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ミュジコフィリア

京都・賀茂川で井之脇海のピアノ演奏と松本穂香の歌声が響く。映画『ミュジコフィリア』東京プレミア上映記念舞台挨拶

2021年10月26日、TOHOシネマズ日比谷にて、「10万分の1秒の音響映画祭」オープニングとして上映された、映画『ミュジコフィリア』東京プレミア記念舞台挨拶が行われ、主演・井之脇海、ヒロイン役・松本穂香、川添野愛、谷口正晃監督が登壇。京都オールロケ、そして賀茂川での歌唱シーンなどを振り返った。(動画&フォトギャラリー)

舞台挨拶レポート

ミュジコフィリア

谷口正晃監督/松本穂香/井之脇海/川添野愛

■トークノーカット動画

舞台挨拶のすべてはトークノーカット動画でご覧ください。

YouTube player

動画冒頭&終盤で流れる曲は、歌:松本穂香、詞・曲:日食なつこ「小石のうた」。本作劇中は、松本穂香、初めてのギター弾き語りにも挑戦。

■最初の挨拶

井之脇海(漆原朔 役)
こんなに大きい会場と思っていなくてびっくりしています。
この作品は昨年の秋、京都で撮影していました。今回、「10万分の1秒の音響映画祭」のオープニングに選んでいただいて、今日皆さんに見ていただけるのは本当に心から嬉しく思っています。

ミュジコフィリア

井之脇海

松本穂香(浪花凪 役)
こんなにたくさんの方が来て下さってると思っていなかったので、今ちょっと圧倒されてますが、楽しい時間になればいいなと思っています。

ミュジコフィリア

松本穂香

■役への取り組み。「夜な夜なピアノの練習をしていました」

-天性の音楽の才能を持つ漆原朔(うるしばらさく)役ということで、どんな取り組みをされましたか?

井之脇海
朔という青年は、音楽の特にピアノの天性の才能があるのはもちろんなんですけど、
朔自身は自分のことを天才だとは思っていなくて、本当に音楽のことが大好きで、音楽への愛が溢れている青年です。
僕自身、この作品を通して、現代音楽というものに触れて音楽の楽しさを改めて知る瞬間がたくさんありましたので、その気持をちゃんと感じて演じることが大切だなと思ってお芝居に臨みました。
ただ、とはいえ、朔は天才的なピアノの才能があるので、事前にめちゃめちゃピアノの練習をして、プロデューサーにもわがままを言って、ホテルにピアノ入れていただいたりして、夜な夜な毎日練習していました。
お芝居のこともあるので考えることも多くて、そこは大変だったんですけど、むしろ夜ピアノ弾く時間がリラックスタイムにもなっていきました。
大変ではあったんですけど、楽しみながらピアノと一緒に撮影を乗り切ることができたかなと思っています。

ミュジコフィリア

-浪花凪(なにわなぎ)という役も、天性の音感を持っていて、劇中は歌ったりギターを弾いたり、踊ったりとありましたが、役への取り組みは?

松本穂香
原作コミックを読ませて頂いて、歌う時、お空に飛んでいくような伸びやかな歌声で、コミックだからこそ表現できる歌声だなと、そう感じたんです。
それを実写で表現するのは大変だろうなという不安はありましたが、歌の先生を紹介していただき、ボイストレーニングをしたり、ギターも全然やったことがなかったので、ギターの練習をしたりして、できるだけイメージどおりにできるようにしました。

ミュジコフィリア

-賀茂川の中洲で井之脇さんがピアノを弾いて、松本さんが歌うシーンは素晴らしい絵になっています。そのシーンを振り返っていかがですか?

ミュジコフィリア

(C)2021 musicophilia film partners

松本穂香
面白いシーンでしたよね。

井之脇海
そうですね。ちょっとファンタジーっぽいシーンになっています。
しかもあのシーンはピアノの伴奏の楽譜がなくて、監督に「アドリブで弾いて欲しい」って言われて、どうしようって、最初戸惑ったんですけど、その場に行ってみると、中洲から見る景色だったり、松本さんの歌声だったりと、そういうものがもう言葉にならないような圧巻があって、それに呼応して僕も楽しんで、どうにでもなれってぐらいの感じで楽しく演奏できました。

松本穂香
可愛い二人の空気が画面に写ってたらいいなと思ってます。

ミュジコフィリア

谷口正晃監督
歌のシーンは一番大事でした。
私は京都出身で賀茂川のことも知っているつもりでしたが、ロケハンしてて中洲があるんだってことに初めて気づいて。
こんなに良い中洲があるんだったら、ここにピアノを置こう!って思ったんです。
結果、やっぱりやって大正解だったと思っています。

ミュジコフィリア

谷口正晃監督/松本穂香

-川添さんは京言葉が綺麗でしたが、役への取り組みは?

