
鳩とポップコーンの呪いの中にいる?映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』大ヒット御礼舞台挨拶
2025年5月30日、TOHO シネマズ 日比谷にて、映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』大ヒット御礼舞台挨拶が行われ、高橋一生、飯豊まりえ、玉城ティナ、戸次重幸、大東駿介、井浦新、渡辺一貴監督が登壇。(フォト&動画)
舞台挨拶レポート
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■ダイジェストフォトレポート
公開を迎えて約1週間。この日も満員御礼で実施され、主演の高橋は「大ヒット御礼舞台挨拶という事で、これほど嬉しい事はありません。これまで実写シリーズとして支えてくださいました皆様、原作ファンの方、初めてこの作品に触れた方とこの場を分かち合える事を本当に嬉しく思っております」と喜びを噛みしめた。
続けて泉京香役の飯豊まりえは「この作品に命を懸けてみんなで取り組んだので、こうして皆様に届いているのが実感できて本当に幸せです」と挨拶。
マリア役の玉城ティナは「私の演じる大人になったマリアは原作にはないパートですので、公開してからどのような反響をいただけるのかなと思っていたんですけど、本当に温かいお言葉をたくさんいただいておりまして、私もとても嬉しいです。」と安堵の表情を見せ、そして「個人的に嬉しかったのが子供時代のマリアを演じてくれていたダリア・Mちゃんと私の雰囲気がとてもそっくりで、子どもから大人へ自然に成長したと見ていただいているのもとても嬉しいです」と2つの喜びを明かした。
そこでソトバ役の戸次重幸が、大東駿介の衣裳に注目して「ちょっとダメ出ししたい。今日の衣裳はなんですか?前回はチンピラみたいな真っ赤のスーツだったけども、今日の衣装は、完璧にジョジョに倒されるスタンド使いの衣裳ですよ。遠隔操作型なのかな?」とツッコミ場内の笑いを誘った。それに対して大東駿介は、「じゃあ、世界観に合ってるからいいじゃないですか」と応戦したところで、高橋が「まぁまぁケンカはよして」と仲裁に。
そして続けて戸次は「それに対して(井浦)新さんの衣裳は控え目ですね」とコメント。
それは、井浦は当初登壇予定のなかったためで、別の仕事が終了後、作品への愛が高じて私服姿で飛び入り登壇となったからであった。井浦は「今日は無理かなと思ったけれど、みんなにも会いたいし観客の方々にも感謝を伝えたいしで、突然来てしまいました!」と声を弾ませて拍手喝采となった。
露伴の“ぶち切れ”シーンが、「最高に露伴先生!」「田宮の演技が最高すぎる」とSNSで話題。
これに高橋は「芝居の中で実際にチケットが落ちていたところで、それを上手い事踏んだのでムカッと来て地団太を踏んでしまいました」と舞台裏を明かし、背後で鳩が飛び立つ展開には「僕の地団太が石畳に対して攻撃力があったんだと思った。撮影中はまるで象徴かのように鳩が集まってきた」と笑いを交えて振り返った。
そんな高橋と対峙した井浦は「露伴が地団太を踏んで、その後ろで鳩が飛び立つのを見た時に『目の前に露伴がいる…』とファン心理が動いた。一生君は本当に露伴だなと。いってみれば僕が一番の観客として楽しめていて、確かに露伴はこうだよなと思いながら。OKを貰った時には、これは映画の神様からギフトを頂いたぞと思った」と神がかりなシーンだったと熱弁。
しかし当の高橋は自分の背後で起こった事だったためその奇跡的な出来事に気付いておらず、井浦に「すぐに一生君の所に行って『今の鳩凄かったよね!?』と言ったら『そうでしたか?』と…」と暴露され、場内の笑いを誘った。
そんな名演技を披露した鳩について渡辺監督は「撮影スタッフが4、5日をかけてヴェネツィア中の鳩を撮りまくって、その中から厳選された助演賞ものの鳩たちです」とこだわりを明かした。
ポップコーンシーンの撮影について大東は「風の影響などがあって普通に難しい。でも2日間やっていると、上達するもんで…。失敗しなければいけない所でもポップコーンが口に入ってしまう場面もありました」と意外な苦労も。
その横で声の演技を披露した戸次は「生の声が欲しいという事で、大東さんが熱演されている横でガンマイクを握ってセリフを言いました」と回想した。
結婚式のロケ地となったサン・ロッコ大信徒会館は、歴史のある非常に貴重な場所なのだという。飯豊は「サン・ロッコと彫られている床があって、そこは絶対に踏まないでくださいと言われました。ただそこを通らないといけない場面があって、その時は露伴先生が『踏むなよ』とアドリブで言ってくれました」と高橋の機転に感謝。
玉城は「あのような場所でウエディングドレスを着られるとは思わず、冷静になると不思議な感覚」と感激していた。
また舞台挨拶後半には「『岸辺露伴は動かない懺悔室』は●●』形式のキャッチコピーをそれぞれ考案。フリップで発表した。
急遽登壇となった井浦は考える時間がなかったことから「答えは公式SNSで!」と照れ笑い。
戸次は「エンドロールを見て私が出ている事を始めて知った」と言われることが多い事から「最低二回見ないと私がどこにでてるか分かりません」と笑わせた。
大東は文章ではなく、フリップに鳩とポップコーンのイラストを描き「このお題のことを勘違いしていて、自分のことを描いてしまったんですけど、まだ僕は鳩とポップコーンの呪いの中にいるのかこのイラストを描きました。原作においても大事なシーンだったのでひと際思いは強くて、あのポップコーンのシーンにすべてを込めてきたので筆が躍りました」と胸を張った。
渡辺監督は「人間讃歌」、
玉城は「二面性」といい「一つの伝え方では出来ないような、映画自体が二面性を帯びているから」、
飯豊はよく「怖いのこの映画?と言わることがある」と明かし「ミステリー、サスペンス…安心してください、泉くんがいますよ!!」と茶目っ気たっぷりの回答を披露。
一方、高橋は「裁かず媚びない整っていない人間達の寓話。まだあります」とし「露伴は人を裁かない。自分の中で腑に落ちれば、その人を断罪せずに去っていくスタイルをこれまでも取って来ました。かといって誰かに媚びるわけでもない。昨今整わされる圧を感じることもあるけれど、整っていない人間たちが寓話の中で生きている作品はなかなかない。そんなものがまだありませ!という事です」と意図を説明した。
最後に主演の高橋は「僕らは原作という大きく肥沃な土地に根を張らせていただき、もう6年目になります。皆さんの評価・応援という水や日差しを栄養に枝葉を伸ばしていき、ようやくここで一つの物語を紡げるほどの強度になって来たのではないかと思います。露伴は自分の人生を誠実に生きることを後押ししてくれるような存在です。今回は幸福や絶望というテーマがありますが、僕は裏テーマとして人が人である事とは何なのか?を意識しながら撮影に臨んでいました。皆さんにはこの作品から少しでも勇気を感じ取ってもらえたら嬉しいです。人間讃歌は『勇気』の讃歌ッ!!人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!!ですから。これはウィル・A・ツェペリの言葉です」と『ジョジョ』愛たっぷりに呼び掛け、舞台挨拶は温かな雰囲気の中終了した。
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- 高橋一生
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[動画・写真:三平准太郎]
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