報道バズ

海外視点で日本メディアの嘘を問うドラマ『報道バズ』が2月5日より各種配信スタート

報道バズ

海外の視点で日本のメディアの嘘を問うインディードラマ『報道バズ』が2月5日より、Amazonプライム・ビデオ他、各種VODサイトで配信スタートする。ニューヨークを拠点とする日本人クリエイターチームが6年間かけてニューヨークで製作した日米合作オリジナルドラマで、『この世界の片隅に』製作代表の桝山寛氏がエグゼクティブ・プロデューサーとして参加している。

物語の舞台は、ニューヨーク市ブルックリン区。近年開発が進んで、大人気となっているこの地域にあるニュースアプリ会社に、主人公、和田明日佳が就職する。彼女は、日本の大手テレビ局では「女子アナ」としてバラエティ番組ばかり担当していたという経歴を持つ。
新天地アメリカで、「嘘のない報道」をモットーに芸能界や政府についてのスクープを連発するが、それにより「目立つ女性叩き」のターゲットとなり、炎上、そしてまた炎上。気づけば自らが、犯罪ニュースのネタになっていた。そんな中、報道バズの将来に関わる大ニュースが飛び込んでくる。

報道バズ

本ドラマを製作したのは、ニューヨークを拠点とする日本人クリエイターチームの「Derrrrruq!!!(デルック)」。2014年の企画段階から足掛け6年かけて完成した(撮影期間は3週間)。途中、製作費調達のためのクラウドファンディングも実施している。
プロデューサーで監督の川出真理氏は、本ドラマの製作について、「日本にいると色々なしがらみによりなかなか言えないことを、海外からの視点で捉え指摘すると言う手法をとって製作した。」と語る。
主人公・和田明日佳を演じるのは、俳優・本田真穂。東京と北京での芸能活動を経て、現在はニューヨークを拠点に活動する彼女は、エミー賞受賞監督キャリー・フクナガ、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞受賞女優エマ・ストーン主演の「マニアック(ネットフリックス)」などに出演している。
和田明日佳の上司・柴田哲也役を演じるのは、松崎悠希。ハリウッドを拠点に日米で活躍する俳優で、『ラストサムライ』『硫黄島からの手紙』『パイレーツ・オブ・カリビアン』と数多くのハリウッド映画に出演している。

報道バズ

メイキングショット

日本とアメリカの違い。そして『報道バス』の見どころ

ニューヨークを拠点に活動している日本人クリエイターチームの製作ということで、改めて日本とアメリカの違いで感じていること、その視点から『報道バス』の見どころについて、以下のコメントが届いている。

本田真穂(主人公・和田明日佳 役、プロデューサー、Derrrrruq!!!(デルック)所属)
『報道バズ』には、日本社会が押し付けてくる「〜らしさ(女らしさ、日本人らしさ等)」と「自分らしさ」とのギャップに葛藤を抱えながらも、悩みや不安をエネルギーに変えて、信じた道を突き進む人々が登場します。
シリーズ後半にかけて彼らが変化していく様子が、視聴者の皆様にとって何らかのインスピレーションになったとしたら、これ以上幸せなことはありません。

川出真理(『報道バズ』監督・プロデューサー、Derrrrruq!!!(デルック)所属)
アメリカではとことんアイディアを戦わせるから、全く新しいものが生まれやすい。日本では静かに考えを深めるから、極められたものが生まれやすいと感じています。
それは、アメリカではより率直にものを言う、日本ではより忖度するということにもつながり、どちらにも良い面と良くない面があると思います。
『報道バズ』では、日本人である登場人物たちがより忖度する環境から、より率直に表現する環境へと移動することで新たな経験をし、今までとは違った考え方をするようになる例が示されています。視聴者の皆様もこのドラマを通して、普段とは異なる視点を体験して、ドキドキワクワクしながら色々なことに考えを巡らせていただけたら嬉しいです。

近藤司(『報道バズ』脚本・プロデューサー、Derrrrruq!!!(デルック)所属)
最初からVOD配信を前提とした作品として、地上波テレビではなかなか実現できないことを盛り込もうと努力しました。
日本のメディア、というトピックもそうですが、演技・演出もその一つです。
なるべく日本の地上波テレビドラマとは違った演技が見られるよう、脚本執筆段階から撮影の時まで台詞回しには気を遣いました。
語尾や言い回しは役者にとって言いやすいものに変えてもらい、とにかくナチュラルかつリアルな演技だけで物語を進めました。
その場で役者が即興で自分の言葉で話しているように見えるような場面でも、実は書かれた言葉を役者さんがナチュラルに発してくれたものです。
生身の人間によるドラマとして、よりリアルに感じてもらえたら嬉しいです。

