【インタビュー】森崎ウィン「本田望結さんは喋らない子？」ドラマ「ふたりソロキャンプ」

累計300万部の原作コミックをドラマ化した「ふたりソロキャンプ」。プライベートでもソロキャンプを嗜む森崎ウィンと、キャンプ初心者の本田望結。初共演となる２人に本ドラマの撮影秘話やお互いの印象などを聞いた（読者プレゼントあり）。

 

原作は累計300万部（紙・電子合算）を突破している、出端祐大の大人気コミック。

森崎演じる主人公・樹乃倉厳は、電車を乗り継ぎ、最後はバスで山に入るというキャンプスタイルを貫く生粋のソロキャンパー。そんな厳の元に突如現れた、本田演じる超初心者女子キャンパーの草野雫２０歳。厳は雫に弟子入りを志願され、なぜかふたりでソロキャンプをする羽目になり…自然と孤独を愛する男・厳の平穏なキャンプライフはいかに！？

森崎ウィン×本田望結 インタビュー＆撮り下ろしフォト

■ベテランキャンパー×初心者キャンパー

‐森崎ウィンさんはもともとキャンプ好きだそうですね。

 

はい、大好きです。プライベートでもよくキャンプに行ってます。大体一人で行きます。

 

‐ソロキャンプ派なんですね。では、今回演じられた樹乃倉厳の気持ちはよくわかるということでしょうか？

 

とてもよくわかります。

 

‐そういう森崎さんが、北川亜矢子さんの脚本を最初に読まれたときの印象は？

 

キャンプを知らない方もそうですけど、キャンプをしている僕からしても、キャンプの情報量がたくさん詰まっていると感じられるなと思いました。

物語としても、ファンタジーな出会いや、こんなことがあったらとても面白いよねって感じさせてくれる夢物語が詰まった作品で、読んでて楽しかったです。

‐一方で、本田さんはキャンプの経験は？

 

プライベートではキャンプに行ったことはなかったです。

 

‐同じ質問ですが、本田さんがこのドラマの脚本を読まれての印象は？

 

最初はキャンプについて勉強したいなと思ったんですけど、脚本を読んだだけでキャンプのいろんなことがわかったんです。

厳さんが話してくれるギア（＝キャンプ用具）についての説明も、キャンプを極めている厳さんだからこそ、知らない単語やセリフで出てくるんですけど、逐一、雫が「それって何ですか？」と聞くセリフがセットになっているので、キャンプ初心者の私でもキャンプへの理解が深まりました。

なので、これを映像にしたら、キャンプに詳しくない多くの方にも伝わるんだろうなと確信が持てました。

 

‐本田さんはキャンプの魅力についてどう感じられましたか？

 

隣にキャンプに詳しい方がいらっしゃるので変なことを言うと「違うよ」って言われそうなんですけど・・・（笑）

 

（笑）

 

キャンプの魅力は、私にとってはとても非日常的な、私の普段の生活だと味わえないようなことがキャンプでできることです。でも、意外だったのは、好きなことも含めて、普段家でできちゃうようなこともキャンプでするからより楽しめるということが新しい発見でした。

‐既にキャンプを楽しんでいらっしゃる森崎さんにとって、キャンプの魅力とは？

 

例えば、キャンプのギア。収集癖をくすぐられるようなものがたくさん出てくるので、もう本当に沼なんですよ（笑）

それもありますし、改めて今回のドラマで、雫の「キャンプって何をするの？」というセリフに対して、厳が「う～ん、そうだなぁ」ってなんて答えていいかわからないシーンがあるんですけど、これは本当にその通りなんです。「キャンプが好きです」って言うと、度々聞かれる質問なんです。

でも、結局「キャンプなんだよ」っていうことなんですよね。キャンパーの数だけ、それぞれのキャンプがあっていいと思うし、これが正解、これがダメというのは無い。もちろん、雫も言ってますけど、周りに迷惑かけないように、ルールや道徳的な部分もちゃんと守った上で、どんな形であれ自分のキャンプをやることが正解ですし。

今の僕がハマっているのは、新しいギアをキャンプで使うことです。もちろん、自然の中で自然を感じるというのはあります。ただ、「癒やされにキャンプに行くんですか？」ってよく聞かれるんですけど、キャンプってとても疲れるんです。

車にたくさんにギアを積んで、一泊二日のキャンプに行くことがよくあるんですけど、それらを組み立てたりしているとけっこう疲れる。敢えて疲れに行っていると言っても過言ではないぐらい。

 

