吉沢亮「さっき初めて知った衝撃の事実!」映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』公開記念舞台挨拶【完全】レポート
2024年9月21日、新宿ピカデリーにて、映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』公開記念舞台挨拶が行われ、吉沢亮、忍足亜希子、今井彰人、烏丸せつこ、でんでん、呉美保監督が登壇。公開を迎えた想いとそれぞれが「今、伝えたいこと」を明かした。
本作は、作家・エッセイストとして活躍する五十嵐大の自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたごくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」(幻冬舎刊) を原作に、第38回モントリオール世界映画祭最優秀監督賞、キネマ旬報ベスト・テン1位に輝いた『そこのみにて光輝く』、『きみはいい子』等で国内外にて高く評価される呉美保監督が、吉沢亮を主演に迎え、『正欲』『アナログ』の脚本も手掛ける港岳彦による脚本で作り上げた。
そして、第26回上海国際映画祭コンペティション部門出品の他、今年10月開催されるロンドン映画祭コンペティション部門、バンクーバー国際映画祭パノラマ部門への正式出品も決定している。
舞台挨拶【完全】レポート
最初のあいさつ
吉沢亮(五十嵐大 役)
ついに皆様に見ていただける日が来たということで、すごくワクワクしております。映画を楽しんでいただけましたでしょうか。今日は少しでも楽しいお話ができればいいなと思っております。
忍足亜希子(おしだり あきこ)(五十嵐明子 役)
本日はたくさんの方々にお越しいただきまして、本当にありがとうございます。とても嬉しいです。
今井彰人(五十嵐陽介 役)
本日はよろしくお願いします。非常に緊張しているのですが、一つ申し上げたいことがあります。呉監督、9年ぶりの長編作品の完成、本当におめでとうございます。そして、皆さんにお会いできて非常に嬉しいです。
烏丸せつこ(鈴木広子 役)
お客さんがとても多くて本当に嬉しいです。
でんでん(鈴木康雄 役)
今日の客席は若くて綺麗なお嬢さん方ばっかりで、これは絶対に私のファンじゃないなと確信しました(笑)
呉美保(お みぽ)監督
今日はこんなにたくさんの方にお集まりいただきまして、本当に嬉しいです。昨日から公開となり、今日の日を迎えられたことが嬉しいですし、キャストの皆さんと会えたことも嬉しいです。
上海国際映画祭の思い出
‐本作は、6月に開催された上海国際映画祭コンペティション部門で上映され、そして来週はバンクーバー国際映画祭パノラマ部門、来月にはロンドン映画祭のコンペティション部門での正式上映が決定しています。こうして、世界へと羽ばたいていく本作へのお気持ちをぜひ皆さんに伺います。吉沢さん呉監督は、6月に上海に行かれましたが、そのときの感想を教えてください。
吉沢亮
上海では、僕たちもお客さんと一緒に映画を観て、新しい発見がありましたし、国や文化が違っても伝わるものは伝わるんだなっていう、この作品が持ってる普遍性を改めて感じました。
忍足亜希子
6月の上海国際映画祭では、呉監督、吉沢さん、山国プロデューサーと一緒に4人で歩くことががきました。本当に良い体験ができてとても嬉しく思っています。
呉美保監督
上海はとても楽しかったです。撮影の時は、やっぱり撮影することが大変なので、お話する時間はあまり無かったんですけど、(上海では)毎日のように円卓で中国料理を美味しくいただきながら、楽しい時間を過ごせたのが本当に嬉しかったです。映画もたくさんの人に観ていただけましたし。
五十嵐家勢揃い!
‐今日は五十嵐家が全員揃いました。撮影から1年ぶりの再会、皆さんはいかがでしょうか?
