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横須賀綺譚

震災で死んだと思っていた恋人が生きていた-映画『横須賀綺譚』レイトショー決定

2011年3月11日に恋人と離れ離れになった男が、9年後の今、ふとしたことで死んだと思っていた恋人の痕跡の情報をつかむ。震災のことが風化しつつある今の世の人に、今一度、知人や家族の大切さを問いかける映画『横須賀綺譚』が誕生した。

震災から9年が経ち、まるで夢でも見たかのように、あの日の気持ちを頭の片隅に追いやって生活している人が多くなってきている現在。本作の主人公春樹もそんなひとりだった。
だが、ひょんな事から、被災して死んだと思っていた元恋人が「生きているかも」との怪情報を得て、横須賀へと向かうことになる。。もし生きているとしたら、なぜこれまで連絡がなかったのか?謎を追う春樹の旅が始まる。その中で、風化しつつあった2011年3月11日の気持ちを思い出していく。
春樹役を演じるのは、『恋の罪』(2011/園子温監督)、『こっぱみじん』(2014/田尻裕司監督)、『走れ、絶望に追いつかれない速さで』(2015/中川龍太郎監督)などで注目を集めた小林竜樹。
共演は、『シン・ゴジラ』(2016/庵野秀明総監督)、「anone」(2018/日本テレビ)など幅広く活躍する川瀨陽太、『カメラを止めるな!』(2017/上田慎一郎監督)の長屋和彰。加えて、友情出演の烏丸せつ子。
また、『カメラを止めるな!』からは、上田慎一郎監督も監督補として参加。

そして、メガホンを取った大塚信一監督は、本作が初長編監督作品。しかも映画業界での経歴はおろか、映画学校に就学した経験もなく、「映画が死ぬほど好き」という強い気持ちだけで、今の世の中に対する自分の思いをオリジナル作品の長編映画という形にぶつけ、5年かけて完成させたという。
映画『横須賀綺譚』は、5月2日(土)より、新宿K’sシネマにて3週間のレイトショー上映。

■場面カット

映画『横須賀綺譚』

作品解説
幽霊に会いに行く
2011年3月11日――あの日、私たちは「ついに来た」と思ったものだ。燃えさかる気仙沼を見ながら、原発のメルト ダウンの報道におびえながら。
そして、生き延びたのなら変わろうと思った。変わらなくては、死んだ人たちに顔向けできない。
あれから8年の月日がたち、まるで夢でも見たかのように、あの日も気持ちを頭の片隅に追いやって生活しています。
主人公の春樹はそんな私たちの一人です。
春樹はひょんな事から、被災して死んだと思っていた元恋人が「生きているかも」との怪情報を得て、横須賀へと向かいます。
その旅はあの日の気持ちを思い出す旅でありました――。

ストーリー
結婚目前だった春樹と知華子は、知華子の父が要介護になったため、別れることとなった。春樹は、知華子との生活と東京 での仕事を天秤にかけ、仕事の方を選んだのだ。
それから震災を挟んだ9年後、被災して死んだと思われていた知華子が「生きているかもしれない」との怪情報を得た春樹は 半信半疑のまま、知華子がいるという横須賀へと向かう。

出演:小林竜樹、しじみ、川瀬陽太、湯舟すぴか、長屋和彰、烏丸せつこ
監督/脚本:大塚信一
監督補:上田慎一郎
助監督:小関裕次郎、植田浩行
制作:吉田 幸之助
2019年/日本/86分/カラー
公式サイト:https://www.yokosukakitan.com/

5月2日(土)より、新宿K’sシネマにて3週間のレイトショー

横須賀綺譚

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大塚信一(監督/脚本)プロフィール
1980年生まれ。長崎県出身。日本大学文理学部哲学科卒。
20代前半に長谷川和彦(監督・脚本家)に師事。飲食店で働きながら『連合赤軍』のシナリオ作りの手伝いをする。
『いつか読書する日』(2005/緒方明監督)などの現場に制作として散発的に参加するが、映画の現場からは離れる。
基本的にラーメン屋での勤務で生計を立てつつ、30歳の頃より映画を撮ろうと模索を始め、自主映画制作に着手するものの完成まで至らず。
今作『横須賀綺譚』ではじめて映画を完成させる。

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