【詳細レポート】『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』公開直前萬来祈願イベント

■詳細フォトレポート

2025年7月11日、東京・増上寺にて『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』の公開直前萬来祈願イベントが開催された。本作は吾峠呼世晴の漫画を原作とするアニメーション作品で、劇場版三部作として制作され、その第一章が7月18日(金)に公開される。

豪華キャスト陣が一堂に会し登壇

イベントには、花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、上田麗奈、岡本信彦、櫻井孝宏、小西克幸、河西健吾、早見沙織、花澤香菜、関智一、杉田智和の豪華キャスト13名と、みに隊士15名が登壇した。

キャストコメント：増上寺イベントへの思い、そして作品への「全集中」

花江夏樹（竈門炭治郎 役）

 増上寺でのイベント開催について、花江は「すごい嬉しいです。まさか増上寺でこういったイベントできると思ってなかったので」と喜びを語り、「ここから見る景色が荘厳すぎて、なんか鬼がこの場にいたらもう成仏できるんじゃないか」と冗談交じりに述べた。

 映画公開を1週間後に控え、立志編から6年が経過したことについては、「最初はこんな規模になるとは思ってなかったので、でもいよいよここまで来たんだぞと。立志編の頃を思い出すとなんか泣けてきますね。こうして皆さんが待ち望んでくれて」と感慨深く語り、「これも、スタッフと、応援してくださる皆さんでこの作品に全集中したおかげかなと思っております」と述べた。

 

 本作が日本全国452館、全世界150以上の国と地域で公開されることについて、「もうよく分かってないです」と興奮気味にコメントしつつ、「僕はまだ完成したものは見てないんですよ。映画公開当日に行こうと思って、試写も断ったんです。今から席が取れるかすごい心配です」と、一般の観客と同じ目線で公開を心待ちにしている様子を見せた。

 

 イベントの最後に、花江は改めて感謝の意を述べ、「いろんな人の思いが繋がってこの鬼滅バって作品が出来上がってると思います。その思いの強さをぶつけて、鬼舞辻󠄀無惨に勝ちに行きたいなと思っております」と意気込みを語り、「キャストの皆さんにもいつも本当に助けてもらっていてありがとうございます。これからもよろしくお願いします」と共演者への感謝を伝えた。

鬼頭明里（竈門禰󠄀豆子 役）

  アニメがスタートしてから6年が経過したことについて、鬼頭は「本当にいろんなことがあったなと思います。鬼滅の刃が始まった当初はこんなにたくさんの方に届いて、たくさんの方に感動をお届けして、こんな規模で盛り上がっていただけることになるとは思ってなかったんですけども、みんなに知ってもらってみんなに愛してもらってからそれがずっと続いてここまで来れているっていうのが本当に嬉しいなって本当に思います」と、作品の成長を振り返った。

 善逸の変化については、鬼頭は「いや、でも本当に最初のあの情けない姿があったからこそギャップがすごいというか、かっこいいところを見せる度にずるいなあってちょっと思わせされます（笑）」と述べた。

小西克幸（音柱・宇髄天元 役）

  増上寺の華やかなステージ装飾を見て、小西は「今初めて見るんですけどもすごいですね。ライトアップもそうだし、もうすごい派手派手ですね。」と感動を表した。

 炭治郎たちが頼もしくなったことについて、「無限列車の時は、まだ猗窩座たち上弦の鬼と一緒に並んで戦える状態ではなかったし、背中を見ることしかできなかった状態でした。遊郭編になって一緒に上弦の鬼と戦うようになって、よくぞここまで踏ん張ってきたなっていう気持ちがすごく僕は強いです」と語った。

下野紘（我妻善逸 役）

  善逸を演じてきたことについて下野は、「感無量です。始まった頃は、もうただただうるさいやつがやってきたなみたいな一般の方からの評判もあったので、善逸というキャラクターをどう演じていこうかと思考錯誤しながらここまでたどり着けて、今は愛されるキャラクターになって本当によかったなって思います」と述べ、自身の努力とキャラクターへの愛着を語った。

