蝶野正洋「年末は気が重くなるが、方正がオイシイって目の色をする」
7月9日、都内にてロバート・ゼメキス監督の実話を基にした映画『マーウェン』のプレミア試写会が行われ、同作オフィシャル・アンバサダーに就任した蝶野正洋が登壇。「ヘイトクライム」の対処法、そして年末恒例となった某番組でのビンタが実は気が重いことを明かした。
ロバート・ゼメキス監督 知られざる感動の実話を待望の映画化
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『フォレスト・ガンプ 一期一会』のロバート・ゼメキス監督が映画化を熱望した、知られざる感動の実話。ヘイトクライム(憎悪犯罪)の被害者で、障害を抱えながらも独自の世界観でカメラマンとして認められた、マーク・ホーガンキャンプの実話を基に映画化した『マーウェン』。
5人の男からリンチを受け瀕死の重体になり、回復後もPTSDを患うも、想像力で自分を癒し、魂を回復させる1人の男性・ホーガンキャンプを描いた物語だ。
ホーガンキャンプは、いわゆる「箱庭療法(ドールセラピー)」として、自宅庭にG.Iジョーとバービー人形で空想の世界を繰り広げ、それの撮影を始める。
ロバート・ゼメキス監督は、実に3,900万ドル(およそ44億円)の制作費で、その空想の世界を映像として実現した。
心に深い闇を抱えた1人の男性の苦しみと葛藤、そして自らと向き合いながら再生していく姿を、「挫折からの復活」「セルフ・ヒーリング」など、人々に勇気を与えるメッセージに溢れた物語として、リアルとバーチャルが交差する映像世界で描いた作品だ。
オフィシャル・アンバサダー 蝶野正洋
– 蝶野さんは最近はどんな映画をご覧になってますか?
蝶野正洋
まだ子供が小さいんで、ようやく「アンパンマン」を卒業したくらい。
下の子が小学四年生になったんで、こないだ「ドラえもん」を観に行った。
ただね、アンパンマンも勉強になりますよ。あれはそのままプロレスのリンクの上に持っていけるような社会の縮図がしっかり描かれてるからね。弱い者いじめしちゃいけないんだとかね。
映画『マーウェン』を観て
– 蝶野さんは映画『マーウェン』をご覧になっていかがでしたか?
蝶野正洋
主人公(実在)は、暴行を受けてPTSDになり、治療代わりにG.Iジョーのフィギュアの撮影をするシーンが描かれています。
その行為が「箱庭療法(ドールセラピー)」と言って心の癒やしになることがあるというのを聞きました。
うちの娘も、小学2年、3年くらいになっても学校から帰ってきたらお人形遊びをやってましたので、まだちょっと幼稚なところあるのかなぁって思ってたんですが、この映画を観て、「なるほど、こういう形で自分の心を癒やす方法ってあるんだな」っていうことに気づきました。
ヘイトクライムに遭遇したら?
– 本作では主人公が5人の男に暴行されるシーンがあります。日本AED財団のAED大使として「AED救急救命」もされている蝶野さんですが、もし、そういう場面に遭遇してしまったら私達はどうすることがベストなのか教えていただけますか?
蝶野正洋
自分だったらそこに向かっていってしまうかもしれないけど、一般的にはまずは応援を呼ぶべきだと思います。
そしてもし倒れている人がいたら「大丈夫ですか?」と確認が必要なんですけど、一人じゃ人を助けることは出来ない。まずは119番しましょう。それからAEDを持ってくるというのが今の新しいルールなんです。
毎年、年末にはネガティブになる
– 先程も話しに出ましたが、本作の主人公は、フィギュア撮影で「自身の中のネガティブ」に立ち向かっていきます。蝶野さんの場合は、そういう嫌なこと、ネガティブことにはどう対処されてますか?
蝶野正洋
最近はねぇ、11月とか12月年末になるとネガティブな気持ちになるんだよね。自分が本来好きでもないことをやらなければいけないと、義務化されてきているんです。私は人を叩くのは好きではない。そりゃプロレスの試合になれば別ですが、でも「ビンタ」ほど下品な技はない。なので私は試合ではやっていない。
それがなぜか、年末にはやらなければいけない。
なので、もしかしたら、(月亭)方正くんが影で俺の人形に五寸釘を打ってるんじゃないかって胸が痛む。
– でも、方正さんはほんとにイヤがってるんでしょうか?
蝶野正洋
それがね、方正くんの胸ぐらを掴んで彼の目の色を見たらね、芸人だからね「オイシイ」って顔をしてるんだよ。前はほんとにイヤな顔をしてたけど、最近は「オイシイ」って顔をしてるね(笑)
それを見て、大丈夫だなと思って、年末のモヤモヤが晴れるんです。
闇営業問題について
– 闇といえば、最近、闇営業のことが話題になっていますが、これについてはどのようにお考えですか?
蝶野正洋
闇営業の何がいけないかって、やっぱり、反社会組織との接点ができる恐れがあることですよね。
強い人間というのは、何のために強くなるのかって言うと、弱い人間を守ってあげるため。それが強さです。
逆に、反社会組織は、弱い人達からお金を搾取したりとかしてイジメている。そういう組織に加担する形になるのは絶対ダメですね。
ただ、今はフロント企業という形で、反社会組織かどうかという見分けがつかないことが多いですから、これからちゃんと(芸能事務所主体となって)ルールづくりして、再発防止していかないと。
最後にメッセージ
– 最後にこれから映画をご覧になる方にメッセージをお願いします。
蝶野正洋
本作の主人公の男性が、ヘイトクライムで心が折れて、そこからどう立ち直っていくのかが描かれています。
ここまで大きな暴力じゃなくても、男性でも女性でも、日頃社会で生きていく中で小さなことであっても似たような状況はあり得ます。でも、自分の可能性を信じて諦めずに立ち向かっていくということは、自身の中のことだと思います。是非この映画を観て、勇気をもらってください。
映画『マーウェン』
STORY
5人の男に暴行されたマーク・ホーガンキャンプは、瀕死の重傷を負い、9日間の昏睡状態に陥る。目が覚めたときには自分の名前も覚えておらず、歩くことさえままならなかった。脳に障害を抱え、襲撃の後遺症(PTSD)に苦しむ彼はまともなセラピーも受けられず、治療代わりにフィギュアの撮影を始める。自宅に作った空想の世界“マーウェン”では、G.Iジョーのホーギー大佐と5人のバービー人形が迫り来るナチス親衛隊と日々戦いを繰り広げていた。次第にマーウェンの写真は評価され、やがてマークの個展が開かれることになる。“マーウェン” で戦う勇気を与えられたマークは、避けていた暴行事件の裁判で証言しようと決意するが・・・。
監督:ロバート・ゼメキス
出演:スティーヴ・カレル/レスリー・マン/ダイアン・クルーガー/メリット・ウェヴァー/ジャネール・モネイ
/エイザ・ゴンザレス/グウェンドリン・クリスティー/レスリー・ゼメキス
2018年/アメリカ映画/英語/カラー/シネスコ/116分/原題:Welcome to Marwen/ユニバーサル映画 パルコ
公開表記:7月19日(金)全国ロードショー 配給:PARCO クレジット:(C)2018 UNIVERSAL STUDIOS
公式HP:http://marwen-movie.jp/
7月19日(金)TOHOシネマズシャンテ他全国ロードショー!
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