吉沢亮
(ロケ地の)仙台を思い出して嬉しいです。でも実は、皆さんそれぞれとお芝居するシーンはあったんですけど、僕(大人の五十嵐大)になってからは、五十嵐家一同が揃うシーンがなくて、今改めて五十嵐家が集まった時の新鮮さを感じています。
五十嵐家は個性豊かでおもろいですね(笑)とても楽しい家庭だなと思います。
忍足亜希子
1年ぶりに五十嵐家みんなが揃うことができて本当に嬉しいです。撮影は、昨年8月に宮城県で行ったんですが、本当に1年経ったのかなって、ちょっと信じられない気持ちでいっぱいですし、今日は本当の家族が揃ったような気持ちで嬉しいです。
今井彰人
お帰りなさい、ただいまという感じでしょうか。1年ぶりということで正直なところ少し戸惑っているというか、気恥ずかしいような気持ちです。仙台では本当に家族のようにみんなが顔を合わせていましたから。皆さんはそういう照れくささはありませんか?私だけかもしれませんね(笑)
烏丸せつこ
今朝、X(旧Twitter)を見たんですけれども、「このおばあちゃん、おじいちゃんは耳の聞こえない娘に対して全く愛情も何もない人で、酷い!」って書かれてたんですけど、いや、そういう台本ですから(汗)
でんでん
そうです!
撮影現場でもこの2人は会話はぜんぜんありません。手話を覚えることもできませんでしたし。
お芝居上では喧嘩ばかりしてるんですが、どこかで繋がっているんです。
皆さん、お芝居がとても真面目で、そういう方たちと今日会えるのは、不真面目な私としては嬉しかったです。
烏丸せつこ
(でんでんさんも)真面目じゃないですか?
でんでん
あんまりウケなくてすみません・・・
(会場笑)
呉美保監督
映画の中では、生活感溢れる表現のお芝居でしたから、今日、キラキラしてる皆さんに会えるのが私は嬉しいし、眩しいし、私がずっと会いたかった5人の家族なので、やっとここまで来たなって思います。
さっき初めて知った衝撃の事実!難
‐俳優の皆さんは、本作のオファーが来た時はどんなお気持ちでしたか?
吉沢亮
純粋に嬉しかったです。呉監督の作品は元々好きで観させていただいてましたし、いつかご一緒したいっていうのはずっと思っていましたから。
その中で今回のお話をいただいて、(物語や役は)難しい環境ではあるんですけど、さっきも言った通り、この作品で描かれいる普遍性がとても素敵だなと台本を読んだ時に思ったので、是非やらせていただきたい!と思いました。
忍足亜希子
呉監督は、私にとって初めての女性監督で、その方からのオファーということでとても嬉しかったのを覚えています。
呉監督のお気持ちなど色々とお話しさせていただいて、そして五十嵐家の家族の形、親子の関係、ろう者である親と聞こえる子供(コーダ)との関係の複雑な気持ちについて、とても丁寧に、実際のろう者の世界、あるいはコーダ(*)の世界をきちんと丁寧に見て、丁寧に描いて、丁寧に撮影したいというお気持ちがとてもよく伝わってきましたので、ぜひともそのお気持ちに応えたいと思って出演を決めました。監督、ありがとうございました。
*コーダ(CODA):Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子供
今井彰人
私ももちろんとても嬉しかったです。
ところで、私の年齢はいくつに見えますか?実は吉沢さんより3つ年上なだけなんです(笑)
それで吉沢さんの父親役として、28年間の長い期間を演じるということで、とても緊張しました。
私の息子もろう者なので、コーダを育てた経験もないですし、どのように演じればいいのか、本当に気合いを入れて臨みました。
‐ありがとうございます。3歳違いなのにお父さんに見えますから、役者さんの力は本当にすごいですよね。素晴らしいです。
吉沢亮
(今井さんは僕より)全然年上だと思っていました。さっき裏でエレベーターを待っている時に「吉沢さんいくつですか?」って聞かれて「30になりました」って答えたら、「実は僕33歳なんです」って。
さっき初めて知った衝撃の事実です。全然年上だと思っていました。ごめんなさい。
(会場笑)
烏丸せつこ
私は呉監督の作品の大ファンでした。
呉美保監督
えっ?