 全世界150以上の国と地域で映画が公開されることについては、「もうどうなってるんだっていう感じです。たくさんの人に見てもらって、たくさんの感動を与えられたらなっていうワクワクもありますし、150の国と地域のどこかに私も行けるのかなという期待もしています。」と、今後の展開への期待を語った。

松岡禎丞（嘴平伊之助 役）

 伊之助を演じる上で、初期のディレクションについて松岡は、「実は最初の頃は、味方の空気感を一切出さないでくださ いっていうディレクションがあったんです。また鬼がやってきちゃったのかっていう感じで視聴者をミスリードする感じに近いものでやってくださいと。そういうのは僕は大好物なので、張り切ってやらせていただきました。」と、当時を振り返った。

  炭治郎、善逸、伊之助の3人の絆について、「まさかこんなに仲良くなるなんて、最初は思いもしませんでしたから。でもみんなが目指すところがひとつなので、お互いを高め合ってていいんじゃないかなと思いましたし、我々もアフレコ現場で、仲良くありつつも、お互い刺激し合って、こっちも負けるかみたいな感じになってきますから。立志編の後半あたりから、そういう空気感はあったかなと感じてました。」と語った。

河西健吾（霞柱・時透無一郎 役）

 刀鍛冶の里編を振り返り、炭治郎の成長について河西は、「遊郭編や立志編を経て、炭治郎が成長していって、霞柱の時透無一郎に対して、辛辣な言葉を炭治郎からたくさんもらって、『俺は、柱なんだけどな』と思いながらも、後輩である炭治郎が本当に頑張ってくれたからこそ、刀鍛冶の里を救うことができたんだなと誇らしい気持ちでいっぱいです。」と述べた。

花澤香菜（恋柱・甘露寺蜜璃 役）

 刀鍛冶の里編での甘露寺蜜璃の変化について花澤は、「蜜璃ちゃんとしては刀鍛冶の里編までは、他の人にキャーキャー言っている恋愛バラエティショーに出ているのかっていうぐらいのテンションの女の子だったんですけど、刀鍛冶の里編でようやく彼女の追い立ちや、何のために戦っているのか、どうやったら自分らしく居られるのかっていうのが分かって、私自身もとても演じやすくなりました。それに刀鍛冶の里編での蜜璃ちゃんの戦いっぷりはもう本当に素晴らしい。みんなも素晴らしかったし。あとはやっぱり炭治郎君との絆が、しっかりと芽生えたなって感じます。柱稽古編では炭治郎を甘やかしたりして、村田さんに嫉妬されるところも良かったし、今後（２人の関係が）どうなるか楽しみです。」とコメントした。

 続けて「あと、柱稽古編で死ぬほど痛めつけた隊士たちが、皆さんの見えないところで頑張ってると思いますので、そういうところも想像していただけると嬉しいなと思います」と述べた。

上田麗奈（栗花落カナヲ 役）

 カナヲの成長と変化について上田は、「本当に変化してますし、まだまだ変化し続けている状況かなと思います。最初は、自分の心の声を聞くことができない状況だったけど、徐々に自分の気持ちを汲み取ることができるようになって、それを言葉にして相手に伝えられるようになって、自分の意思で行動することもできるようになってきて、本当にどんどん登場するたびに新しい表情を見せてくれるキャラクターだなと思います」と詳細に語った。

 続けて、「カナヲの行動の軸にあるのは、誰かに対しての温かい気持ちなんだっていうのは物語を追っていくごとに感じるところで、『自分の心の中に芽生える温かい気持ちを認めてもいいんだよ。頑張れ』って言ってくれた炭治郎のおかげでここまで変化してきているんだなって思います。なので本当に炭治郎ありがとうございます」と、炭治郎の存在がカナヲに大きな影響を与えたことを強調した。

岡本信彦（不死川玄弥 役）

 玄弥の成長と変化について岡本は、「そうですね。最初に炭治郎たちと出会った時は、目が血走っていて、結構嫌なヤツっていうイメージが皆さんの中にも強かったのかなっていう印象があります。で、刀鍛冶の里編で不死川家で何が起きたのかというバックボーンがしっかり分かってからは『あ、こんな過去があったんだ。だからあんなに必死だったんだ』っていう玄弥の過去も明らかになりました。」と述べた。

