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追い風

DEGを通していろんなことの『追い風』に。生ライブも行われた初日舞台挨拶

8月7日、アップリンク吉祥寺で映画『追い風』の初日舞台挨拶が行われ、主人公のDEG、片山享(出演・脚本)、安楽涼(出演・脚本・監督)が登壇し、本作への思いを語ると共に、上映後は生ライブパフォーマンスもあった。

本作の主演はラッパーDEGで、本人役として出演している他、DEGとは小学生時代からの友人である安楽監督自身も現実と同じ関係の友人として出演。物語としても、DEG自身にとって実際に起きたことが多く描かれている。
安楽監督は、「DEGは正直に生きているのか?笑ってごまかして生きていないか?」と、20数年間思い続けてきた疑問を、本作を通して初めてDEGと向かい合って会話したと語る。

それを受けたDEG自身は、台本を読んだ時の思いを「ただただキツかった」と振り返る。「笑えてればいいと思っていた。それは今でも間違ってないと思う。でも映画を通して自分の人生と向き合うと、自分の本当の気持ちに気づき、悔しくて仕方なかった。」とも。
ただ、本作のタイトル『追い風』に込められた意味は、本編を見終わると強く実感できるだろう。直接的にはDEGの“追い風”ではあるが、映画を観ている私たちにとってもいつの間にか勇気づけられていることに気づく。
そのことを、舞台挨拶を終えたDEG本人に伝えると、「嬉しいです!」と返してくれた。そこには映画の中のDEGがさらに強くなったように見えるDEGが立っていた。

DEG

DEG

舞台挨拶レポート

■DEG「ただただキツイって思った」

片山享(出演・脚本)
この作品を撮ろうと思った経緯を教えて下さい。

安楽涼(出演・脚本・監督)
DEGとは小学生の時からの友だちで、今では僕は映像監督として、ラッパーである彼のMVを撮っています。
その20年来の付き合いの中でずっとDEGに対する疑問がありました。笑ってごまかしてばかりで正直に生きているのかなって。
それも彼の良さでもあるとは思っていましたが、とあることを目の当たりにして、辛いはずなのに笑うDEGを見て感動したんです。
それを、映画という形でDEGに返礼しようと思ったのが本作製作のきっかけです。

追い風

安楽涼監督(右)

片山享(出演・脚本)
安楽さんは、これまで自分の実人生を主軸に自分を主人公に映画を撮ってきましたが、今作で初めて自分以外を主人公にしました。
すなわち、DEGという自分とは違う人の実人生を映画にしました。その理由は?

片山享

片山享

安楽涼(出演・脚本・監督)
そもそも映画監督を始めた経緯は、自分が主演で映画を撮りたかったから。
これまで自分以外は撮ろうと思ってなかったけど、それでもDEGは撮りたかったんです。

片山享
脚本のベースを安楽さんからもらった時に、「DEGのことを理解してみたいんですよ」って安楽さんが言ってたのを思い出します。

安楽涼
なんでそんなに辛いのに笑うのか、どうしても理解できないので、映画を通して、映画の中でDEGと会話した形ですね。

片山享
僕なりに脚本を仕上げましたが、僕自身、DEGと似ている部分があるので、脚本を書くのが辛かったなぁ。
DEGさんは、自身の人生の1ページが書かれた脚本を最初に読んだ時、どうでしたか?

DEG(主人公・DEG本人役)
ただただ、キツイって思った。これをやんのかって。
ほぼ実際に起きたことが書かれていて、この時、おまえらそんなことを思っていたのか?ってけっこうキツかった。マジきつかった。

DEG

DEG

片山享
現場でもキツイシーンがあったね。安楽監督はどういうDEGを撮りたかった?

安楽涼
20数年間ずっと一緒に過ごしてきて、彼の良さはわかってる。
でも、見たことのないDEGを撮りたかった。DEGが自分と闘う姿を見たかった。

片山享
DEGさんから見て、本作の見どころは?

DEG
とにかく、自分を見てください。それだけです。

DEG

DEG

片山享
いろんな向かい風が吹きまくっている昨今、この映画には、すごく心地よい“追い風”が吹く瞬間があって、生きてて良かったと、自分の人生を肯定してくれる映画になっています。
DEGという人間を通してそれを感じていただけたらと思います。

■上映後、DEGのライブパフォーマンス!