‐そういう中、ソロキャンプだと気兼ねなく自分の世界を楽しめるという魅力があるのかもしれませんね。

 

そうです。

 

‐今回のドラマのように、森崎さんがソロキャンプを楽しんでいるときに、雫のようなキャラクターが突然現れたとしたら、森崎さんならいかがですか？

 

いやぁ、ちょっとしんどいかもしれないですね。あんまり仲良くなろうとは思わないかもです（笑）

■私史上最も“本田望結”を出した役

‐それぞれ演じられたキャラクターについてどう捉えられたのか取り組みと共に教えてください。

 

樹乃倉厳さんは、34歳で僕と同い年なんですけど、僕が思っている34歳よりもずっと大人びていて、山男というか見るからに無愛想な人で、森崎ウィンとはかなり違うところにいる人なのかなと思いました。

ただ、自分のベースとして、自分を守るために大切にしている価値観の重みをちゃんと認識している点では同じかもしれない。

僕の場合、異国の地に来て、自分がそこのコミュニティから外れないために、コミュニケーション能力が発達したと思っているんですが、厳さんは逆で、誰かに期待を寄せたことによって傷つけられたことがあって、それで自分の殻をどんどん閉じていったっていう人なんです。

でもその気持ちもとてもわかるので、そういうところをどう表現していくかということを探りながらやりました。

あとは、原作の漫画があるので、見た目からの声を想像して、自分の普段の喋り声より低くしたり、でも僕の素の声もたまに出たりする時のギャップも面白いなと思ったり、そういうことを監督と相談しながら取り組みました。

‐一方、本田さんは？

 

雫は、明るくて元気な人。原作の漫画の雫を知ってる方々から「たしかに本田望結っぽい！」って言ってもらえたぐらい、元気なところは私と似ているなと思いました。なので、今までで一番、“本田望結”に近い状態の役だったと思います。

これまでの役は、どんなに本田望結っぽいということでキャスティングしてくださっても、“本田望結”としては絶対に演技しないって決めていたんですが、今回は「私もこれやる！私じゃん！」って思わされる出来事もたくさんあって、今までで一番“本田望結”感を出しちゃったと思います。ちょっと悔しいけど（笑）

■望結ちゃんって喋らない人？実は・・・

‐お二人は今回が初共演ですか？

 

一緒にお芝居をするのは初めてです。

 

‐今回のドラマの撮影を通してお互いの印象はいかがですか？

 

子役の時から作品を通して見ていたので、「望結ちゃん、もう20歳なんだ！？」というのが最初の感覚でした。

で、僕、望結ちゃんがフィギュアスケートをやっているのというのを全然知らなくて、現場で「スポーツをやってた？」って聞いたのを覚えています（笑）

僕は、共演する方がどういうキャリアを持っているかということにはあまり興味がないんだけど、一緒に会話したいと思って現場に行っていて、だから（望結ちゃんにも）話しかけるんだけど、あまり返ってこなくて、ぜんぜん話が続かないんですよ。

 

（笑）

 

役者さんによっては、役に入っていると現場ではほんとに喋らない人がいるし、僕もどちらかと言うとそっちの部類。会話で盛り上がりすぎて、本番でミスると辛いし、そもそもバラエティ番組じゃないですし。

望結ちゃんもそういうタイプなのかなと思って、喋りかけ過ぎないようにスっと引いたんです。

そうしたら、中盤から、急にみんなとコミュニケーションを取り出して、「あ、こんなに明るい人だったんだ。こっちが本当の彼女か」って思って（笑）

クランクアップのときに（最初、あまり喋らなかったよね？って聞いたら）、「外だしキャンプだし、わからないことだらけで緊張してました」って言ってて、そりゃそうだよねって思いました。僕はキャンプを知っているから、なんとも思わない現場だけど、初めての人からすると、慣れない光景が続きますから。普段の生活の場にあるものじゃないことばかりなので、例えばキャンプ用のイスだと座り方から疑問ですからね。ただ逆に、キャンプって寒いから嫌だとかじゃなくて良かったなとも思い、安心しました。

‐本田さんはいかがですか？

 

今のお話を受けてだと、確かに現場の初日は、楽しいだけじゃない感情がいっぱいありました。というのも、（キャンプのことを）知りたいし、そのために勉強をしたい。すればするほどお芝居の自信もつくと思うから。でも、雫を演じることを考えると、（キャンプのことは）何も学ばない方が楽かもしれないと、その葛藤があったからです。