 さらに「玄弥の中で、限界以上の力を振り絞ってもダメで諦めた瞬間っていうのがあって、そんな時に、炭治郎が声かけけてくれて『柱になるんじゃないのか』言ってくれたのか、今でもとても心に残っております。なので本当に炭治郎ありがとうございます」と、炭治郎の言葉が玄弥の大きな支えとなったことを明かした。

関智一（風柱・不死川実弥 役）

 柱稽古編での実弥の描写について関は、「柱稽古編では、ちょっと可愛らしいエピソードもあったりして、なんか嫌な予感はしてたんですよ。なんか嵐の前の静けさみたいな感じがして、ちょっとやだな、怖いなと思っていたら、まさかの最終回あたりで大惨事で不甲斐なく思っております。」と述べた。

 続けて、「柱の皆さんと色々と絆も深めましたし、隊士も鍛えたので、あの野郎っ殺してやるって今闘志に燃えてるところであります。で、うまくいったら美味しいおはぎでも食べようかなという感じですかね」と、実弥らしい言葉で今後の戦いへの意気込みを語った。

杉田智和（岩柱・悲鳴嶼行冥 役）

 柱稽古編での悲鳴嶼行冥の描写について杉田は、「平和だからこそ、未来に想いをせることができるんですよね。でもそれを不条理に奪おうとする存在が眼前まで来ていて。そうならないためにそれぞれが強くなる必要があった。もう自分のことを主張してるところじゃないので、それを隠しながら皆を底上げして強くなって欲しいっていう思いがありました。」と、悲鳴嶼の深い思いを語った。

 また、「これは他のメディアでも言いましたけど、悲鳴嶼は行冥としてもうすでに動いている。その状態じゃないともう遅いなって思っていたので常にその先のことを考えていました。自分と過去はもう置いて知られなくていいことだなって。自分と同じようになって欲しくないっていう思いがあるから、皆を強くしようとしているという姿勢かな」と、キャラクターの行動原理と覚悟を語った。

櫻井孝宏（水柱・冨岡義勇 役）

 柱稽古編での義勇の心情について櫻井は、「やはり思い出したのが第1話。この物語の幕明けで炭治郎と出会って、冨岡の直感から炭治郎に対して手を差し伸べるんですが、それが柱稽古編では、今度はその炭治郎に手を差し伸べられ、背中を押してもらえるという、この長い時間を感じた時にすごいなって思いました」と、炭治郎との関係性の変化に言及した。

 さらに「義勇は自分で自分を救ったことにもなると思うんですけども、その間には炭治郎の存在があって、第1話を収録している時は全然想像できなかったので、柱稽古編では、私自身もすごく胸を熱くしてました。そんな気持ちにさせてくれた炭治郎。本当にありがとうございます」と、炭治郎への感謝を述べた。

早見沙織（胡蝶しのぶ 役）

 柱稽古編でのしのぶの役割について早見は、「柱稽古子編では、しのぶさんは稽古に参加しない立場で、序盤にカナヲに対して自分の想いを伝えていきます。シーンとしては短いんですが、個人的にもとても思い入れがあるところで、短い中にカナヲへの大切な想いとか、しのぶさん自身の内に秘めた感情とかいろんなものが見えてくるんです。」と、シーンの重要性を語った。

続けて「しのぶさんが自分の中でずっとずっと溜めて育ててきた想いを、私自身も柱稽古編の収録でもそうでしたし、ここから先に向けても共に自分の体にも流していきたいなと思いながらやっておりました。」と、キャラクターへの深い共感を表現した。

新情報解禁：ジャパンツアー2025と無限情報！

イベント中盤では、みに隊士たちが登場し、ジャパンツアー2025のグレードアップが発表された。これは『無限城編 第一章』の公開を記念したもので、昨年よりパワーアップし、グリーティング付き上映会が訪問エリア・回数を大幅に増加。8月から約2ヶ月にわたり20を超える都道府県を巡る予定だという。また、映画館の外でも、全国各地の祭りやイベントにみに隊士たちが登場する予定である。

 

