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映画 太陽の子

柳楽優弥「三浦春馬くんはライバルで兄弟」有村架純との3人のシーンを振り返る。『映画 太陽の子』完成披露試写会舞台挨拶

2021年7月7日、TOHOシネマズ日比谷にて『映画 太陽の子』完成披露試写会舞台挨拶が行われ、主演・柳楽優弥、有村架純、國村隼、黒崎博監督が登壇した。(動画&フォトギャラリー)

本作は、2020年に自死した三浦春馬の遺作のひとつ。本作撮影を振り返って、柳楽優弥は、「ライバルで兄弟」と評した三浦春馬、有村架純との海辺のシーンが最も思い出に残っていると振り返った。
本作は、主演・柳楽優弥、有村架純、三浦春馬の豪華共演で、“日本の原爆開発”を背景に、時代に翻弄されながらも全力で駆け抜けた若者たちの、等身大の姿を描いた青春グラフィティ。

舞台挨拶レポート

■トークノーカット動画

本記事未掲載のトーク含む舞台挨拶全編は動画で。

■名もない若い科学者が書いた古い日記の断片がきっかけ

柳楽優弥(石村修 役)
本日はこのようなお客様がたくさん入った上で舞台挨拶できてとても嬉しく思ってます。

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柳楽優弥

有村架純(朝倉世津 役)
この作品は、2年前に映画として撮影をしていたんですけども、ドラマとしても放送していただくことを経て、本日の無事に映画版としての完成披露を迎えることができてとても幸せに思います。
この2年の間にも、本当にいろんなことが起きて、環境も変わっていきましたが、改めてこの作品を皆さんに観ていただいて、今一度ご自身の考え方を見直すきっかけになればいいなと思います。

映画 太陽の子

有村架純

國村隼(荒勝文策 役)
この映画の公開が今のタイミングになったっていうのは、なんか巡り合わせのようなものを感じています。戦争とコロナパンデミックの違いはあるんですが、どちらも異常な状況の中にあることでは同じ。個人の力ではどうにもならない。そんな状況の中を生きた若者たちと、そんな時代を止められなかった世代の私が演じた荒勝さんというようなお話の構造になっております。

映画 太陽の子

國村隼

黒崎博監督
こんな状況の中でこれだけ多くの方が劇場に足を運んでいただいたということだけでとても感激しています。
十数年前に、ある名もない科学者が書いた古い日記の断片を見つけたことから、この企画がスタートしました。
そのテーマ線の強さゆえに、なかなかすぐには(映画化を)実現することができないまま、十数年の年月を経て、今日こうやって、皆さんに観ていただける日を迎えられましたそのことが、僕にとってはとてもありがたいことだと思っています。

映画 太陽の子

黒崎博監督

■当時を生きる若者の姿が等身大の現実として浮かび上がった

-その学生の方の手記を手にした日から長い年月を経て、こうしてドラマ、映画にしたいと思われたのでしょうか?

黒崎博監督
戦時中に、ある学生さんが書いた日記の断片なんです。その学生さんが何を研究していたかと言うと、当時最新の学問だった原子物理学です。
当時は、原子核を分裂させると膨大なエネルギーを取り出せるというその事実だけは知られていましたけども、まだ誰もそれ目にしたことがなかったわけで、その学生は、その学問のに、ただただひたむきに取り組む一人の若者だったんです。
で、その日記には、勉強のことだけが書かれていた訳じゃなくて、好きな人のこととか、今日こんなもの食べたとか、今日友だちとこんな話をしたとかいうこともたくさん書いてあって、当時を生きる若者の姿が、昔話としてじゃなくて、自分の目の前に等身大の現実の若者として浮かび上がってくるような気が
したんです。
なので、なんとかこれを物語にしたいと思って脚本を書き始めました。

-そのキャストを最初に読まれたキャストの皆さんはいかがでしたか?