ウィンさんとスタッフさんが楽しそうに話してるのを見て、仲間に入りたいと思うけど、雫を演じる上では苦戦しちゃうからっていう葛藤です。

今、ウィンさんが「最初は喋らない子なんだって思った」とお話されましたが、「私はこんなに人と喋れなくなるんだ」って思ったのは初めてのことなんです（笑）

 

僕の会話の能力がだいぶ低かった？

 

違うんです。私、本当はとても喋るんです。共演者の方ともスタッフさんとも、すごい話すんです。相手が疲れちゃうんじゃないかっていうぐらい。

でも、ウィンさんは、何でしょう・・・

 

今、話していること、活字になるからね（笑）

 

そうですよね。今、すごい方向に話を進めている気がします（笑）

あの、ウィンさんが話してくれることを聞いたり、頷いたりするのことがとても心地良いんです。

でも、このままだとウィンさんに誤解を与えちゃうなと思って、途中からちゃんと自分からも話したいと思って、いつもより“本田望結”が出るようになりました。（この説明で）どうですか？

 

良いと思います（笑）

最初は、その葛藤から緊張していたってことにはすごく納得です。確かに僕もキャンプ初心者の気持ちは忘れてるし、座り方ひとつとっても、焚き火のあたり方にしても、初心者だからこその所作もわからなくなってる。望結ちゃんはそこを最初は大切にしようとされていたってことがわかりました。

それに、キャンプ初心者が朝から夜までキャンプ場で撮影に臨んで、しかも雫のテンションって、朝の6時から「アハハッ！」ってやっているわけですから、そこに持っていくためのエネルギーをチャージしなきゃいけないのは、同じ俳優としては大変なのはすごく分かります。厳と比べると、雫は感情の大きな起伏を物語に与えないと進んでいかないので、ただでさえ、人一倍やっていることが大変なんです。

で、途中から望結ちゃんが感覚を掴んだことによって、皆とコミュニケーションを取るようになったということもよくわかります。

 

はい。掴んだ瞬間から、すごく楽になって、そこからウィンさんとお話できるようになりました。それに、ウィンさんは私のそういう取り組みを察してくださったので、私は私のスタイルで進むことができて、とても感謝しています。

 

良かったです。

■キャンプ料理も見どころのひとつ！

‐このドラマでは、雫が美味しそうにビールを飲むシーンがありますが、望結さんも普段お酒は飲まれるのでしょうか？

 

普段は、一人飲みはしないですけど、家族と一緒にいる時に飲むことはあります。

 

‐そして劇中「雫の3分間クッキングコーナー」が差し込まれますが、望結さんは普段はお料理はされますか？

 

料理をするのは好きです。なので料理のシーンについてはとても楽しかったです。どういう出来上がりになっているのか楽しみです。

‐最後に、このドラマの見どころを含めたPRメッセージをお願いします。

 

キャンプドラマということで、もちろんキャンプの魅力がたくさん詰まっていて、キャンプをやったことがある人はもちろん、やったことがない人でも楽しめると思います。最高の自然が映ってますので、普段なかなかこういう自然の中に行けない方も、是非画面を通してマイナスイオンを受け取っていただけたらなと思います。

そして、今お話に出ましたが、キャンプ料理の良さと共に、作ってみたくなるような料理もたくさん登場しますので、是非そういうところもチェックください。

 

キャンプをしたことがない、キャンプに興味があってもしたことがないっていう方にこそ、ぜひ一緒に見てもらって、雫と一緒に成長して、楽しんでいただけたらとても嬉しいです。

【インタビュー＆撮り下ろしフォト】#森崎ウィン「望結さんは喋らない子？」#本田望結「私史上最も“本田望結”を出した役」

ドラマ「#ふたりソロキャンプ」

直筆サイン入りチェキ🎁
応募：本ポストをRP＆@NB_Press_Onlineフォロー
締切：2/13https://t.co/rCB5iLbL8w

— NB Press Online (@NB_Press_Online) January 16, 2025

■撮り下ろしフォトギャラリー

[インタビュー＆写真：三平准太郎]

 

2018年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督の映画「レディ・プレイヤー1」で主要キャストに抜擢されハリウッドデビュー。

2020年に映画「蜜蜂と遠雷」で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞。主演を務めた連続ドラマ『本気のしるし』では釜山国際映画祭2021にてBest Newcomer-Actor賞を受賞。その劇場版は第73回カンヌ国際映画祭「Official Selection2020」作品に選出。2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』では二代将軍の徳川秀忠を演じ、2024年公開の劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』では新キャラクターのグリフィン・アルバレストのCVを担当。 WOWOWの「アクターズ・ショート・フィルム4」で監督、出演をつとめた「せん」が「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2024」でグランプリである「ジョージ・ルーカス アワード」を受賞。 ミュージカルの世界でも2020年ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2で主演トニー役、21年ミュージカル『ジェイミー』で主演ジェイミー役、22年にミュージカル「ピピン」では単独主演、23年には、ミュージカル『SPY×FAMILY』で主演のロイド役を務めるなど活躍中。2020年にアジアから世界に発信するエンターテイナー“MORISAKI WIN”としてアーティストメジャーデビュー。