デルック

本田真穂、川出真理、近藤司

近藤氏が語る「日本の地上波テレビドラマとは違った演技が見られるよう(中略)ナチュラルかつリアルな演技だけで物語を進めた」というのは、本ドラマの大きな特徴のひとつだろう。これについて川出氏も「演技についても、よく見られるコメディ、サスペンスなどジャンルに沿った演技でなく現実的なトーンを逸脱しないように注意した演出になっています」と述べている。
日本のテレビドラマの演技は、感情表現のわかりやすさを追求して、ある意味現実離れした特徴がある。そういう演技に見慣れた人は、テレビ以外の、特にインディーズ映画などの演技・演出に違和感を感じるかもしれないが、『報道バズ』もそういったナチュラルさを追求した演出になっている。

脚本監修・佐藤大、エグゼクティブ・プロデューサー桝山寛参加の経緯

本ドラマには、脚本監修に、『攻殻機動隊 _S_A_C_』や『エウレカセブン』の脚本家である佐藤大氏、エグゼクティブ・プロデューサーには『この世界の片隅に』製作代表の桝山寛氏が参加しているが、その経緯について、近藤氏に聞いた。

近藤司(『報道バズ』脚本・プロデューサー、Derrrrruq!!!(デルック)所属)
桝山さんとは『2ndアベニュー(以降、ニアベ)』(2013-2014年公開)の全話配信が完了した2014年にお会いし、二アベを作ったチームとして興味を持って頂いた形です。
その後、報道バズの原形となった企画書を提出し、エグゼクティブ・プロデューサーとして企画に参加して頂きました。
同時に、桝山さんと長らくの友人であった佐藤さんを脚本監修として紹介して頂きました。
佐藤さんとは、本格的に脚本執筆を開始した2015年から1年以上にわたり、二人で月に1度の頻度でスカイプで脚本のフィードバックをいただくミーティングをさせて頂きました。
桝山さんも頻繁にミーティングには参加してくださり、彼の視点、特にニュースアプリ・スタートアップにまつわる知識や経験を多く頂きました。
日米両方で、ニュース関連のアプリの有名企業のスタッフを紹介して頂き、仕事について伺うこともできました。

ドラマ『報道バズ』

ストーリー
日本の大手テレビ局では「女子アナ」としてバラエティ番組ばかり担当していた主人公、和田明日佳が、ニューヨーク・ブルックリンのニュースアプリ会社に就職。「嘘のない報道」をモットーに芸能界や政府についてのスクープを連発するが、それにより「目立つ女性叩き」のターゲットとなり、炎上、そしてまた炎上。気づけば自らが、犯罪ニュースのネタになっていた。

全6話、約20分/話
脚本:近藤 司(デルック)
監督:川出 真理(デルック)
出演:本田 真穂(デルック)、松崎悠希、倉持哲郎、辛源、コリンズ・ユリエ
エグゼクティブプロデューサー:マスヤマコム(桝山寛)
プロデューサー:川出真理、近藤司、本田真穂(以上デルック)、遠山豊(Promax inc.)
脚本監修:佐藤大(ストーリーライダーズ)
製作:Tall Trees Playground LLC
製作協力:TATE Hatoryu NY / Y.K. Well Enterprise、Spyce Media LLC
協力:マイシアターD.D.
オフィシャルウェブサイト: https://www.derrrrruq.com/hodobuzz

配信情報:
2020年2月5日(水)
Amazonプライム・ビデオ、Google Play、YouTube、TSUTAYA TV、ビデオマーケット、DMM動画、Gyao!ストア

2020年2月7日(金)
Rakuten TV

2020年2月21日(金)
ひかりTV

他、順次

キャラクター/キャストプロフィール紹介

和田 明日佳(27)/本田真穂

本田真穂

本田真穂

報道バズ」のアナウンサー。関東テレビ時代にはバラエティ番組に出演していたいわゆる“女子アナ”。ずっと志望していた報道の仕事に携わることを夢見てニューヨークにやってきた。

