ペンション・恋は桃色 season3

【インタビュー】リリー・フランキー&斎藤工「ペンションでの出来事はヨシオの想像の産物?」ドラマ『ペンション・恋は桃色 season3』

2020年に深夜ドラマとして放送スタートした本作。5年を経た2025年1月よりシーズン3がFODで配信スタート。改めて本作の魅力を、リリー・フランキーと斎藤工に聞いた。(読者プレゼントあり)

リリー・フランキー×斎藤工 インタビュー&撮り下ろしフォト

■清水監督の私小説的な部分がある

‐清水康彦(しみずやすひこ)監督とリリーさん、斎藤さんは他の作品でもご一緒されていますが、清水監督の作品づくりの取り組み・姿勢について、感じられていることがあれば教えてください。
 
斎藤工(ヨシオ 役)
僕と清水監督との最初の出会いは、「手から光を出す魚屋さん」という短編ドラマで、監督の奥様もエキストラで出演されてたり、僕と金子ノブアキが手から光が出る魚屋さんというコント。
その作品も、コントを単に映像化するというよりは、清水監督の世界観と映像センスが抜群に溢れていて、他の人が持っていないものをふんだんに持っていらっしゃる方なのかなとは思いました。
そこから何作かお世話になってますけど、映像の印象というよりは、清水さんが書かれる脚本の物語に、清水さんのシャイな部分や優しさみたいなものが実はすごくあって、『MANRIKI』とか『CUBE 一度入ったら、最後』などではソリッドなイメージがありますが、清水さんが脚本を書いている作品でこそ、本当の清水さんらしさが出るのかなと思っています。
同じ年齢のクリエイター同士として、生意気な言い方になりますが、清水さんがこの「ペンション・恋は桃色」にが出会ったことは、彼の中で救いなんじゃないかなって感じています。
そんなに長い付き合いではないですけど、いろいろな作品をご一緒して、彼の本質的な部分はこのドラマに落とし込まれてるんじゃないかなとは思っています。
 
‐清水監督の本質とはたとえば?
 
斎藤工
多分、清水さんの特色は、外側じゃなくて、内側に内包したものなのかなと思うんですけど、それが「ペンション・恋は桃色」に宿っている気がします。他の作品を比べると。
 
リリー・フランキー(シロウ 役)
特に「ペンション・恋は桃色」は、清水さんの、ある意味私小説的な部分。
 
斎藤工
そう、そうですね。
 
リリー・フランキー
だから、その私小説的な部分とかが強くなり過ぎると、俺がいつもダメ出ししてますけど(笑)
どんどん清水色が強くなると、それはそれでちょっとアレななんで(笑)
 
斎藤工
そうですね。ご自身が奥さんや娘さんに言いたいこととか。
 
リリー・フランキー
それはご自宅で言ってくださいってね(笑)
シロウが思っていることじゃなくて、清水さんが思っていることをシロウに言わせようとすると、シロウのキャラクターがブレるから。
でもやっぱり清水さんじゃないと、このドラマをこのスピードでは撮れない。それは皆が、清水さんの最終的なエディット(編集)を信頼しているからであって、そうじゃないとやっぱり、こういう現場が成り立つというのは難しいと思うんですよね。
もうほんとに、カメリハも無しに、ほぼ1発でいきなり撮っちゃってもOKになっちゃうんで。逆に、演じる側も一番緊張感がある状態でもあるんです。
 
斎藤工
そうですよね。
責任は自分で取らないといけないという環境ではありますからね。
ペンション・恋は桃色 season3

リリー・フランキー/斎藤工

■season3から入っていくのが入口として一番いい

‐今回、お話を伺うにあたって、season3を全話拝見したんですけど・・・
 
リリー・フランキー
season3から入っていくのが入口として一番いいかも。
3から入っていって、次を楽しみにしてくれて、本当にマニアの人がseason1に行くというのがいいかも。
「あれ?ヒカリ(山口智子)とシロウやハルとの関係はどうなっているんだ?」という疑問は、遡ってもらわないとわからないから。
 
斎藤工
エピソードゼロが後で付け足されたような感覚で、既にあるseason1、season2を楽しめるという状況と言えるかもしれない。
それに各エピソードは短いので、(全部ご覧になるのに)そんなにお時間取らせませんよっていう強みはありますね。
 
リリー・フランキー
このドラマは3シーズン通して観ても、3時間20分ぐらいですから。
 
‐で、season3を全話拝見してもわからなかったのが、皆さんが自由に話している雰囲気があって、どこがアドリブでどこが台本通りなんだろうって。居酒屋シーンはアドリブだというお話がありましたが、それ以外の例えばペンションでのシーンなどではどうなんでしょうか?
 