 

2004年6月1日生まれ。京都府出身。3歳から芸能活動を始め、ドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ系)への出演が話題になり、その後、数多くの映画、ドラマに出演。近年の出演作はドラマ「らんまん」(ＮＨＫ・2023年)、「少年のアビス」(ＭＢＳ系・2022年)、映画「カーリングの神様」(2024年)、「それいけ！ゲートボールさくら組」(2023年)など。2025年初夏には映画「きさらぎ駅Ｒｅ：」が全国公開予定。フィギュアスケーターとしても活躍。

ドラマ「ふたりソロキャンプ」記者発表会

ドラマ「ふたりソロキャンプ」

原作は累計300万部（紙・電子合算）を突破している、出端祐大の大人気コミック。

森崎演じる主人公・樹乃倉厳は、電車を乗り継ぎ、最後はバスで山に入るというキャンプスタイルを貫く生粋のソロキャンパー。そんな厳の元に突如現れた、本田演じる超初心者女子キャンパーの草野雫２０歳。厳は雫に弟子入りを志願され、なぜかふたりでソロキャンプをする羽目になり…自然と孤独を愛する男・厳の平穏なキャンプライフはいかに！？

 

樹乃倉厳（森崎ウィン）の趣味はキャンプ。車を使わず、身一つで電車やバスを乗り継いで山に入る。誰からも邪魔されない気楽さと孤独さ、そして自然を愛する生粋の”ソロキャンパー”なのだ。

厳は、手際よくテントを張り、薪となる木の枝を調達し、お気に入りのキャンプギア（道具）を駆使して焚き火を始める。

日が暮れて、孤独の喜びを噛みしめながら歩いていたその時、突如として厳の前に見知らぬ女子が現れた。草野雫（本田望結）は、人生初のソロキャンプに来ていたのだ。雫はテントさえ持ってなかったが、鶏を丸ごと使った“ビア缶チキン”をつくる。厳は一人になりたかったが、見るからに美味そうな料理を前にして、我慢できなくなり…

出演：森崎ウィン　本田望結

　　稲葉友　滝澤エリカ　宮下咲　中林大樹　ほか

 

原作：出端祐大（講談社「モーニング」連載）

主題歌：HERO COMPLEX『Remember』（THE NINTH APOLLO）

脚本：北川亜矢子

監督：二宮崇　平林克理

プロデューサー：金子広孝　熊谷喜一（ヘッドクォーター）

制作プロダクション：ヘッドクォーター

製作・著作：TOKYO MX

公式HP：https://s.mxtv.jp/drama/2solocamp-drama/

公式X：@2solocamp_drama

公式Instagram：@mx_dramania

公式TikTok：@mx_dramania

公式ハッシュタグ：#ふたりソロキャンプ

配信：TVerにて最新話無料配信 https://tver.jp/series/srivngl9ue

　　　Netflixにて全話配信 https://www.netflix.com/jp/

放送日時：1月9日(木)スタート 毎週木曜21:25～21:54＜TOKYO MX＞

　　　　　1月22日(水)スタート 毎週水曜25:00～25:30＜テレビ北海道＞

 

ドラマ予告（60秒）

『ふたりソロキャンプ』2025年7月TVアニメ放送決定

『ふたりソロキャンプ』のTVアニメが2025年7月よりTOKYO MXほかにて放送されることが決定。ティザーKVとティザーPVが公開され。

 

2025年7月 TOKYO MXほかにて放送予定

 

原作：出端祐大（講談社「モーニング」連載）

監督：羽鳥潤

脚本・シリーズ構成：皐月彩脚本：瀬田光穂、谷崎央佳

キャラクターデザイン：島崎知美美術監督：長谷川弘行

色彩設計：瀬戸治子撮影監督：坪内弘樹

音響監督：八巻大樹 音楽：小鷲翔太アニメーション制作：SynergySP

 

樹乃倉 厳（きのくら げん） CV：濱野大輝

草野雫（くさの しずく） CV：新崎瑞季

 

公式HP：https://2solocamp-anime.com/

公式X：https://x.com/2solocamp_anime