烏丸せつこ
「えっ?」って(笑)
で、最初にお会いした時、あまりにもちっちゃくて可愛らしかったので、しばらく制作の子と思って。そしたら監督とおっしゃったので(笑)そんな感じでした。
でんでん
(私は)仕事が来たなと思いました。大体そんなもんです(笑)
(会場笑)
でんでん
以前、監督とはCMの仕事でご一緒してまして、そのとき「映画の仕事も一緒にやろうね」って声をかけてくださて、今回ほんとうに声をかけていただいたなって思って、ありがとうございました!
「吉沢さんの手話は本当に自然」
‐忍足さんと今井さんから見て、吉沢さんの手話はいかがでしたか?
忍足亜希子
吉沢さんは、一生懸命努力をして手話を習得してくださって、本当にすごいと思いました。もうほんとに満点、最高の息子です。
手話だけではなく台詞もありますし、やはり感情を込めた表現をしていく。この3つを合わせ持って、きちんと気持ちを込めて“五十嵐大”という息子役を演じてくださって、本当に素晴らしいと思いました。
今井彰人
吉沢さんの手話は本当に自然なんです。たとえば「ありがとう」という手話を丁寧に表すと手の甲にこのように両手で表現するんですけれども、吉沢さんは、とてもナチュラルに片手で、日常の生活の中で使われるリアルな手話を表してくれましたので、温かい家族の関係性、会話が表現できたと思います。
吉沢亮のもっといろんな内面を!
‐呉監督、今回のキャスティングの理由は?吉沢さんのお芝居が元々好きだとおっしゃってましたが。
呉美保監督
そうです。(吉沢さんの)ファンでした。そして、彼のこれまでの作品を見て、いち観客としても彼の内面にはもっと別のものがあるだろう、それを見てみたいと思いました。
今回の役はそんなに感情表現は出さないけれども、手話という技術も含めて、いろんな要素を持って表現してくれないと成立しない主役ですが、それを吉沢さんならやっていただけるのではないかなと思いました。結果、想像以上でした。
‐忍足さんのキャスティングについては?
呉美保監督
忍足さんのことははもちろん存じ上げていましたけれども、今回1度お会いさせていただいた時に、喫茶店のシーンを一度やっていただいたんです。私も手話について無知だったので、どういう風になるんだろうと思った時に、ちょっと泣きそうになったんです。自分が親にこういうことを言わせてしまっているっていう罪悪感でいっぱいになって。
でもその想いをきっとこの映画でいろんな人達にちゃんと伝えるべきだと思って、是非ということでオファーさせていただきました。
‐今井さんについてもお願いします。
呉美保監督
今回、ろう者の役者さんも含めて、たくさんの方オーディションをさせていただいたんですが、お父さん役がなかなか見つからなかったんです。
で、最後にひょこっと今井さんが現れて、御本人が急に床に寝っ転がるシーンのお芝居をやってくれたんです。ここまで(シーンの内容を)身体に入れてきてくださるんだっていうことと、あと年齢が不詳だなと思って、これなら28年間を表現できるんじゃないかと思ってお願いさせていただきました。
‐烏丸さんについて。
呉美保監督
烏丸さんのお芝居をいろいろ見させていただいている中、『明日の食卓』という映画で、ファミリーレストランでの烏丸さんと高畑充希さん演じるどうしようもない2人の会話がとても好きで、強烈に心が掴まれたんです。
‐でんでんさんについて。
呉美保監督
でんでんさんのことは好きすぎて、さっきもお話していてずっと爆笑で、その感じが今回の(娘のためでも手話を覚えないとか時代の背景もあるんですが)難しいおじいちゃんの役に合っていて、憎めないなぁという感じを出してくれる、根底は悪い人間ではなくて、みんなそれぞれ人生があるんだなってことを考えたときに、でんでんさんの底抜けの明るさが楽観的なお芝居見せてくれるんじゃないかなと思ってお願いしました。
今、誰かに伝えたい気持ちとは?