リリー・フランキー
一応台本通りやっているけど、隙間が空いた部分を誰かが足しているという。
 
斎藤工
そうですね。
 
リリー・フランキー
1発撮りなので、脈絡のないアドリブは言いようがないですから。基本台本通りやっていて、言葉を足したりっていうのはあるけど。
 
斎藤工
何気ない一言が使われていたりということはありますね。でもおっしゃるように、僕的にはリリーさん演じるシロウさんの何気ない一言が、やっぱりシロウの言葉なので。今回だと例えば「生春巻きの皮みたい」とか、これは台本には無かった言葉。
雨の設定(雨降る屋外でのヨガシーン)も当然なかったですし、そういう派生していくだけのベースが、season1、season2の積み重ねの上にあるから、本筋からズレない何かの言葉が発せられるというのは、伊藤沙莉さん含めてあるなと現場で思っています。役者のエゴっていうよりは、こういう作品だよねっていう。向かう先が同じ人達が集まっているなという現場はありがたいですね。
 
リリー・フランキー
そういう撮り方を清水さんがバランス良くやっているので、だから居酒屋シーンのエチュード(即興)のところと、台本通り撮っているところが馴染むように編集してくれてるんですよ。台本通りやっているところは堅苦しく見えないように。

ペンション・恋は桃色 season3

■自分に近いものを出して演じている

‐居酒屋シーンでの会話は、本編のキーワードを引き継ぎつづも、ヨシオというよりは、斎藤工さんとして友人とお話されているように感じましたが、実際はどうなんでしょう?
 
斎藤工
撮影順によるんです。例えばseason2の時は、居酒屋シーンを最初に撮って、その後に本編の撮影だったんです。
 
リリー・フランキー
そうだった。ずいぶんとデリカシーの無い香盤(撮影スケジュール)を組んだなって思った(笑)
 
斎藤工
ただ、僕の中では2つの世界線が中間を取れるという感覚。居酒屋の空気感とペンションの空気感の、ちょうど中央にヨシオがというか僕がいるのかなという感じはあるので、おっしゃるように自分の役というよりは、僕の生っぽさがどのぐらい出ていいのかなというのは、正直それは編集に委ねている部分があります。
 
リリー・フランキー
でもペンションに居る時のヨシオも普段のタクミくんにちょっと近いんですよね。
 
斎藤工
そうかもしれないですね。
 
リリー・フランキー
普段のタクミくんも、ぜんぜんケバみのない人というか、ヨシオ感があるので、居酒屋にいるヨシオもタクミくんに近いけど、ペンションにいるタクミくんもヨシオに近いんですよ。
 
斎藤工
そうですね。“斎藤工”というパッケージを立ち上げない状態で現場に行っているという感覚はあって、それは僕にとっては救いでもありますね。
ペンション・恋は桃色 season3

斎藤工(完成発表イベントより)

 
リリー・フランキー
(伊藤)沙莉もそうだし、僕もタクミくんも(山口)智子さんも、みんなそうだけど、ある程度自分に近いものを出していかないと役にならない。
 
斎藤工
そうかもしれない。
 
リリー・フランキー
でも、どんな役でも、やっぱり自分にないものはできないと思うんですけど、もっと自分に近づけて、ある程度自分をこぼしていかないと、この瞬発力が出ないし、臨場感も出ない。でも、最終的にその役が喋っているように喋らなきゃいけない。 
 
‐なるほど、伊藤沙莉さん演じるハルにもそれは感じます。それは作品がそうさせているのでしょうか?
 
