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花と雨

なぜSEEDAの「花と雨」発売から14年経ての映画化だったのか?

花と雨

『機が熟したから。今アルバムとしての評価が不動のものになった。』

土屋監督は語る。『花と雨』を映画化するということが、リアルを追求する作業であった。あの作品の中にあったリアルを追求していった。

SEEDAとは同年代の土屋監督。「もともとSEEDAさんの曲は聞いていましたね。最初に聴いたのはI-DeAさんのコンピレーション『self expression』(2004年)でした。アルバム『花と雨』(2006年)もリリースされたタイミングで聴いていて。
ただ自分の人生とは遠い話だと思って、その頃は個人的にはそこまで響かなかったんです。時間が経ってから、その真価がわかってきたという感じですね。」と『花と雨』との出会いを語る。
『花と雨』のリリースから、なぜ14年を経ての映画化になったのか。
「機が熟したのだと思います。当時は日本でこの映画製作に踏み出せるような内容ではなかったでしょうし、今はアルバムとしての評価も不動のものになっているので、映画という別の角度からアルバムを捉えてみることにも必然性があると考えています。日本のヒップホップにとって重要な作品を映画化する機会を自分に任せて頂き本当に光栄と同時に怖気づいています。リアルで本質的な物語は自分も映画にしたい想いが常にあるので本当にありがたい機会を頂きました。」と感動の様子。
「SEEDAさんというラッパー、そして『花と雨』というアルバムは、日本のヒップホップの中でもリアルを追求している側のラッパーであり作品であるので、『花と雨』を映画化するということが、リアルを追求する作業であったのは間違いないです。『花と雨』のリリックの内容やそこで起こっていることをなぞるのではなく、あの作品の中にあったリアルを追求していった。」と答えた。

映画『花と雨』

【STORY】
幼少期、ロンドンで育った主人公の吉田は、閉塞的で村社会的な日本の空気に馴染めないまま、高校生活を送っていた。同級生や現実を冷めた態度で見つめ満たされない日々。そして次第に学校から距離を置くようになった時、”Hip Hop”と出会った。Hip Hopを通じて日本で初めて自分が表現できる場所・仲間とも出合い、身も心も”Hip Hop”にのめり込んでいく。吉田は、いつか海外での活躍を目指す姉・麻里との約束を胸にラッパーとしての練習や活動をしながらストリートでは、ドラッグディールで実績と自信をつけていく。しかし、物事はそう簡単にうまくはいかなかった。ラップバトルで再会する同級生には負け、掴みかけたチャンスは仲間に裏切られ次々と失った。初めて自分の居場所だと思えたからこそ、その現実の厳しさに晒され、自分を見失って行く。
Hip Hop への情熱も薄れ、いつしか単なるドラッグディーラーに成り下がっていた。
夢に邁進する姉の麻里とも距離を置くようになり、いつまでもうまくいかない現実から逃げる吉田は、ついに逮捕されるはめに。そしてその先に待っていたのは、最愛の姉との別れだった。これが、自分のやりたかったことなのか?
吉田はラッパーとして、1人の人間として、現実を乗り越えられるのか・・・。

出演:笠松将
大西礼芳 岡本智礼 中村織央 光根恭平 花沢将人 MAX サンディー海 木村圭作 紗羅マリー 西原誠吾 飯田基祐
つみきみほ 松尾貴史 高岡蒼佑
監督:土屋貴史 原案:SEEDA・吉田理美 脚本:堀江貴大・土屋貴史 音楽プロデューサー:SEEDA・CALUMECS
製作:藤田晋・中祖眞一郎 制作プロダクション: P.I.C.S. 配給:ファントム・フィルム
(C)2019「花と雨」製作委員会
公式サイト:Phantom-film.com/hanatoame/

2020年1月17日(金)、ヒューマントラストシネマ渋谷 他、全国公開

 

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