呉美保監督
「出会ってくれてありがとう。生まれてきてくれて、ありがとう!」
本作は私にとって9年ぶりの長編映画なんですが、9年前に長男を出産しました。その長男と夫が今日、映画を観に来てくれてるので、夫に「出会ってくれてありがとう。」そして息子に「生まれてきてくれて、ありがとう!」と(涙)
あれ?泣くつもりじゃなかったんですけど・・・
(会場拍手)
でんでん
「会場にいるスタッフ、キャスト、そしてお客様皆様にありがとうございます。(ヤッターと言いたい)」
ただただ、皆さん方にありがとうございました。こんなに良い作品で皆さん方も今日はとても良かったんじゃないかなと思いながらこんなことを書きました。
烏丸せつこ
「虹の橋を渡った皇子くんへ。元気にしてますか。待っててね~」
個人的なことでごめんなさい。昨年、虹の橋を渡った猫の皇子くんが元気にしているかなと思って。
今井彰人
「(縦の点線で半分に切れた)◯→♡」
点線で分かれている円は、2つの異なる世界を表しています。 その2つの異なる世界がくっつく時には、壁や葛藤、軋轢を超えてハートになるというようなイメージを皆さんに伝えたいなと思いました。
忍足亜希子
「ありがとう♡」
これは、監督、出演者の皆さん、関係者の皆さん、スタッフの皆さん、そして今日来てくださっている皆さんに本当に感謝の気持ちを伝えたい、そんな思いで書きました。
皆さんも今後の人生において、家族、兄弟、友達など、その気持ちを伝えるということは本当に大事なことだと思っています。
吉沢亮
「ありがとう」
そりゃそうなんですよ!親子で(同じ回答で)すごいですね!
もちろん、集まってくださった皆さんへのありがとうっていうのもありつつ、僕は監督の逆バージョンじゃないですけど、ちょっとお母ちゃんにありがとうだなと思って。なかなか(親に)ありがとうって言わないし、言えないじゃないですか。なのでこの場を借りて。
我が家は男4人兄弟で、母ちゃんはとても苦労してたと思うんですけど、ここまで育ててくれてありがとうございます!
‐吉沢さんは今回のような公開日にお母様から連絡がくることはあるんですか?
吉沢亮
(母は)僕のマネージャーさんと連絡を取っているので、僕には情報が入ってきておらず、今日来ているのかはわからないですけど、いつも(出演作は)観に来てくれています。もしかしたら今日もいるかもしれないです。
最後にメッセージ
呉美保監督
この映画を通して、私も手話をたくさん学ばせていただきました。手話は、目と目を合わせてする会話なんですよね。私たち聴者は声が聞こえるから、家族とか近い存在だと軽く会話をして終わるっていうことがあるんですけれども、今回知ったのは、ちゃんと目と目を合わせ、表情を見てする会話っていうのが手話なんだなということ。それはとても尊いことだなと思いました。
なので、だからこそ、この映画を見てくださった方が、身近な人とも、目を見て話すとか、温かい気持ちで接してもらえるといいなって思っています。
でんでん
監督が言われた手話は、相手をよく見て、相手のことをよく聞いて、本当に一生懸命聞くんですよね。
僕は手話とは違うんですけど、お芝居させていただくとき、いつもこれが遺作だと思って、それをモチベーションにして頑張ってやってるつもりなんですけど、今回の作品は遺作っていうよりも(劇中で)死んじゃいますが(笑)そういうことで、どうもありがとうございます。
烏丸せつこ
今日は朝早くから来ていただきまして本当に嬉しいです。きっとこの後、食事でもされながら、いろいろこの映画のことを思い出しながらお話されるのでしょう。是非お知り合いの方にも話してくださって、薦めててください。よろしくお願いします。
今井彰人
今回、聞こえる皆さんと一緒に作品を作りました。このような活動は、どんどん広がってきていますし、映画館に行って当たり前にろう者が出演者として出ているような、そんな世界になればいいなと思います。
俳優を目指している聞こえない方たちもたくさんいると思います。私は33歳でまだ若いですが、いっぱいでライバルが出てくるかもしれません。でも、良きライバルとして切磋琢磨していければと思います。皆さん、どうぞ応援してください。ありがとうございます。
忍足亜希子
“コーダ”という言葉、皆さんはご存知でしたでしょうか。まだまだ“コーダ”という言葉、存在を知らない人がたくさんいます。聞こえない親を持つ聞こえる子ども。この“コーダ”の数は全国で2万2000人ほどいると言われています。まだまだ社会に浸透していないのが現状です。
伝える、伝えたい気持ち。手話は目で見る視覚言語です。相手の顔をしっかりと見ながら会話をするコミュニケーションです。ですので、相手の顔を見て話をする、気持ちを伝えるということがとても大事だと思っています。ぜひ皆さん、ご家族、ご友人、お知り合いの方、ぜひたくさんの方にこの作品を広めてもらえたら嬉しいと思います。本日は本当にありがとうございました。