リリー・フランキー
作品によって、それが演じ方というのかもしれないけど、このドラマは、そういうアプローチの仕方になるのかもしれない。こうやって改めて考えてみると、どの役の人も全員本人から遠くないなって思う。
 
斎藤工
そうですね。役に近づいていくというよりは、今おっしゃったように役が自分に近づいてくるという気もします。
 
‐元々、清水監督が皆さんに合わせて脚本を書いているということも?
 
リリー・フランキー
当然、遠いものは来ないでしょうけど、それ以上に自分を乗っけていかなきゃいけないという部分があるんでしょうね。
ペンション・恋は桃色 season3

リリー・フランキー(完成発表イベントより)

■ペンションでの出来事は、ヨシオの想像の産物?

‐先ほどの会見後の囲み取材でも、居酒屋シーンについて、例えばseason1だと白石和彌監督がゲストに来られたという話になりましたが、今後、新シーズンがあるとしたら、来てほしいゲストはいらっしゃいますか?
 
斎藤工
白石さんがいらっしゃった時は、“白石和彌”として来てくれたので、映画監督としてのそれがアリならば、役ということを通さずに、文化人だとか、いろんな人がありだなとかって思うんですけど、例えば(ベナン共和国の外交官の)ゾマホンさんとか。居酒屋っていうのも何でもありなんでもありだなと思うので。
 
リリー・フランキー
でも3つのシーズン通して、居酒屋シーンに出ているのは、タクミくんとJOYさん。それ以外は、シーズンが変わると、人も変わるので、そう考えると、今後も続いていった場合、どんどん団体になっていくよね(笑)
 
斎藤工
from EXILE TRIBEみたいにチームになってくような感じで、歴代の方たちも改めてお呼びしたいなとも思います。
 
リリー・フランキー
このドラマが今後も続いていけば、居酒屋のシーンと本編がもっと近づいていくかもしれないですね。
 
‐リリーさんも居酒屋シーンに混ざってみたいとかは?
 
リリー・フランキー
でも、僕がそこに混ざりだすと、居酒屋シーンの良さがなくなるというか、逆にペンションのお話はヨシオの中の想像の産物で、居酒屋シーンがリアルだという2層構造ににしておいた方がいいと思う。
 
斎藤工
確かにそういう意味では、ペンションシーンはヨシオにとってのユートピアで、そういう場所があって、こういう人たちがいたらいいなっていう、もしかしたらイマジネーションの世界なのかも。
 
リリー・フランキー
ヨシオにとってのモラトリアムというか、ヨシオが思っている社会との接し方が何かだとしたら。
 
斎藤工
ヨシオが家で、空想しながらミニチュアのペンションを見つめているのが、このドラマの最後のオチだと。
 
リリー・フランキー
そうだとしたら怖いよね(笑)
 
‐居酒屋シーンでは、斎藤工さんが話したいことを話されているのでしょうか?
 
斎藤工
主題だけはあって、それについて僕が話したいというよりは、それぞれの話を聞きたいなという立ち位置ではいます。ただseason3は、先に本編のペンションのシーンを撮ったので、ペンションであったことを体験したものもJOYさんたちにぶつけてみるという構造で、(話の流れが)どうなるかわからない面白さと、緊張感をキープしたいなと思いながら話していました。そういう中で、自分が普段考えていることを投影できたのは、本当にありがたいなと思います。というのは、このドラマの撮影と同時に、長崎弁の縛りのあるドラマもやっていたので、この「ペンション・恋は桃色」では特に表現のを感じたからです。
 
‐ちなみに、居酒屋シーンでヨシオがお手洗いのために席を立つのは、斎藤さんのタイミングですか?
 
斎藤工
いえ、あれは助監督から「トイレ」っていうカンペが出るんです。
 
リリー・フランキー
そのカンペは、もうこれ以上話が広がらないなっていうタイミングで出されているの。
 
斎藤工
そう、ちょっとがっかりされている感じでカンペがいつも出るので、JOYがさんも含めてちょっと傷つきながら、撮れ高の実感がなく心配しながら次のエピソードに行くという感じです。

ペンション・恋は桃色 season3

■吾郎ちゃんはすごい

‐season3では、稲垣吾郎さんがゲスト出演されていますが、彼の印象はいかがでしたか?
 
