のんがこの12年で変わったこと。「ふくしま12市町村 移住PRイベント」
2023年3月9日、SHIBUYA QWSにて「ふくしま12市町村 移住PRイベント」が行われ、俳優・創作あーちすと・のん が登壇。ふくしま12市町村移住支援活動について、自ら取材した内容を自身のYouTubeチャンネルで公開することなど発表した。
(公財)福島イノベーション・コースト構想推進機構が運営する「ふくしま12市町村移住支援センター」は、東日本大震災から13年目を迎えるのを前に、福島第一原子力発電所の事故により避難指示等の対象となった「ふくしま12市町村」の現状と移住の魅力をPRするため、俳優・創作あーちすとであるのんとコラボ。
のん自身が現地を訪れ、取材した動画は、のんYouTubeチャンネル「のんやろが!ちゃんねる」にて、2023年3月9日(木)15:00より公開される。
※「ふくしま12市町村」とは福島第一原子力発電所の事故により、避難指示等の対象となった南相馬市、田村市、川俣町、浪江町、富岡町、楢葉町、広野町、 飯舘村、葛尾村、川内村、双葉町、大熊町を指す。
イベントレポート
■トークノーカット動画
動画概要欄にはワンクリック頭出し用のチャプタータイムを記載しています。
■フォトレポート
▼「自分のやりたいことの実現に向けた準備や、夢を見つけられる場所」
イベントでは、のんが東日本大震災から13年目を迎える「ふくしま12市町村」を訪れ、移住定住している方々を取材した様子を収めた動画のダイジェストムービーをお披露目した。
「ふくしま12市町村」を訪れたさんは「自分のやりたいことの実現に向けた準備や、夢を見つけられる場所」とコメント。
それに対して、ふくしま12市町村移住支援センター センター長の藤沢は「やりたいことを実現できる場と捉えて移住してくださる方が増えているということをのんさんに知っていただけて嬉しいです」と応じた。
▼ふくしま12市町村の魅力は「『好きを包んでくれる』包容力」
“移住定住している方々への取材を通して感じた、「ふくしま12市町村」の魅力を 一言で表すなら”との問いかけに対して、のんは「好きを包んでくれる」と回答。
「ダメなことはダメと教えてくれる優しさが、地元の皆さんにありました。それは拒否ではなくて、移住された方と一緒に生きようとしてくれているからこその優しさなのだと思います。移住をした人の好きを包んで受け止めてくれる。そんな包容力のある場所だと感じました」とコメントした。
それに対して、センター長の藤沢は頷きながら、「ステキな言葉ですね。ふくしま12市町村に住む方の多くは、自らも避難先で受け入れてもらった経験をされています。一度はよその地域で暮らす経験をしているか らこそ、移住者の新しい挑戦を応援しようという気持ちを持っています」とコメントした。
▼ふくしま12市町村でチャレンジしたいことは「ふくしま12市町村の街に溶け込むリボンアート」
のんは、「ごはんがとにかく美味しかったです。レストランを営む吉川夫妻に朝食と昼食を作っていただき、古谷さんの営むシェアハウスでも郷土料理をいただきました。幸せな食事で、今年一番おいしかったです」と思い出を振り返った。
また、のん自身がふくしま12市町村でチャレンジしたいことを尋ねられると、「創作あーちすとの活動の一環で、リボンアートをつくり続けているんです。ふくしま12市町村の街の中に溶け込むようなリボンアートをやってみたいです」と目を輝かせた。
▼「ふくしま12市町村の今を知ることができる動画を撮りました!」
動画を見る人に向けてのんは、「ふくしま12市町村の今を知ることができる動画を撮りました! 『移住に興味あるかも!?』『自分の夢と照らし合わせると、わくわくする』と感じていただける動画になっていたら嬉しいです。ぜひ見てください!」と熱いメッセージを送った。
また、センター長の藤沢は移住を検討している人に向けて「長く住んでいただくために、自分の好きを大事にしていただけるように意識しています。動画を見て、ふくしま12市町村は新しいチャレンジができる場なのだと多くの方に知っていただきたいです」と語り、会場は拍手に包まれた。
▼俳優の仕事でのコミュニケーションの工夫は?