本田真穂プロフィール
東京と北京での芸能活動を経て、現在はニューヨークを拠点に活動する俳優。茨城県出身、早稲田大学卒。
2013年に自身の会社Tall Trees Playground LLCを設立し、川出、近藤とともに映像制作チーム「Derrrrruq!!!(デルック)」として『2ndアベニュー(YouTube)』を製作、主演。
その他プロデュース・主演作品には、劇中の殺陣によって本人が「アクションスター新人賞」を受賞した短編映画『ファースト・サムライ・イン・ニューヨーク』などがある。
その他、連続ドラマ『マニアック(Netflix)』、『アンブレイカブル・キミー・シュミット(Netflix)』、『デッド・ビート(Hulu)』、『ニュースルーム (HBO)』、ザ・ニューヨークタイムズにてクリティックス・ピック(批評家によるオススメ)に選出されたオフ・ブロードウェイ舞台『タイムズ・ジャーニー・スルー・ア・ルーム(The Play Company)』などに出演している。

柴田哲也(37)/松崎悠希

松崎悠希

松崎悠希

「報道バズ」の編集長。“伝説のジャーナリスト”と呼ばれた偉大な母親を持ち、エリートコースを走ってきたテレビマン。

松崎悠希プロフィール
ハリウッドを拠点に日米で活躍する俳優。宮崎県出身。7歳の時から英語と日本語での演技を始める。
高校卒業後、俳優を目指しニューヨークに渡るも直後に全所持金の盗難に遭いホームレスになる、という大変な経歴の持ち主。
その後ロサンゼルスに拠点を移し、『ラストサムライ』『硫黄島からの手紙』『パイレーツ・オブ・カリビアン』と数多くのハリウッド映画やテレビドラマに出演している。
報道バズのインスピレーションの一つでもあるHBO制作のニュースドラマ『ニュースルーム』にも出演している。その他の出演作:『ピンクパンサー2』『マン・フロム・レノ』『ヒーローズ』『高い城の男』など。

田村信吾(25)/倉持哲郎

倉持哲郎

倉持哲郎

「報道バズ」の社員。ゲイ。自己主張が苦手だが、テクノロジーに強く重宝されている。

倉持哲郎プロフィール
横浜市出身。27歳で俳優の道を志す。
『蟹工船』『僕らはあの空の下で』に出演後、NODA・MAPや宝塚等の映像作家として知られる奥秀太郎に師事し、前衛的かつ猟奇的な舞台や映画に出演する。
その後拠点をアメリカに移し、『アビゲイル・ハーム』『マンフロムリノ』『マイ・ステップファーザーズ・シークレット』といった独立系映画に出演。
『報道バズ』が自身初のWeb TVシリーズであり、内気でシャイなゲイの青年を演じる。
これまでの出演作:映画『台風一家』/舞台『赤い靴(東京芸術劇場)』『サウス・オブ・ヘブン(PARCO劇場)』など。

森敦(25)/辛源

辛源

辛源

「報道バズ」の社員。英語が話せそうな顔なのに全然話せない、自称”残念ハーフ”なイケメン。

辛源プロフィール
ロンドンで生まれ、10歳までロンドンで育つ。日本に引っ越した後、神戸の中学高校に通い、早稲田大学国際教養学部に進学。大学在籍中にミュージカル「レント」にオフィシャルキャストとして出演。
その後も劇団☆新感線「ロッキー・ホラー・ショー」小池修一郎演出「Mitsuko~愛は国境を越えて~」と大作に続けて出演してきた。
2012年からはニューヨークに活動拠点を移す。北米で放送されるNHK番組「テレビジャパン」の人気パーソナリティの一人でもある。
これまでの出演作:『アンブレイカブル・キミー・シュミット(Netflix)』、『ネクスト・トゥ・ノーマル(東宝)』『RENT(日本オフィシャルキャスト)』など。

近藤史央莉(22)/コリンズ・ユリエ

コリンズ・ユリエ

コリンズ・ユリエ

「報道バズ」の社員。完全バイリンガルの日米ハーフ。2つの国の間で自分を見つけようとしている。

コリンズ・ユリエ プロフィール
日本で生まれ育ち、18歳で演技を学びにアメリカに渡る。
『Bull(CBS)』や『Gotham(FOX)』『The OA(Netflix)』といった人気ドラマにも出演する他、Berkeley Repertory Theatre, The Flea Theaterなどの名門劇場で舞台女優としても活躍する。
関西弁のネイティブスピーカーでもあり、『報道バズ』でも英語・日本語標準語・関西弁の3つの言語を巧みに使い分けている。
これまでの出演作:『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック(Netflix)』『The Enemy Within(NBC)』など。

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