リリー・フランキー
吾郎ちゃんは、すごいなと思います。
 
斎藤工
そうですね。
 
リリー・フランキー
無理なことを現実にする支配力というか。
 
斎藤工
season2の時から、ハルの恋愛というエッセンスが物語に入るとどうだろうというお話があったんです。その時僕は、ハルと同世代の男性を何となく想像してたんですけど、稲垣さんの今のご年齢で(ハルとの恋愛を)成立させてくださる感じが素晴らしいなと思いました。
 
リリー・フランキー
結果論みたいになっちゃうけど、(吾郎ちゃんは)ハルが好きになる人って年上だろうってことを思わせてくれる。
あと、吾郎ちゃんが電話をしながら外に出ていくシーンで、電話の向こう側からくる匂いが感じられるのもすごいなと思います。あの人の持っているリアリティとファンタジーの相互性がすごい。
 
斎藤工
確かに、奥さん像と、その距離感もすごく伝わってくる。登場していないのにそこに存在しているような。
 
リリー・フランキー
そこから、ケイタ(稲垣吾郎)が、実は自分は情けないところもあるんだと大演説ぶるところは、ファンタジーはファンタジーとして、リアルはリアルとして共存させることはなかなか難しいことだと思います。
 
‐そこは圧巻のシーンでしたが、このシーンも台本通りだったのでしょうか?
 
斎藤工
一言一句台本通りでした。
 
リリー・フランキー
あのシーンも雨が降っていて、家の中で撮るか、外で撮るか迷ったんだけど、結果雨が降っている中外で撮った。
 
斎藤工
雨が上がるのをちょっと待って、小雨の時に行こうってなりました。
 
リリー・フランキー
長く待つと日が落ちて暗くなっちゃうし、それに外じゃないと、人がワラワラと集まってくる感じにもできないしね。

ペンション・恋は桃色 season3

■暇つぶしには最高のドラマ

‐改めて、「ペンション・恋は桃色」は、seazon3から観始めるのもオススメだと。
 
リリー・フランキー
そう。例えば「THE BLACKLIST/ブラックリスト」(アメリカのドラマ)だったら、season 10からどうぞって言わないもんね。
 
‐長く続いているドラマですよね。
 
リリー・フランキー
コロナ禍でも放送を続けていたしね。「ブラックリスト」がすごいのが、コロナ禍で実写撮影が難しくなると、一部アニメーションにしてたからね。
 
斎藤工
えぇっ!?それは斬新!
 
‐「ペンション・恋は桃色seazon3」をこれからご覧になる方へのメッセージをお願いします。
 
斎藤工
時間を取らせないし、何気ない心地良さがあってほしい作品だと思うんです。
 
リリー・フランキー
押し付けがましくなく、楽しんでもらえると思います。
観る方の人生で好きなドラマのリストに入れてもらおうなんて気持ちは、こちらもさらさら思ってないですし、ほんとの暇つぶしにはもう最高のドラマだし、いいドラマだと思います。
ペンション・恋は桃色 season3

リリー・フランキー/斎藤工

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ペンション・恋は桃色 season3
※チェキプリンタでその場で出力したもので写真はすべて同じですが、サインはそれぞれに書いていただきましたので、メッセージの内容、書き方、インクにじみなどの違いがあります。ご当選した場合でも、チェキをお選びいただくことはできませんので予めご了承ください。

■撮り下ろしフォトギャラリー

 
 
[インタビュー:安田寧子/写真:三平准太郎/ヘアメイク(リリー・フランキー):くどうあき]
 
斎藤工衣裳クレジット
ジャケット ¥79,200、シャツ ¥57,200、パンツ ¥63,800(以上全てUJOH/M(エム)03-6721-0406)、シューズ スタイリスト私物
 
