【内覧会レポ】Perfumeの3人が自分をグルリと囲んで踊る！ライゾマ舞台演出技術展覧会が渋谷パルコで開催中

デビュー15周年を迎えたPerfume。その舞台演出を手掛けてきた、真鍋大度を筆頭とするライゾマティクスのステージ演出技術の展覧会「Rhizomatiks inspired by Perfume 2020」が、2019年秋にリニューアルオープンしたばかりの渋谷パルコ4F・PARCO MUSEUM TOKYOで、1月11日より開催されている。

Perfumeのハイパーテクノロジーに溢れた近未来的なライブ演出は、ライブに行ったことのあるファンはもちろん、NHK紅白歌合戦を始めとする各種音楽番組などでも目にしたことがある人はいるだろう。
その舞台演出を手掛けているのがライゾマティクスだ。その技術は、リオ五輪閉幕式での東京2020フラッグハンドオーバーセレモニーでのAR演出も世界に驚きを与えた。

本展は、ライゾマティクスが手がけて来た「Perfume」のステージ演出技術と、これまで取得して来たPerfumeのデータを二次利用し制作した新作を含む映像インスタレーションなどが多数紹介される展覧会だ。
会場は4セクションに分かれ、拡張現実、フォトグラメトリ、マシンラーニング、ウェアラブル・コンピューティングといった最先端のメディア・テクノロジーを駆使して作り上げてきたカスタムメイドのソフトウェアやハードウェアを実際に目にすることができる他、新作、及び実際にステージ演出で使用しているシステムも一部体験できる。デビュー15周年を迎えたPerfumeとともに作り上げてきた舞台演出やアートワークの裏側を堪能できる内容となっている。

企画展内容

◆Flash – Virtual Reality

楽曲『Flash』の映像演出のために取得した３人のフォトグラメトリデータを用いて制作した新作VR映像。見学者は、VRメガネ（ヘッドマウントディスプレイ）を装着すると、目の前に、かしゆか、あ～ちゃん、のっちが現れ、『Flash』のダンスパフォーマンスを繰り広げる。
３人は、いつものステージのように横一列に並んでいるのではなく、360度グルリと自分を取り囲むように円になってこちらを見つめながら踊る。
これは、物理的な制約が外されたVR（Virtual Reality）の世界でしか実現出来ない新たな演出で、ライブ演出の拡張を試みたものだという。

VR用ヘッドマウントディスプレイ

◆Behind The Scene

ライゾマティクスはPerfumeのステージパフォーマンスに特化して数多くの演出技術を開発してきた。フィジカルとデジタル、映像表現とリアルスペースを行き来する表現を実現するために制作され、MVやステージでも実際に使用されたカスタムメイドのデバイスやソフトウェアが公開されている。

◆Tiny Baby – Augmented Reality

楽曲『Tiny Baby』の演出で使用したリアルタイム顔認識技術を用いたインスタレーション。Perfumeビジュアルエフェクトを実際に体験することが出来る。

◆Flash – Immersive Projection

楽曲『Flash』の映像演出のために取得した3人のフォトグラメトリデータを用いて制作した新作。
“Flash – Virtual Reality”と同じデータを、「Cave」と呼ばれる没入型のVirtual Reality環境で観賞できるよう変換されている。

◆イベント限定商品

「Rhizomatiks inspired by Perfume 2020」開催を記念した、各種イベント限定商品も会場にて販売されている。

開催概要

タイトル：「Rhizomatiks inspired by Perfume 2020」
会期：2020年1月11日(土)～1月27日(月)
時間：10:00～21:00 ※入場は閉場の30分前まで　※最終日18時閉場
入場料：VR体験付きチケット：1,500円　／　一般チケット500円
会場：PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷PARCO 4F)
主催：PARCO
企画制作：PARCO／Rhizomatiks
協力：Amuse, Inc.
機材協力：キヤノンマーケティングジャパン株式会社
公式サイト：PARCO ART<art.parco.jp>