吉沢亮
今までもいろんなところでこの映画についていろいろ語ってきてるので、もうとにかくあとはたくさんの方に観ていただれば嬉しいです。今日この作品を見て、よかったなと思っていただけたら、是非ご家族、友達、恋人だったりとか、身の回りの方々にこの作品の良さを伝えていただいて、また一緒に劇場に足を運んでいただけたら嬉しいなと思っております。
これから皆さんと共にこの映画を盛り上げていければなと思っておりますので、ぜひよろしくお願いします。ありがとうございました。
■フォトギャラリー
[記事・写真:三平准太郎]
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映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』
《INTRODUCTION》
2014年モントリオール世界映画祭ワールドコンペティション部門最優秀監督賞に輝き、第87回アカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表作品に選出、そして 2014年キネマ旬報ベスト・テン1位に輝く『そこのみにて光輝く』の監督・呉美保が、9年ぶりの長編作品のテーマに選んだのは、コーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子供という意味)という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする作家・エッセイストの五十嵐大さんによる自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」。
脚本を担当したのは、『ゴールド・ボーイ』(24)、『正欲』(23)等を手掛ける港岳彦。 そして、主演を務めるのは『キングダム』シリーズ、『東京リベンジャーズ』シリーズ等の話題作から、作家性の強い監督作等、幅広い作品に出演し、2025年には吉田修一原作、李相日監督『国宝』の公開が控える吉沢亮。本作では、耳のきこえない両親の元で育った息子・五十嵐大の心の軌跡を体現する。
《STORY》
宮城県の小さな港町、耳のきこえない両親のもとで愛されて育った五十嵐大。幼い頃から母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常だった。
しかし次第に、周りから特別視されることに戸惑い、苛立ち、母の明るささえ疎ましくなる。心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立つが・・・。
◆本作における「きこえる/きこえない」表記について:
「聞こえる」=音・声を耳に受ける。耳に感じ取る。
「聴こえる」=注意して耳にとめる。耳を傾ける。
それぞれの漢字の意味するところが違うことにより意味を限定してしまうこともあるため、「きこえる」とひらがなにすることで幅広い意味合いをご理解頂ければと思い、ひらがなにて統一して表記することになりました。
主演:吉沢亮
出演:忍足亜希子 今井彰人 ユースケ・サンタマリア 烏丸せつこ でんでん
監督:呉美保 『そこのみにて光輝く』(14)、『きみはいい子』(15)等
脚本:港岳彦 『ゴールド・ボーイ』(24)、『正欲』、『アナログ』(23)等
原作:五十嵐大「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」(幻冬舎刊)
企画・プロデュース:山国秀幸 『オレンジ・ランプ』(23)、『ケアニン』シリーズ等
手話監修協力:全日本ろうあ連盟
製作:「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会(ワンダーラボラトリー/博報堂 DY ミュージック&ピクチャーズ/ギャガ/JR 西日本コミュニケーションズ/アイ・ピー・アイ/アミューズ/河北新報社/東日本放送/シネマとうほく)
©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
配給:ギャガ
公式サイト:https://gaga.ne.jp/FutatsunoSekai/
公式X:@FutatsunoSekai_
予告編
9月20日(金) 新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
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