伶、生歌披露。佐藤大樹×橋本環奈『小説の神様』全国137館中継公開記念舞台挨拶
10月3日、新宿バルト9 スクリーン9にて、映画『小説の神様 君としか描(えが)けない物語』公開記念舞台挨拶が行われ、W主演の佐藤大樹、橋本環奈。そして、久保茂昭監督が登壇した。
この日の舞台挨拶は、全国137館の劇場に生中継され、また、“伶”(E-girls鷲尾伶菜ソロプロジェクト)も参加し、本作の主題歌「Call Me Sick」の生歌を披露した。(動画&フォトギャラリー)
舞台挨拶詳細レポート
■ついに一般公開を迎えた気持ち
-公開延期を経て、昨日全国公開となった率直なお気持ちは?
佐藤大樹(千谷一也 役)
読書の秋とも言いますし、本作は小説をモチーフにしてる映画でもありますので、ぴったりな時期に公開できたと思います。
先輩や、周りの方からも、「小説の神様」絶対に観に行くねっていう言葉をかけてもらったので本当に嬉しいです。
皆様の元に届いたっていう感じです。
橋本環奈(小余綾詩凪 役)
公開できてすごくホッとしてます。
私たちキャストやスタッフの皆さんもすごくやっぱり待ち遠しかったと思うんですけど、待ってくれてるファンの皆さんがいたからこの作品が公開できたと思います。
今日は全国で見て下さってるわけじゃないですか。何かそれを考えると喜びもひとしおだなって思います。
久保茂昭監督
映画監督の友達の三木孝浩監督が初日に観てくれて、「青春映画の中ではすごく責めてし、すごく丁寧に描いている映画で良かった。」「今まで観た映画の中で一番橋本環奈が可愛かった。」と感想をいただきました。
その言葉が嬉しかったですね。
橋本環奈
すごく嬉しいですね。
この作品は、キャラクターそれぞれの心情をとても繊細に描いていて、ひとつひとつの表情を久保さんが綺麗にあの切り取っていただいたので、それはすごくありがたいなと思います。
■印象に残ったシーン
-大変だったシーン、印象に残ったシーンについて教えて下さい。
佐藤大樹
大変だったシーンで言うと、一也のの編集担当の河埜さんと二人でカフェで僕が「小説を書くのをやめたい。」って告白するシーン。
撮影に向けての準備だったり、自分の心境を整える時間がすごく大事だなと思っていたら、監督もそのことを一番に理解してくれていて、本番前もなるべく自分の目線に入らないように、スタッフさんを端の方に誘導してくれたりとか、空気を率先して作ってくれました。
おかげで本番では、一発で撮れたんですが、泣く予定ではなかったんですけど、気づいたら鼻水が出るぐらい情けない姿になっていて。でもその姿がとしては何か必要だったのかなとも思いつつなので、あのシーンが個人的には一番大変でしたし、思い出深いシーンです。
橋本環奈
空気づくりという面で言うと、保健室のシーンを久保監督が一発で撮りたいんだよねっておっしゃって。そこに照準を合わせて感情を盛り上げていけた気もします。
とは言っても、ふつうは照明部さんや撮影部さんのセッティングもあるので、段取りとかテストをしたほうが準備ができて良い点はあるんです。
でも、その一回のお芝居に合わせて、スタッフさんみんなが全力を尽くしてくださってたので、そういった一つ一つのシーンに対しての皆さんの愛情がすごくて、それを肌で感じてたからこそ、精一杯一回で挑もうと思えました。あのシーンはすごく思い出深いですね。
■自身の思い出深い青春エピソードは?