柳楽優弥
脚本を読み終わった後に、本当に素晴らしいなと思って、絶対参加したいと思いました。
脚本を読むまでは、その若者の事実は知らなかったですし、また、本作が日本と戦争した国、アメリカとの合作映画になるということで、日本のお客さん
にどういう風に観られるんだろう?、アメリカのお客さんにどういう風に観られるんだろう?っていう不安もありました。
ですので、簡単にやります!ではなく、自分なりに覚悟を持って参加させていただきますとお返事致しました。

映画 太陽の子

有村架純
脚本を読んだ時に、恥ずかしながらその事実があったことを私は知らなくて衝撃を受けました。
この話を世の中に送り出した時に、どうなるんだろうという怖さだったり、責任や覚悟みたいなものが必要になってくるのかなと思ったんですが、黒崎監督が十数年かけて練られた企画ということで、すごく熱量も感じていました。
私は、「ひよっこ」で黒崎さんとは1年以上、共にさせて頂いて、とても信頼している監督でしたので、是非一緒に挑戦させてくださいということでお話を受けました。

映画 太陽の子

國村隼
黒崎監督とはもう昔からの関係でございます。その黒崎さんがこのこんな作品をやるんだと思って。
脚本を読んだら、新型爆弾と称して日本の軍隊も原爆を開発してたってことは、この本を通して初めて知りました。
このお話は非常にスケールも大きいけれども、歴史的にもすごく大事なことをが含まれてるなと思いました。

映画 太陽の子

國村隼

■「三浦春馬くんはライバルで兄弟です」

-印象に残っているシーンを教えてください。

柳楽優弥
(三浦春馬さん、有村架純さんとの)海のシーンです。
というのも、太陽の位置関係、衣裳のことなどでとても難しいシーンだったんです。
海に入るので、ワンテイクの一発OKじゃなきゃ駄目っていう緊張感がありました。その緊張感は、舞台本番の初日前みたいな感じでした。
結果、本編ではとてもいいシーンになったのには、やっぱりその緊張感があったからかなと達成感と共に印象に残っています。
春馬くんとは、10代前半頃から一緒にオーディションしたりするような仲だったんですけども、戦友というか、ライバル、兄弟のような関係でいろいろと関わらせて頂きました。春馬くんがこの作品に愛を持って参加してくれたように、僕自身、そしてこの作品に参加したみんなで、これからも春馬くんをずっと愛して大切にしていきたいなって思ってる、そう思える大切なシーンです。

映画 太陽の子

有村架純
柳楽さんも、春馬さんも、一度お仕事をしたことがあったので、自然と幼馴染という関係性が出来ていて、現場もすごく穏やかでしたし、作品は戦時下という厳しい環境ですが、撮影現場はとても笑顔も多かったと思います。
そういう中で一緒に関係性を作り上げていったんですけど、3人のシーンで印象に残っているところで言うと、縁側のシーンです。
未来について語り合うシーンで、そこは裕之(三浦春馬)さんが戦地に戻る前夜ということで、もしかしたら3人で会える最後の夜かもしれないっていう、とても切ないシーンでもあったんですが、 少しの未来に対する思い、望みの詰まったシーンになったかなと思っています。
台本にはなかったんですけども、戦地に送り出す裕之に対して、未来を創ろうとしている修(柳楽優弥)に対して、何か言葉じゃないもので伝えたいなと思って、二人の手を握らせてもらったんですけど、言葉じゃない人間の温かさ、ぬくもりが、このシーンを通して伝わればいいなと思って、黒崎監督に提案させてもらって、作れたシーンでした。
その3人の空気感というのは、穏やかで微笑ましいシーンになって良かったなと私は思っています。

映画 太陽の子

■七夕に願いを。

黒崎博監督
「映像の力が世界中の人に届きますように!」

映画 太陽の子

國村隼
「やすらぎ」

映画 太陽の子

有村架純
「安心・安全な世界が訪れますように」
さまざまなニュースを見て、世界中が混乱の中にあると感じています。いつになったらなんの心配事もなく全世界の人々が平和に暮らせるのだろうかというのは永遠のテーマなんだろうなと改めて思いました。
なので、安心・安全な世界が一刻も早く訪れてほしいと心から思います。

