伝説再び。キャンディーズ・ファンの聖地・後楽園に41年ぶりにふいた「春一番」
伊藤蘭が、自身初のソロコンサートツアーを6月11日にスタートした。記念すべきソロ・デビュー・アルバム『My Bouquet』を携えてのもので、コンサートではキャンディーズ時代の懐かしい曲も披露。キャンディーズ・ファンの聖地・後楽園に41年ぶりに「春一番」がふいた。
アルバム『My Bouquet』を携えて、伊藤蘭ファースト・ソロ・コンサートがスタート
昭和を代表するスーパー・アイドル・グループ、キャンディーズのメンバー、伊藤蘭。1978年(昭和53年)のキャンディーズ解散後、映画、テレビ、舞台など女優活動に専念していた彼女だったが41年の時を越え音楽活動を再開、5月29日に、オリジナル・アルバム『My Bouquet』をリリースした。
記念すべきソロ・デビュー・アルバム『My Bouquet』は、6月10日付けオリコン週間アルバムランキングで初登場8位を記録。
伊藤蘭のオリジナル作品が同アルバムランキングのトップ10にランクインするのは、 キャンディーズとして1978年6月5日付けオリコン1位を獲得した『キャンディーズ ファイナルカーニバル プラス・ワン』以来、平成も軽く飛び越え、令和元年、41年ぶりのことだった。
ライブレポート
そして6月11日(火)TOKYO DOME CITY HALL、注目の『伊藤蘭 ファースト・ソロ・コンサート2019』は幕を開けた。
最新アルバム『My Bouquet』から、ミディアム・テンポな爽やかな「walking in the cherry」がオープニングに選ばれた。
バンド・メンバーの優しい演奏に包まれるように白いワンピースでステージ中央に立ち、超満員の客席からの拍手喝采で迎えられる伊藤蘭。
早くも飛び出した「ランちゃ~ん」コールと「お帰りなさい」の声援に少しホッとした様子。
最初のMCでは「もちろん緊張しています(笑)。あまり私ばかりを観ないで、バンドの演奏やステージも観てくださいね」と笑いを誘い、ほど良く会場の緊張をほぐしていく。
表情豊かなアルバム『My Bouquet』から珠玉ナンバーの演奏が続く。ステージスクリーンには歌詞が映し出される。
「ああ私ったら!」では黒と赤のワンピースに早変わり、「ミモザのときめき」では軽やかにリズムを取る伊藤蘭と客席が心地よくスウィングした。ダンサーをしたがえた「Wink Wink」では一緒に口ずさむ客席も多くステージの伊藤蘭も最高の笑顔で歓声に応えて会場をひとつにした。
キャンディーズ・カヴァー
曲目紹介で大きな拍手と歓声が起こったのは中盤の最初のキャンディーズ・カヴァー、伊藤蘭自身が作詞した「恋がひとつ」「アンティック・ドール」。後者はラスト・アルバム『早春賦』に収録され“ファイナルカーニバル“で人形を抱きながら歌唱披露され、強烈なインパクトを残した楽曲。その伝説の会場は、TOKYO DOME CITY HALLの目と鼻の先にあった後楽園球場だった。そんな感動のタイムスリップは、本編後半でも用意された「春一番」から始まるキャンディーズ・シングルが次々と飛び出し、会場のボルテージは最高潮を迎え、その歓声は演奏が終わっても止むことはなかった。
しかし、この夜、伊藤蘭の歌声がいちばん会場に響いたのは、彼女の自身の作詞曲による最新曲「女なら」だった。現役アーティスト・伊藤蘭の復活――この日のために練習を重ねたバンドとのアンサンブルは特筆に値する。そしてアンコールはアルバム『My Bouquet』のなかでも早くも人気曲となった「あかり」だった。優しい歌声に会場の空気がかすかに震え、その震えが身体を伝わりメモを取る筆者の指に伝わってきたとき、もう少しこのステージを観たいと心から思わせてくれた。
『伊藤蘭 ファースト・ソロ・コンサート2019』は、6月12日のTOKYO DOME CITY HALL(2日目)、14日(金)NHK大阪ホールまで続いていく ーー。
終演後の伊藤蘭コメント
終演後に本人よりコンサートを終えた感想コメントも届いた。
伊藤蘭
お客さまたちの反応の温かさ、応援の心が伝わってきて本当に励みになりました。
今も変わらない想いで応援してくれているんだなと感じ、昔を思い出しながら歌っていると本当に幸せでした。
歌うことを選んでよかったなと改めて思いました。
これからも、新しい歌も古い歌も大切に歌い続けていきますので、またステージで是非お会いしましょう。
本日は本当にありがとうございました。
『伊藤 蘭 ファースト・ソロ・コンサート2019』
●東京公演 TOKYO DOME CITY HALL
6月11日(火) 開場18:00 開演19:00
6月12日(水) 開場18:00 開演19:00 機材席開放につき追加チケット販売中
6月12日(水)のチケット情報は「伊藤 蘭コンサート特設HP」にて
https://www.diskgarage.com/feature/ito-ran/
●大阪公演 NHK大阪ホール
6月14日(金) 開場18:00 開演19:00 SOLD OUT!
チケット料金 指定席9,800円(税込)※未就学児入場不可
「My Bouquet(マイ・ブーケ)」
2019.5.29発売 品番 MHCL-30600 価格 3,000円+税
初回仕様限定盤:三方背ケース&ミニ・フォトブック
作家陣には、井上陽水、阿木燿子&宇崎竜童、トータス松本、門 あさ美、森 雪之丞といった著名なアーティスト・作家に加え、2018年日本レコード大賞作曲賞を受賞した丸谷マナブや若田部 誠といった現在のJ-POPシーンを牽引する若手作家らも名を連ねている。そして伊藤 蘭自身も3曲作詞を手掛けている。懐かしさ漂う70年代歌謡ポップスから、ボサノヴァ、スウイング・ジャズ、バラード、ポップロック、最新J-POPタッチまで、バラエティに富んだ楽曲が11曲収録され、伊藤 蘭の様々な表情と魅力に溢れたアルバムに仕上がっている。
■収録楽曲
M-1 Wink Wink (作詞:伊藤 蘭 作曲:佐藤 準)
M-2 あかり (作詞・作曲:小田和奏)
M-3 Let’s・微・smilin’ (作詞:阿木燿子 作曲:宇崎竜童)
M-4 秘密 (作詞:森 雪之丞 作曲:丸谷マナブ)
M-5 walking in the cherry (作詞・作曲:門 あさ美)
M-6 ああ私ったら! (作詞・作曲:トータス松本)
M-7 恋とカフェインとスイーツと猫舌 (作詞:河口京吾 作曲:平井夏美)
M-8 ミモザのときめき (作詞:伊藤 蘭 作曲:ユカリエ)
M-9 女なら (作詞:伊藤 蘭 作曲:若田部 誠)
M-10 マグノリアの白い花 (作詞:岡 恵美子 作曲:陣内大蔵)
M-11 LALA TIME (作詞・作曲:井上陽水、みりん)
全11曲収録
otonano 伊藤 蘭 スペシャルサイト
http://www.110107.com/ran_ito
伊藤 蘭オフィシャルHP
http://trysome.jp/artist/ito-ran
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