-この映画は青春がテーマの一つとなっていますが、ご自身の中で最も思い出に残っている青春エピソードを教えて下さい。
佐藤大樹
僕が中学3年生の時に初めて、地元のさいたまスーパーアリーナでEXILEのライブを観た時のことです。ヒロさんのダンスを見て、翌日から僕はサッカーを辞めて、高校生になったら絶対にダンスをやってEXILEに入るって決心したんです。
橋本環奈
私は、高校生の時に仕事がちょうど忙しくなり始めて、東京の高校に行くことも考えたんですけど、やっぱり地元の福岡を離れられず、地元の女子校での思い出です。
修学旅行、文化祭、体育祭などは、一度も参加できてないんですけど、ふだんの日では、友達がお弁当を作ってくれたりとか、何気ない日常がすっごい楽しかったんです。
仕事と学校は半々くらいだったんですが、やっぱり勉強しないと卒業もできないので、友だちや先生にも教えてもらい、支えてもらった高校生活が今思い返しても、ほんとうに一秒一秒がかけがえのない瞬間だったなと思います。
■監督が作品に込めたメッセージ
久保茂昭監督
一也の視点で描いている物語ですが、誰もが一度経験したことのある挫折の壁を乗り越えるためのきっかけの映画になればなって思っています。
そのためには、周りにいる人たちが、普段は気づかないけど手助けもしてくれたり、人と出会うっていうことが、どれだけ人の人生にとって、青春にとって大切な一部になるのかという思いを込めました。
■“伶”登場!「Call Me Sick」生歌披露
(ライブ動画はこの下の「トークノーカット動画」の13分50秒あたりからご覧ください)
-映画館で、中継先の全国の方に向けて歌われていかがでしたか?
伶
ライブや収録とは違う緊張感のあるこの場所で歌わせていただけてとても光栄です。
このカメラの数とキャストの皆さんが目の前にいるって言うのは、震えるぐらい緊張しました。
-ご自分の歌が映画の中で流れるというのはどんなお気持ちですか?
伶
純粋に嬉しいです。最初、久保監督とは、どういう主題歌がいいかっていろいろ相談してたんですけど、挿入歌含めて、主題歌も、映画にマッチしていて良かったなって改めて安心した気持ちと、劇中で曲を流して流していただくタイミングが、久保監督は天才だなという印象を持ちました。
-久保監督は、一也の気持ちを歌えるのは伶さんしかいない、というのが器用のきっかけだったそうですが、改めていかがですか?
久保茂昭監督
伶さんとは、(E-girls 鷲尾伶菜として)デビューの頃から一緒にMVを作ってきた仲なので、彼女の歌詞の内容に憑依した歌い方が、昔から個人的に大好きで、この映画の原作小説を読んでいる段階から、彼女が歌っているところが頭に浮かびました。
ですので、楽曲のオケをもらってすぐ、伶さんにお願いしました。
-伶さんは、ソロプロジェクトとして「Call Me Sick」が第一弾となるわけですが、活動されてみていかがですか?
伶
また新鮮な気持ちなんですけど、ソロ一発目の楽曲を、この素晴らしい映画の主題歌と挿入歌に起用していただけるって決まった時はものすごくやる気にもなったし、よし、頑張ってみよう!って改めて強く思えましたし、ありがたい機会をいただけてとても光栄に思っています。
-こうしたたくさんの歌で彩られた映画というのは、佐藤さん橋本さんはいかがでしたか?
佐藤大樹
この映画の冒頭に、伶さんの挿入歌がかかって、「小説の神様」ってタイトルが決まる瞬間、そこでもう「勝ったな」って思いましたね。
橋本環奈
ひとつの映画作品の中で、これだけいろんな音楽が使われてるって珍しいなと思いましたし、いろんな曲があるんですけど、一つにまとまってる作品だし、ストーリーと、映画を観ている自分の感情とがすごいマッチしてくるんですよね。
それが音楽の持ってるパワーとして不思議な力があるなって感じました。歌詞の内容も、この映画にぴったりだなって感じて、ずっと聴きたくなる曲だなと思います。
■もし、自分が小説を作るとなったらどんなタイトルでどんな内容の小説を書きたいか?
佐藤大樹(代表して)
「壁に耳あり正直メアリー」
主人公は、中学生のメアリーという少女です。
彼女は、人をおだてることができず、愛想笑いもできず、お世辞も言えない、嘘がつけない正直者。
でも、推理力が誰よりも長けていて、何より誰よりも地獄耳という習性を持っています。
なので、関わりたくない事件にも関わってしまい、ついつい事件を解決してしまうという。
-もし映画化となったら、久保監督、主演は橋本環奈さん、歌は、伶さんで?