映画 太陽の子

柳楽優弥
「映画の力でみんなに元気を。」
(世の中)予期せぬイレギュラーなことが起きている中で、自分自身はポジティブバイブレーションということで、前向きなものに変換していかないとと、心強く持ってやってます。
中でも、映画や音楽などのエンターテイメントに僕は支えられているなと感じることがあるので、僕は特に映画が好きですから、映画の力で皆さんに元気を与えられるような作品に参加して、ポジティブバイブレーションを体現する俳優でありたいなと思っています。

映画 太陽の子

■最後にメッセージ

柳楽優弥
この作品がこの状況で公開されるということに、すごく意味を感じます。第2次世界大戦中に、懸命に生きた人たちから得るヒントのようなものを感じていただけたら嬉しいなと思っています。

映画 太陽の子

映画 太陽の子

■フォトギャラリー

[写真:金田一元/動画・記事:桜小路順]

『映画 太陽の子』

僕らは、未来を作っていると思ってた――悩んで、泣いて、笑った3人の300日!

ストーリー
戦況が激化し、最終局面を迎えた1945年の夏。軍から密命を受けた京都帝国大学・物理学研究室で研究に勤しむ実験好きの若き科学者・石村修(柳楽優弥)と研究員たちは、「今研究しているものが完成すれば、戦争は終わる。世界を変えられる」と、託された国の未来のために情熱的に原子核爆弾の研究開発を進めていた。
研究に没頭する日々が続く中、建物疎開で家を失い、修の家に住むことになった幼馴染の朝倉世津(有村架純)。
時を同じく、修の弟・裕之(三浦春馬)が戦地から一時帰宅し、3人は久しぶりの再会を喜んだ。3人でのひとときの幸せな時が流れる中、戦地で裕之が負った深い心の傷を垣間見た修と世津。
一方で物理学研究の楽しさに魅了されていた修も、その裏側にある破壊の恐ろしさに葛藤を抱えていた。そんな二人を力強く包み込む世津はただ一人、戦争が終わった後の世界を考え始めていた。
それぞれの想いを受け止め、自分たちの未来のためと開発を急ぐ修と研究チームだが、運命の8月6日が訪れてしまう。日本中が絶望に打ちひしがれる中、それでも前を向く修が見出した新たな光とはーー?

柳楽優弥 有村架純 三浦春馬
イッセー尾形 山本晋也 ピーター・ストーメア
三浦誠己 宇野祥平 尾上寛之
渡辺大知 葉山奨之 奥野瑛太 土居志央梨
國村隼 田中裕子

監督・脚本:黒崎博
音楽:ニコ・ミューリー

プロデューサー:コウ・モリ 土屋勝裕 浜野高宏
エグゼクティブプロデューサー:井上義久 山口晋 佐野昇平 森田篤 松井智 有馬一昭 東原邦明
共同プロデューサー:山岸秀樹 松平保久 淺見朋子
ラインプロデューサー:小泉朋 撮影:相馬和典 照明:鈴木岳 録音:弦巻裕 美術:小川冨美夫 衣装:宮本茉莉 ヘアメイク:永江三千子 スクリプター:天池芳美
助監督:柿田裕左 制作担当:篠宮隆浩 キャスティング:おおずさわこ 編集:大庭弘之 サウンドデザイン:マット・ヴォウレス カラリスト:アロン・ピーク
VFXスーパーバイザー:オダイッセイ
制作:KOMODO PRODUCTIONS 宣伝:KICCORIT 配給:イオンエンターテイメント
製作:「太陽の子」フィルムパートナーズ
Presented by ELEVEN ARTS STUDIOS / NHK
(C)2021 ELEVEN ARTS STUDIOS / 「太陽の子」フィルムパートナーズ
公式サイト:https://taiyounoko-movie.jp/

特報

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8月6日(金)、未来へ

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