本編上映後、アップリンク吉祥寺近隣スタジオからDEGが、アップリンク吉祥寺のスクリーンに向けて、本作の主題歌「Shot!!!」を届けた。
配信ライブとなったのは昨今の事情から。なお、ライブパフォーマンス撮影は安楽監督。そしてアコースティックギターは劇中にも出演している藤田義雄。
まるで映画本編がそのまま続いているような思いにさせられる熱いライブとなった。

そして演奏後、自転車で2分の距離にあるというスタジオから安楽監督、DEGが再びアップリンク吉祥寺のスクリーンに登壇。

安楽涼
配信は、めっちゃ緊張しました。そして、みなさん、映画を観ていただきありがとうございました。
『追い風』は、DEGのこれからのためにも撮りましたが、それは、撮った僕らの、そして映画を観てくれた方の“これから”につながりますように。そして、お客さんと一緒に完成していく映画だなと、今日の公開を心待ちにしていました。
映画館で映画を上映できることがこんなに嬉しいことはないって、今日すごく実感しています。

安楽涼

安楽涼

片山享
今日の初日をずっと願っていました。
映画界も向かい風が吹きまくっていますが、でも、それを言い訳にしても始まりませんし、やっぱり映画は映画館が無いと映画ではなくなってしまうので、それだけは守っていきたい。一生懸命がんばりたい。
この作品が、いろんな“追い風”になって、観てくださった方に、ちょっとでも追い風が吹いてくれたら嬉しいなって思います。

DEG
安楽もさっき言ったけど、この映画の続きは俺の人生だと思うので、よければ皆さんと一緒に進んでいきたい。
撮影はすごく辛かったけど、やって良かった。ここにいる仲間にもほんとに感謝です。
これから仲間たちに返していけたら幸せだなと思います。
そして、『追い風』を経たあとに作った曲たちのアルバムがあるので、DEGってこんな風に思ってたって感じてくれたら嬉しい。アルバムを手にとってくれたら嬉しいです。
今日はほんとに楽しいです。ありがとうございました!

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片山享/DEG/安楽涼

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DEG/安楽涼

[写真:Ichigen Kaneda/記事:Jun Sakurakoji]

映画『追い風』

【概要】
ミュージシャンの出倉は誰にでもどんなことがあっても笑う。誰も傷つけたくない、だから笑う。そうやって自分自身を傷つけてきた。年齢は 28 歳、身の回りの人はそれなりに幸せを掴みかけている。人に合わせ愛想笑いをする出倉はアーティストとしては評価されずにいた。そんな折、友人の結婚式の知らせが届く。そして、その式には、ずっと好きだったひかりが来るとの事だった…。昨年、劇場デビューを果たした『1 人のダンス』安楽涼監督の長編二作目。幼なじみのラッパーDEG が本人役で主演。
“MOOSIC LAB 2019 長編部門 最優秀男優賞・ミュージシャン賞(DEG)男優賞(サトウヒロキ)”

【キャスト、スタッフ】
出演: DEG 安楽涼 片山享 柴田彪真 関口アナン サトウヒロキ 大友律 大須みづほ ユミコテラダンス 柳谷一成 アベラヒデノブ 吉田芽吹 山本奈衣瑠 髙木直子 宮寺貴也 マックス 大森勇一 佐藤考哲 杉山葉 安楽楓 守山龍之 介 藤原夢美 藤田義雄 木村昴 RYUICH
監督:安楽涼
音楽:DEG
脚本:片山享 安楽涼
プロデューサー:山田雅也 撮影:深谷祐次 録音:坂元就 鈴木一貴 新井希望 助監督:太田達成 小林望 登り山智志 ヘアメイク:福田純子 ウェディングドレス制作:磯崎亜矢子
スチール:片山享 ハルプードル 装飾:JUN 題字:広部志行 宣伝協力:髭野 純 特別協賛:黒川和則
企画:直井卓俊
製作・配給:すねかじり STUDIO
(2020 年/日本/カラー/アメリカンビスタ/71 分/ステレオ/DCP)
映画『追い風』公式サイト: https://www.oikaze-film.com/
映画『追い風』公式Twitter: https://twitter.com/oikaze_cinema

予告編

8 月 7 日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

※各日舞台挨拶登壇者(予定)※詳細はアップリンク吉祥寺サイト(LINK)まで
8月8日(土)20:30の回 登壇者:DEG 大須みづほ 安楽涼監督
8月9日(日)20:30の回 登壇者:DEG 関口アナン 片山享
8月10日(月) 20:20の回 登壇者:DEG 大須みづほ 杉田協士(映画監督)
8月11日 (火)20:20の回 登壇者:DEG サトウヒロキ 柳谷一成
8月12日(水) 20:20の回 登壇者:DEG 安楽涼監督
8月13日(木)20:20の回 登壇者:DEG 大須みづほ 柳谷一成

映画『追い風』

追い風

後列:安楽涼、DEG、片山享/前列:大須みづほ、藤田義雄(Guitar)

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