川添野愛(谷崎小夜 役)
言葉に関しては、脚本の大野さんが自らの声で小夜の台詞を全部録音してくださって、ここの言葉のこのイントネーションが難しいので気をつけてくださいって、コメントも入ってる音声データを頂きました。
役への取り組みとしては、バイオリンを触ってるか、その音声を聞いてるかという感じでした。

ミュジコフィリア

川添野愛

-バイオリンのご経験は?

川添野愛
初めてでした。
そして、母が子どもの頃に使っていたバイオリンを今回小夜のバイオリンとして使うことになりまして、撮影が始まるだいぶ前から触ることはできていました。そしてずっと肌身離さず持って現場入りしました。
撮影初日に、濱田マリさんが以前バイオリニストの役をやられたことがあるそうで、「バイオリンの役って他に替えがきかないからなぁ、大変やな」って励ましてくださいまして、そんな感じで現場では、皆さんがすごい優しかったので、何とか乗り越えました。

ミュジコフィリア

■山崎育三郎ビデオメッセージ

山崎育三郎(責志野大成 役)
僕自身が、音大に通っていたこともあって、自分の青春時代を思い出すようなシーンもありましたし、全編京都で撮影だったので、素敵な絶景の中、お芝居をしたことも印象的でした。
あとはなんと言っても、海くんとのピアノの連弾シーン。想いをぶつけ合うシーン。あそこはやっぱりグッとくるものがありました。
本当に素敵な作品になっています!

ミュジコフィリア

山崎育三郎

井之脇海
育三郎さんは、現場でドンっと大成としていてくださったので、2人の連弾のシーンや想いをぶつけ合うシーンは、僕は大成にぶつかって行くだけだったので、育三郎さんとだからこそ作り上げられたシーンじゃないかなと思います。

ミュジコフィリア

-連弾のシーンはお二人で練習されたんですか?

井之脇海
そのシーンは、育三郎さんも急遽弾くことになったんです。
連弾ということなので、どっちがどのパートを弾くか決まってなかったんですが、育三郎さんと話しして「一回曖昧なままやってみよう」と。
なぜかと言うと、曖昧なままだと、相手を感じないと弾くことができないので、逆に朔と大成がお互いを感じ合いながら演奏しているというこを表現できるのではと思ったからです。そういった様子がスクリーンに収まっているのではと思います。

ミュジコフィリア

-松本さんは山崎育三郎との思い出は?

松本穂香
撮影終わりに、みんなが待ってる部屋に大きいピアノが置いてあって、育三郎さんが「あ、ピアノだ」って言って、弾き始めて、あまりにかっこよすぎて、「カッコいい!」って言っちゃったことがあります。

ミュジコフィリア

-川添さんはいかがですか?

川添野愛
育三郎さんは私の恋人役なんですが、撮影を待ってる間の時間では、プライベートのお話もさせて頂いて、その時はすごい優しいのに、いざ“大成”になると(ガラリと変わって冷たい)ということがあったので、もう驚くくらいのギャップでした(笑)

ミュジコフィリア

■最後にメッセージ

井之脇海
この映画は僕にとって初主演の映画になりました。16年ぐらいこの仕事をやらせてもらって、16年経ってやっとかっていう気持ちと、映画に携わる1人として、主演作が皆さんに観てもらえることがこんなに嬉しい事なんだということを心から感じています。
この映画は、朔という音楽の才能を持つ青年と、それを取り巻く個性豊かなキャラクターが音楽を通して心を通じ合い、成長していくお話です。
このなかなか人と思うように会えなかったりする中で、この映画を見ていただけたら、自分の好きなものを通して繋がっていく様っていうのは、きっと何か響くものがあるんじゃないかなと思っていますので、楽しんで観て頂けたら嬉しいです。

ミュジコフィリア

松本穂香
なんだかすごく胸がいっぱいになってしまいます。井之脇海さんの初主演の映画に携わることができて、すごく嬉しいなと思います。
この作品は、大成さんのような人がいたり、私が演じる凪のような人がいたり、対照的な存在なんですけども、観てもらえたら誰か一人になにかを共感してもらえるような映画かなと思います。
好きなことに向き合っているうちに、最初は楽しんでやれていたことがだんだん責任感とか、そういうものが付いてくるようになって楽しめなくなってしまう事ってあると思うんですけど、楽しむことの大切さと難しさを、いろんな登場人物たちを通して感じてもらえるような映画にもなってるのかなとも思います。
そして、純粋に音楽を映画館中で楽しんでもらえたら嬉しいなと思います。

ミュジコフィリア

川添野愛
この作品を観る時だけは、いったん外の事を忘れていただいて、純粋に全身をこの映画に預けていただいて、全身全霊で楽しんでいただけたらなと思います。きっとあったかい気持ちになって帰ることができると思うのでゆっくりお楽しみください。