橋本環奈
でも、企画書の段階でこの「壁に耳あり正直メアリー」というタイトルを見たら躊躇しますね(笑)
原作の相沢先生もこれをみて苦笑されてましたしね(笑)
でも、これだけ設定が固まっているのなら観てみたい気もしますけどね。
■最後にメッセージ
佐藤大樹
昨日、無事に公開された本作の主人公一也は、あるトラウマを持っています。人は皆、弱点だったけコンプレックスだったり、トラウマを抱えているものです。でもそういったものは、ある日ある人との出会いで、その人がかけた一言によって、時に強みになったり、そしてそれを武器にして戦っていけるぐらいのものになるんだぞっていうことを証明してくれるような作品だと思っています。
本作は、小説家にスポットを当てていますが、どんな職業にも置き換えられる内容になっていると思いますし、観た後に必ず胸が熱くなるものがあると思います。
これは男女関係なく、そして老若男女関係なくいろんな世代の方にも分かっていただけるような内容になっています。
そして何より、監督始め、スタッフさん、キャスト全員で、魂を込めて臨んだ作品ですので、こんな状況ですけど一人でも多くの方に見ていただきたいです。是非この映画は映画館で楽しんでほしい作品です。一度と言わず、2度3度観ていただいて楽しんでもらえればと思います。
橋本環奈
この作品の中に、「好きを諦めない」って言葉が出てくるんですけど、私はこの言葉すごく好きなんです。
諦めない気持ちって、別に美徳になったりするわけでもないと思うんですけど、仕事や部活とか学生生活だったりの中で、夢や目標を持ってても、誰しもがくじけそうになったりすることがあります。ずっとずっと前ばっかり見てられない時もあります。
ですので、この作品が少しでも背中を押せる作品になれたらいいなと思います。
そして、映像美や音楽の素晴らしさはもちろん、ストーリーを通して、キャスト一人一人の繊細な心の揺れも感じていただける作品になっていると思います。
久保茂昭監督
今、二人が言ってくれたことで、この映画に込めたことは伝わるかなと思います。
いろいろあの映画の中で、小説を読んでいるような映像の作り方とか、神様の視点のような撮り方などもこだわっています。
病院の中庭のシーンの詩凪(しいな)の背中がずっと映っているところで、「あなたの文章は信じられる」って言う時にちょっと振り返って見る橋本環奈が、ほんとに絶品です。
僕は、そのカットを撮れた時に、さっきの大樹じゃないですけど、「この映画、勝ったな」と思うぐらい綺麗な環奈ちゃんが撮れて嬉しかったです。
そして、伶さんの歌声も最高なので、聴いていただければなと思います。
■トークノーカット動画
※10/5(月)配信(怜さんによる生歌シーンは、13分50秒あたりから御覧ください)
■フォトギャラリー
[写真:Ichigen Kaneda/動画・記事:Jun Sakurakoji]
映画『小説の神様 君としか描けない物語』
<ナイーブで売れない小説家>佐藤大樹 × <ドSな人気小説家>橋本環奈
INTRODUCTION
真っすぐで繊細な売れない高校生小説家×秘密を抱えたドSな人気高校生小説家 真逆の2人に与えられたミッション:2人で1つのベストセラーを生み出せ!
2020年版「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」「2019ベストブック」の3冠を受賞し、さらに本屋大賞にノミネートされた気鋭作家・相沢沙呼の感動No1小説「小説の神様」を、MV500本以上や『HiGH&LOW』シリーズを手掛ける久保茂昭監督が映画化!
STORY
中学生で作家デビューしたが、作品はSNSで酷評され、自分を見失った売れない高校生小説家・千谷一也。
一方、同じクラスの人気者でドSな性格の上、ヒット作を連発する高校生小説家・小余綾詩凪。
底辺作家と人気作家、性格もクラスでの立ち位置も、すべてが真逆の2人に、編集者から下されたミッションーそれは、2人で協力し、大ベストセラーを生み出すことだった!
ダメな男子とキラキラ女子、一見正反対の2人が、反発しながらも足りないものを補い合い、物語を一緒に作るうちに、一也は、詩凪の誰にも言えない大きな秘密を知ってしまうー。
友情を超えて近付く2人の距離。悩み傷つきながらも、
好きなことをあきらめずに挑戦し続けた先で、2人が生み出す<物語>の行方はー?
ラスト、胸があつくなる。共感と感動No1のファンタスティック青春ストーリー
佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS) 橋本環奈
佐藤流司 柴田杏花 莉子 坂口涼太郎
山本未來 片岡愛之助 和久井映見
原作:相沢沙呼『小説の神様』(講談社タイガ刊)
監督:久保茂昭 脚本:鎌田哲生
主題歌:『Call Me Sick』伶(Sony Music Labels Inc.)
制作プロダクション:CREDEUS 配給:HIGH BROW CINEMA ©2020映画「小説の神様」製作委員会
公式サイト:https://shokami.jp/
予告編
全国公開中!
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。