藤井聡太竜王・名人「のんさんの棋姿は気迫に満ちている」特別対局『のん vs 藤井聡太竜王・名人：年末指し納め対談』囲み取材

2025年12月23日、シャトーアメーバ（東京都渋谷区）にて、特別対局『のん vs 藤井聡太竜王・名人：年末指し納め対談』囲み取材が行われ、ドラマ『MISS KING ／ ミス・キング』主演・のん、藤井聡太竜王・名人が取材に応じた。（動画＆フォトレポート）
今回の囲み取材は、2025年12月27日（土）朝10時よりABEMAにて無料配信される、俳優・アーティストののんが主演を務めるオリジナルドラマ『MISS KING ／ ミス・キング』と、将棋チャンネルの特別対局として、『のんvs 藤井聡太竜王・名人：年末指し納め対談』の収録に伴うもの。

のん

藤井聡太 竜王・名人

のん × 藤井聡太竜王・名人 囲み取材レポート

■囲み取材動画レポート

■12月27日放送番組より、先行映像！

■囲み取材フォトレポート

のん／藤井聡太 竜王・名人

‐ 対談と指し納めを終えた今、お会いする前の印象と、実際に過ごしてみて印象の変化があれば教えてください。

のん（『MISS KING / ミス・キング』国見飛鳥 役）
お会いする前は、テレビやABEMAの将棋チャンネルで拝見していました。対局中の真剣な表情や、静寂を発しているような佇まいが印象的でしたが、インタビューなどでお話しされている時の、言葉や文章の流れがすごく美しい方だなと感じていました。
実際にお会いしてみると、その美しさや空気感を肌で感じることができ、どこか神聖な空気をまとっている世界を覗かせていただいたような気持ちです。

のん

藤井聡太 竜王・名人
ドラマの飛鳥は本当に気迫を感じるキャラクターで、ともすれば少し怖いような印象もありましたが、実際にお会いしたのんさんは、とても柔らかい雰囲気の方だと感じました。
撮影に向けての役作りの話なども伺うことができ、やはりそういった努力があるからこそ、あのような素晴らしい演技ができるのだなと改めて実感しました。

藤井聡太 竜王・名人

‐ 年末ということで、今年一年を将棋の駒に例えると、どのような一年でしたか？

のん
今年は私にとって、やはり『MISS KING / ミス・キング』の年でした。年明けからずっと作品に入っていましたし、勢いよく進んできたという意味で、「飛車（ひしゃ）」の一年だったのかなと思っています。

藤井聡太 竜王・名人
棋士なので将棋に絡めた質問はよくいただくのですが、この一年を駒に例えるという質問は初めてで、少し意表を突かれました（笑）
そうですね、今年は「桂馬（けいま）」かなと感じています。今までにない戦型や指し方を試みるなど、変化を求めた一年でしたので、駒の中でもトリッキーな動きをする桂馬が近いのではないかと思います。

‐ クリスマスも近くホリデーシーズンですが、ご自身への「今年のご褒美」を送るとしたら何がいいですか？

のん
私は普段、肌のコンディションを保つためにポテトチップス、チョコレート、ラーメンを禁止にしているんです。なので、ご褒美としてその3つを食べることにしたいです！

藤井聡太 竜王・名人
のんさんのお話を聞いて、私もちょっとラーメンが食べたくなってきました（笑）
普段あまり自分へのご褒美を考えることはないのですが、この年末年始は少し時間もあるので、家で美味しいものを食べながらゆっくり過ごしたいなと思います。

‐ クリスマスのご予定はいかがでしょうか？

のん
クリスマスは仕事なのですが、私にもサンタクロースがやってきたらいいなと願いつつ、せめてクリスマスケーキを買って食べたいですね。

藤井聡太 竜王・名人
私はもう年末年始モードに入っておりまして、クリスマスも家族とケーキを食べたりして、ゆっくり過ごす感じになるかなと思います。サンタさんからプレゼントをもらえなくなって久しいですが（笑）、せっかくの機会なので家族との時間を大切にしたいです。

‐ 来年の目標を教えてください。

のん
皆さんの前で言うのはすごく緊張しますが……『MISS KING / ミス・キング』で共演した藤木直人さんが初段を取られたのが、すごく羨ましくて。私もどうにか修行して、初段が取れたらいいなと思っています！

藤井聡太 竜王・名人
のんさんの初段挑戦、ぜひ楽しみにお待ちしております。私自身は、変化を求めた2025年をさらに形にしていき、より面白い将棋を指していけるような一年にしたいと考えています。

‐ 藤井竜王・名人はドラマ『MISS KING / ミス・キング』をご覧になりましたか？ のんさんが演じる飛鳥の将棋を指す姿（棋姿）はいかがでしたか。

藤井聡太 竜王・名人
はい、この対談にあたって拝見しました。主人公の飛鳥が心の傷や葛藤を抱えながらも盤上に向かっていく姿勢、そして人間関係のドラマと盤上がリンクする様子に非常に引き込まれました。
のんさんの対局姿勢は本当に気迫に満ちていて、私自身も対局で深く集中している時に感じる「盤に入り込むような感覚」が、画面越しに伝わってきました。本当にかっこよかったです。

‐ 今のお話を受けて、のんさん、いかがでしょうか？

のん
藤井竜王・名人に見ていただけるなんて、本当に嬉しくてありがたいです。将棋を指している方から見て「こんなことないよ」と思われたらどうしようとドキドキしていましたが、棋士の方の気迫や集中力を掴めないかと研究してきたので、報われた気持ちです。

‐ 藤井竜王・名人がもしドラマや映画に出演されるとしたら、どんな役をやってみたいですか？

藤井聡太 竜王・名人
全く予想外の質問で、逃げ道も塞がれてしまいましたね（笑）
（しばらく思考モードに）
長考してしまいましたが（笑）、そうですね、棋士以外の役だとすれば……あまりアクションが多くない役がいいなと（笑）。例えば弁護士のような、法廷ドラマなどで難解な状況に立ち向かうような役には、少し興味があります。

のん
素敵ですね！ 棋士の方は記憶力が計り知れないほど良いと思うので、弁護士のセリフもすぐに入ってしまうんだろうなと思いました。私は勝手なイメージですが、「神様」の役のような、何か大きな存在も似合うのではないかなと思います♪

‐ 本ドラマは世界的にヒットしていますが、将棋という文化が世界で受け入れられていることをどう感じますか？

藤井聡太 竜王・名人
海外においては、将棋の魅力がまだ十分に認識されていない状況があると感じています。ですので、こうしたドラマを通して世界の方々に将棋の魅力を知っていただけるのは本当に嬉しいことです。
実際の対局シーンも非常にリアルで魅力的に描かれているので、これをきっかけに将棋を知り、始めてくださる方が一人でも増えれば最高です。

のん
素晴らしいスタッフとキャストが集まり、「この作品は面白い」と信じて熱意を持って撮影を乗り切りました。その想いが世界に伝わっているのは本当に幸せなことです。「将棋ってこんなにかっこいいんだよ」という魅力が、世界中の方に届いたことが何より嬉しいです。

■フォトギャラリー

[動画・写真・記事：三平准太郎]

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