さらに、会場には黒い幕に覆われた大きな物体が登場し、カウントダウンと共に除幕式が行われた。現れたのは「無限に突入した鬼殺隊士と鬼たちが全国に現れる特別車両 無限情報」と名付けられた車両だった。この特別車両は明日から全国各地を巡回し、様々なイベントやお祭りの会場にも登場する予定だ。

萬来祈願の儀式：提灯奉納で大ヒット祈願

イベントの最後には、キャスト全員で増上寺に提灯を奉納する「萬来祈願」の儀式が行われた。

それぞれがキャラクターの羽織やイメージカラーをあしらった提灯を持ち、日本と世界中のファンに作品が届くことを願った。

花江は代表して、「改めまして7月18日に公開されます『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が多くの人に届くことを願って」と力強く述べた。

イベントの締めくくりに花江は、改めて観客、キャスト、スタッフ、原作者の吾峠呼世晴への感謝を述べた。

そして、「これから炭治郎たちは本当に、壮絶な戦いを繰り広げると思いますので、是非皆さんも劇場に越しくださった際には炭治郎たちと一緒に心を燃やして、応援していただければと思います」と締めくくった。

■フォトギャラリー

[記事・動画：三平准太郎／写真：川尻敏晴]

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』

2025年7月18日。いよいよアニメ「鬼滅の刃」劇場版三部作の第一章が公開。

鬼となった妹・禰󠄀豆子を人間に戻すため鬼狩りの組織《鬼殺隊》に入った竈門炭治郎。

入隊後、仲間である我妻善逸、嘴平伊之助と共に様々な鬼と戦い、成長しながら友情や絆を深めていく。そして炭治郎は《鬼殺隊》最高位の剣士である《柱》と共に戦い、「無限列車」では炎柱・煉󠄁獄杏寿郎、「遊郭」では音柱・宇髄天元、「刀鍛冶の里」では、霞柱・時透無一郎、恋柱・甘露寺蜜璃と共に激闘を繰り広げていった。

その後、来たる鬼との決戦に備えて、隊士たちと共に《柱》による合同強化訓練《柱稽古》に挑んでいる最中、《鬼殺隊》の本部である産屋敷邸に現れた鬼舞辻󠄀無惨。お館様の危機に駆けつけた《柱》たちと炭治郎であったが、無惨の手によって謎の空間へと落とされてしまう。

 

炭治郎たちが落下した先、それは鬼の根城≪無限城≫―

”鬼殺隊”と”鬼”の最終決戦の火蓋が切って落とされる。

 

【キャスト】

竈門炭治郎：花江夏樹

竈門禰豆子：鬼頭明里

我妻善逸：下野 紘

嘴平伊之助：松岡禎丞

栗花落カナヲ：上田麗奈

不死川玄弥：岡本信彦

冨岡義勇：櫻井孝宏

宇髄天元：小西克幸

時透無一郎：河西健吾

胡蝶しのぶ：早見沙織

甘露寺蜜璃：花澤香菜

伊黒小芭内：鈴村健一

不死川実弥：関 智一

悲鳴嶼行冥：杉田智和

 

猗窩座（上弦の参）：石田 彰

 

【スタッフ】

原作：吾峠呼世晴（集英社ジャンプ コミックス刊）

監督：外崎春雄

キャラクターデザイン・総作画監督：松島 晃

脚本制作：ufotable

サブキャラクターデザイン：佐藤美幸・梶山庸子・菊池美花

プロップデザイン：小山将治

美術監督：衛藤功二

撮影監督・フィニッシング演出監督：寺尾優一

３Ｄ監督：西脇一樹

色彩設計：大前祐子

編集：神野 学

音楽：椎名 豪・梶浦由記

主題歌：Aimer「太陽が昇らない世界」(SACRA MUSIC／Sony Music Labels Inc.)・LiSA「残酷な夜に輝け」(SACRA MUSIC／Sony Music Labels Inc.) 

総監督：近藤 光

アニメーション制作：ufotable

配給：東宝・アニプレックス

公式サイト：https://kimetsu.com/anime/

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』公式サイト：https://kimetsu.com/anime/mugenjyohen_movie/

公式X：https://x.com/kimetsu_off

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