広瀬すず主演映画『遠い山なみの光』に二階堂ふみの出演発表。場面写真初解禁
広瀬すず主演映画『遠い山なみの光』の追加キャストとして二階堂ふみの出演が発表され、場面写真が初解禁となった。
イギリスで暮らす悦子(広瀬すず)の夢にたびたび登場するこの女性と悦子の間には、いったい何があったのか――。
映画『ヒミズ』(12)では第68回ヴェネチア国際映画祭にて最優秀新人賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞、『私の男』(14)、『翔んで埼玉』(19)で日本アカデミー賞優秀主演女優賞、『月』(23)で第97回キネマ旬報ベスト・テン助演女優賞を受賞。第76回エミー賞で史上最多18部門を受賞し、先日ゴールデングローブ賞へのノミネートも発表されたばかりのドラマ「SHOGUN 将軍」にも出演するなど、主演・助演、そしてフィールドを問わず確かな演技力で存在感を放ち活動の幅を広げている二階堂ふみは、本作の出演に際し「この作品に参加させて頂き、改めて、当時の女性たちが何を抱えて生きていたのかを、登場人物を通じて感じていくような経験でした。石川監督はじめ素晴らしいスタッフの方々とご一緒できたこと、とても光栄に思います。」と語り、石川組への初参加に喜びを滲ませた。
また、石川監督も二階堂の出演について、「鮮烈な印象を残す必要もありながら、高い抽象度を求められる困難な役でしたが、二階堂さんの役に対する、そして映画全体に対する理解度には毎シーン驚かされました」と絶賛し、「二階堂さんが放つその異彩が、いかにこの映画を彩り豊かなものにしてくれているかを実感しています」と絶大な信頼を寄せている。
またこの度、本作の場面写真が初解禁。広瀬演じる凛としたイメージの悦子と、二階堂演じるモダンな女性・佐知子のコントラストが際立つ場面写真が到着した。
広瀬すずと二階堂ふみ、共にNHK紅白歌合戦の司会を務めるなど国民的な人気を誇るふたりが、戦後混乱期の長崎に生きる対照的な二人の女性を繊細に演じる姿に、期待が高まる場面写真となっている。
映画『遠い山なみの光』は今年9月に撮影を終え、戦後80年となる2025年夏の全国公開が予定されている。
コメント&プロフィール
二階堂ふみ(佐知子 役)
この作品に参加させて頂き、改めて、当時の女性たちが何を抱えて生きていたのかを、登場人物を通じて感じていくような経験でした。
石川監督はじめ素晴らしいスタッフの方々とご一緒できたこと、とても光栄に思います。
プロフィール
1994年、沖縄県生まれ。『劇場版神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』(11)で映画初主演。園子温監督の『ヒミズ』(12)で共演の染谷将太とともに日本人初のヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)受賞を果たす。第36回日本アカデミー賞では『ヒミズ』と『悪の教典』(12)の演技により新人俳優賞を獲得。13年公開の映画『地獄でなぜ悪い』、『脳男』、『四十九日のレシピ』で第56回ブルーリボン賞助演女優賞を受賞した。主な主演作は『ほとりの朔子』(14)『私の男』(14)『この国の空』(15)『リバーズ・エッジ』(18)『生理ちゃん』(19)『ばるぼら』(20)、『翔んで埼玉』(19, 23)シリーズ、ドラマでは「プロミシング・シンデレラ」(TBS/21)、「VIVANT」(TBS/23)、「Eye Love You」(TSB/24)などに出演。
石川慶(監督)
ネタバレになってしまうので、なかなか役の話ができないのがもどかしいのですが、二階堂さんに演じてもらった佐知子は、この映画の登場人物としても、この時代に生きた女性としてもひときわ異彩を放つ、非常に重要な役です。鮮烈な印象を残す必要もありながら、高い抽象度を求められる困難な役でしたが、二階堂さんの役に対する、そして映画全体に対する理解度には毎シーン驚かされました。
今、編集室で、二階堂さんが放つその異彩が、いかにこの映画を彩り豊かなものにしてくれているかを実感しています。そしてなにより、広瀬すず、二階堂ふみという現代日本映画界の最高峰のふたりが、同じフレームにおさまっているのを見るだけでも、震えるような感動を覚えます。早く、みなさんとこの感動を共有できるよう、もう一息がんばります!
プロフィール
1977年6月20日生まれ。ポーランド国立映画大学で演出を学ぶ。『愚行録』(17)が、ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に選出されたほか、新藤兼人賞銀賞、ヨコハマ映画祭新人監督賞など受賞。『蜜蜂と遠雷』(19)では、毎日映画コンクール日本映画大賞、日本アカデミー賞優秀作品賞など受賞。2021年には、世界的なSF作家であるケン・リュウ原作の『Arcアーク』を監督。『ある男』(22)は、ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門、釜山国際映画祭ではクロージングに選出され、日本アカデミー賞で最優秀作品賞含む最多8冠を飾るなど、国内外から大きな注目を集めた。
カズオ・イシグロ
プロフィール
ノーベル賞受賞作家、脚本家。1954年に長崎で生まれ、5歳の時に両親とともに英国に移住。50カ国語以上に翻訳され、世界的ベストセラーとなった著書の数々は、世界各国で多数の賞や栄誉を獲得しており、高い評価を得た「日の名残り」と「わたしを離さないで」は映画化されている。文学への貢献により英国からナイト爵位を授与されたほか、フランスから芸術文化勲章シュヴァリエ、日本から旭日重光章を受章している。映画『生きる LIVING』(23)の脚本は、米アカデミー賞🄬のほか、英国アカデミー賞(BAFTA)にもノミネートされた。
映画『遠い山なみの光』
出演:広瀬すず
監督・脚本・編集:石川慶(『ある男』、『蜜蜂と遠雷』)
原作:「遠い山なみの光」カズオ・イシグロ/小野寺健訳(ハヤカワ文庫)
製作幹事:U-NEXT
制作:分福/ザフール、Number 9 Films
配給:ギャガ
©『遠い山なみの光』製作委員会
2025年夏 全国ロードショー
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