のん
俳優でいうと、映画のどの組みに入るかで緊張感が違いますし、そこにいる自分がどう振る舞うかは変わってきます。
今回、ふくしまで取材させていただいたときは、役者のときとはぜんぜん違う自分を出せている感じがします。
コミュニケーションの工夫は私にとっては一生悩み続けるものだと思います。私は毎回難しいなって思って悩みます。でも最近気づいたのは、礼儀を重んじて、相手をリスペクトする気持ちを持ちながらも、自分が悪く思われてしまうかもしれないという気持ちを取っ払って、自分がどう居るか?というのと大切するようにしています。
私は気持ちが溢れちゃうタイプなので、舞い上がっちゃうと100%の感情で、うわ~っていっちゃうんです。でもそうじゃなくて、ちゃんと相手を見ながら接するということも大事にしています。
▼この12年で変わったこと
-東日本大震災から12年。被災地には大きく変わったところもありますが、のんさん自身がこの12年で変わったと思うことは?
のん
自分が変わったなと思うのは、のんになってから、音楽、アート、映画撮影など、自分で作ったものをやり続けています。
俳優のお仕事だけをやっていたときは、作品のことを伝える、役のことを伝えるという言葉は自分の中に豊かにあったんですが、自分がどう感じたかなど、自分の内面にあるものを伝えていくということも作品を届ける上で重要なことなんだなと気づきました。
-東北へのメッセージをお願いします。
のん
東北は私にとってとてもお世話になった土地で、第二の故郷のように思っています。のんになってから特に、東北に行くととてもあたたかく迎えてくれて、のんちゃんって呼んでくれたりするのがとても嬉しいです。
私は東北と一緒に歩んでいっていといつも感じています。なので東北を応援するという気持ちもありますが、逆に元気をたくさんもらっています。
■のん取材動画
ぶらり旅として福島県南相馬市にあるキャンプ場に訪れたのん。ふくしま12市町村移住支援センター長からの手紙を受け、南相馬市への移住者であり、地元の 食材を使ったレストランを経営する吉川夫妻と会うことに。夫妻の作る美味しい食 事を堪能しながら、移住への想いや「ふくしま12市町村」の魅力を紐解いていく。
続いて、センター長から2通目の手紙を受けたのんは福島県楢葉町でシェアハウス&食堂を運営する移住者の古谷さんを訪ねに移動。古谷さんや入居者との対話を通して、移住や地域の魅力について理解を深めていく。
【福島ぶらり旅】のん、焚き火しながら今年1番だった福島のご馳走!
ダイジェスト
本編
■フォトギャラリー
イベントフォトギャラリー
のん取材動画キャプチャギャラリー
[写真・動画・記事:三平准太郎]
のん(俳優・創作あーちすと)プロフィール
1993年生まれ、兵庫県出身。2016年公開の劇場アニメ「この世界の片隅に」主人公すずの声を演じ、 第40回日本アカデミー賞では最優秀アニメーション作品賞を受賞。
2017年に自ら代表を務める音楽レーベル「KAIWA(RE)CORD」を発足。創作あーちすととしても活動を行い、2021年『やんばるアートフェスティバル』、2022年『のんRibbon展 -不気味で、可愛いもの。』2023年『ikuno art stay2023』にてリボンアートを発表。2022年2月に自身が脚本、監督、主演の映画作品「Ribbon」公開。2022年9月映画「さかなのこ」、2022年10月映画「天間荘の三姉妹」主演。
のんさんが様々な形で越境しようとしている姿をお届けするYouTubeチャンネル「のんやろが!ちゃんねる」 とのコラボレーション企画として「ふくしま12市町村」移住者を取材しました。
のんやろが!ちゃんねる: https://www.youtube.com/channel/UCTXy0Aer3qovlJOpcSXAoAA
藤沢烈(ふくしま12市町村移住支援センター センター長)プロフィール
一橋大学卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て独立し、NPO・社会事業等に特化したコンサルテ ィング会社を経営。東日本大震災以降、コミュニティ支援や人材支援をはじめ東北の復興にかかわり、 2021年7月のふくしま12市町村移住支援センター設立以降、センター長を務める。移住に関する発信・ ツアーやイベントの実施・求人の発掘事業などを指揮する。一般社団法人RCF代表理事、PwC財団理 事、新公益連盟事務局長。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。