ミュジコフィリア

谷口正晃監督
出演してる俳優さんたちのエネルギー、パワーを感じてもらえばなと思っています。
出演者一人一人が本当にいい芝居をしてくれてますし、音楽も、本当に自分の身体で奏でて、歌い、ありったけのものをスクリーンで見せてくれてますんで、そういうエネルギーを理屈抜きに観て、感じて楽しんでもらえればなと思います。
そういうパワーとパワーがぶつかった時に、いろんな痛い思いもするんですけど、そういうエネルギーが新しいものを生み出していくっていうことを大事に描いたつもりです。その辺を感じてもらえればなと思っています。

ミュジコフィリア

谷口正晃監督


ミュジコフィリア

フォトセッションタイムで、後方のムービーカメラを眩しい照明の中探している3人。

ミュジコフィリア

ミュジコフィリア

■フォトギャラリー

[写真:金田一元/動画・記事:桜小路順]

映画『ミュジコフィリア』

“音”と“感情”が溶け合い、心を震わせる珠玉の青春群像劇!
音楽コミックの伝説的傑作がついに映画化!!

INTRODUCTION
原作は、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を2度にわたり受賞している漫画家・さそうあきらによる同名作品。音楽への深い愛情と知識に溢れ多くのファンを魅了し、『神童』『マエストロ!』に続く、音楽シリーズ三部作の最終作『ミュジコフィリア』(第16回⽂化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作)が待望の映画化。
主人公・漆原朔は、若手実力派として活躍をつづけ本作が長編映画初主演となる井之脇海!朔の異母兄・貴志野大成には、ミュージカルからドラマ、映画と幅広い活躍を見せる山崎育三郎。そして朔に想いを寄せるヒロイン・浪花凪を、透明感溢れる歌声で物語をエモーショナルに彩り、本作の主題歌も担当する松本穂香が演じる。脚本・プロデューサーは『太秦ライムライト』の大野裕之が担当し、監督を務めたのは、『時をかける少女』『人質の朗読会』などを手掛け、自身も京都生まれである谷口正晃。
風景と音の街、京都で<ミュジコフィリア(音楽に情熱を注ぐ者たち)>が奏でる青春の協奏曲。皆さんの心へ、新しい「音楽」をお届け!

STORY
京都の芸術大学に入学した朔(さく)は、ひょんなことで「現代音楽研究会」に引き込まれる。
クセの強い教授や学生たちが集まるそのサークルには、朔が憧れてきた幼なじみでバイオリニストの小夜(さよ)、
そして若き天才作曲家として将来を期待される大成(たいせい)がいた。実は、大成は朔の異母兄で、
朔は天性の音楽の才能を持ちながらも、父と兄へのコンプレックスから音楽を憎んできたのだ。
だが同じように天性の音感と歌声を持ち朔に想いを寄せるピアノ科の凪(なぎ)が現われ、朔の秘めた才能が開花しはじめる――。

出演:井之脇海 松本穂香
川添野愛 阿部進之介
縄田カノン 多井一晃 喜多乃愛 中島ボイル 佐藤都輝子
石丸幹二
辰巳琢郎 茂山逸平 大塚まさじ 杉本彩/きたやまおさむ 栗塚旭
濱田マリ 神野三鈴
山崎育三郎
原作:さそうあきら「ミュジコフィリア」(双葉社刊)
主題歌:松本穂香「小石のうた」(詞・曲:日食なつこ)
主題ピアノ曲:古後公隆「あかつき」「いのち」
脚本・プロデューサー:大野裕之
監督:谷口正晃
企画:榎望  撮影:上野彰吾  照明:宮西孝明  美術:金勝浩一  録音:小川武  編集:栗谷川純  衣装:宮本茉莉
音楽プロデューサー:佐々木次彦  音楽:橋爪皓佐 池内奏音 宮ノ原綾音 長谷川智子 植松さやか 小松淳史 大野裕之
チーフ・エグゼクティブ・プロデューサー:柴田真次
製作代表:井筒與兵衛 松下浩章 齋藤真也 西澤竜平 小室元 伊藤耕一郎 高橋聖宗 兼元秀和
制作:フーリエフィルムズ  製作幹事:劇団とっても便利  配給:アーク・フィルムズ
特別協賛:伊藤園  協賛:キャビック お弁当のいちばん 小室整形外科医院
後援:京都市  特別撮影協力:京都市立芸術大学
2021年/日本/113分/シネマスコープ
(C)2021 musicophilia film partners (C)さそうあきら/双葉社
公式ホームページ:http://musicophilia-film.com/
公式Twitter:@musicophilia_21
公式Instagram:@musicophilia_21

2021年11月12日(金)京都先行公開
11月19日(金) TOHOシネマズ日比谷 他 全国ロードショー

ミュジコフィリア

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