファイトやグアッシュ、マーカー、ペン、インクなど様々な手法で制作された作品を紹介し、Tom of Finlandの活動のマイルストーンとも言える作品を通し、発展していった芸術的なスタイルを軸に展示。
Tomが40代~50代頃に制作していたグアッシュを使用のペインティングでは、彼自身がフィンランドの軍隊に従事していた経験が見て取れ、海兵隊や兵士、警察官といったスタイリッシュな装いや制服姿の男性が幻想的かつロマンティックな構図で描かれている。
60代~70代のころにはレザーの衣服を身にまとった男性や鍛え上げられた肉体を持つ男性がスタイリッシュに描写、LAに拠点を移したキャリア後期には、洗練された、コントラストの高いグラフィティカルなドローイングを残した。
この展覧会では、Tom of Finlandが担った役割にもフォーカスしている。Tomはゲイの人々が変えようと戦っていた法律や社会の厳しい現実(リアリティー)に直面しながらも、男性の身体を官能的でエロティックに描くことで社会の変容とゲイの人々の受容を促した。
性の解放とともにファンタジーの世界を追求しながら、Tomはまったく新しい「ゲイの男らしさ」を描くことで、当時の社会がゲイ男性に押し付けていたイメージを払拭した。
【関連イベント】
映画「TOM OF FINLAND」上映
会期: 2020年4月24日(金)~2020年4月30日(木)
会場: WHITE CINE QUINT(渋谷パルコ8階)
詳細:https://www.cinequinto.com/white/
サテライト展「An ode to Tom of Finland(Tomへの頌歌)」
会期:2020年4月27日(月)~2020年6月6日(土)
会場:The Container(東京都目黒区上目黒1-8-30)
詳細:http://the-container.com/
・共同主催者The Containerによる関連展覧会
・TOM OF FINLANDに影響を受けた日本人作家による展示
・参加予定作家:田亀源五郎、三島剛、Jiraiya
TOM OF FINLAND生誕100年記念パーティー
日程: 2020年5月8日(金)
会場: 駐日フィンランド大使館(招待制)
※詳細後日
日程: 2020年5月8日(金) 22:00〜クローズ
会場: Eagle Blue(新宿二丁目)
パーティータイトル:「Happy Birthday, Tom!」
ドレスコード:レザー、海兵、制服、マッチョ、ファッショニスタ
関連プログラム
会期: 2020年4月24日(金)~5月30日(土)
・フィンランドセンター所長アンナ-マリア・ウィルヤネンによるキュレーション
・Tom of FinlandとLGBTQの権利にまつわるトーク、レクチャー、ワークショップを展開予定
※詳細後日
Tom of Finland(トム・オブ・フィンランド:トウコ・ラークソネン)
フィンランドのアーティスト(1920年5月8日 – 1991年11月7日)。
ゲイを描いた作品や、LGBTの人々の権利と彼らが社会から受容されることを目指した社会運動を推し進めたことで広く知られている。
彼が生前に製作したドローイングは3500を数え、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、アート・インスティテュート・シカゴ、ロサンゼルス・カウンティ美術館、ヘルシンキ現代美術館などに収蔵されている。
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