リリー・フランキー プロフィール
1963年11月4日生まれ。福岡県出身。
イラストやデザインのほか、文筆、写真、作詞・作曲、俳優など、多分野で活動。『凶悪』(13/白石和彌監督)と『そして父になる』(13/是枝裕和監督)で第37回日本アカデミー賞優秀助演男優賞(『そして父になる』は最優秀助演男優賞)など多数受賞。第71回カンヌ国際映画祭では、主演を務めた『万引き家族』(18/是枝裕和監督)がパルムドールを受賞。
 
斎藤工 プロフィール
東京都出身。モデル活動を経て01年に俳優デビュー。映画『昼顔』、『シン・ウルトラマン』『シン・仮面ライダー』『零落』『碁盤斬り』、ドラマに「君が心をくれたから」「海に眠るダイヤモンド」など話題作に出演。映像制作にも積極的に携わり、初⻑編監督作『blank13』(18年) では 国内外の映画祭で8冠を獲得。昨年12月公開のドキュメンタリー映画『大きな家』(劇場にて公開中)やダニー・トレホら出演のハリウッド映画『When I was a human』(公開日未定)ではプロデューサーを務めている。また、被災地や途上国での移動映画館cinéma bird主宰、Mini Theater Park、撮影現場での託児所プロジェクト、白黒写真家など、活動は多岐にわたる

■アフターインタビュー動画

1月10日に都内にて実施された完成発表イベント後、リリー・フランキー、斎藤工、JOY、大水洋介(ラバーガール)に改めて本作のこと、娘役の伊藤沙莉のことについて話を聞いた。
 
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■完成発表イベント(トークノーカット動画)

2025年1月10日、フジテレビ・マルチシアターにて、ドラマ『ペンション・恋は桃色 season3』完成発表イベントが行われ、リリー・フランキー、斎藤工、JOY、大水洋介(ラバーガール)が登壇。4人ぐらいしか観ていないはず?のドラマのシーズン3についても撮影秘話を語った。
 
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■FOD SHOWCASE ’24(トークノーカット動画)

2024年11月26日、TOHO シネマズ 六本木ヒルズにて行われた「FOD SHOWCASE ’24」での、リリー・フランキー&斎藤工によるトークセッション。
 
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ドラマ『ペンション・恋は桃色 season3』

とあるペンションに集まった、ちょっと“訳あり”な人々が織り成すハートフルドラマ
 
《INTRODUCTION》
『ペンション・恋は桃色』シリーズは、いつもテキトーな父シロウ(リリー・フランキー)とその娘ハル(伊藤沙莉)、そしてバイト青年のヨシオ(斎藤工)が営む、ちょっと古いペンション【恋は桃色】。訪れる“珍客”たちによる大騒動が巻き起こる、笑いあり涙ありのハートフルコメディです。
season1~2までは、毎回シロウがペンションを訪れる宿泊ゲストに恋をするストーリーでしたが、season3では秋の装い、秋雨と木枯らしの予感。そして、今回はシロウでなくハルの事件がメインとなり、彼女の生活に細やかな変化が訪れます。
メインキャストには前作からの続投でリリー・フランキー、斎藤工、伊藤沙莉が、そしてseason2でスペシャルゲストとして登場した山口智子がseason3でも登場します。さらに、ペンションに訪れる宿泊ゲストには稲垣吾郎、MEGUMI、鈴木慶一といったスペシャルゲストが登場し、今までになかった“恋模様”を描きます。
 
《STORY》
ハルは、キャラクターのファンアカウントで知り合ったケイタ(稲垣吾郎)と連絡を取り合っていましたが、なんとそのケイタが突然ペンションにやって来ます。ハルとケイタは、好きなキャラや好きなデザート、なんと靴下の柄まで一緒で、ハルは運命を感じます。ヨシオは舞い上がるハルを見て、どこか気が気でない様子。
一方、娘・ハルの知らない一面に逡巡する父・シロウは、ふと立ち寄った焼き芋屋で知り合った女性・アカネ(MEGUMI)と逢瀬し、互いの娘の話をし、やり取りを重ね、惹かれあっていきます。
またお馴染みの居酒屋にはseason2に引き続き、JOY、眉村ちあきとともに初登場となる岩崎う大(かもめんたる)が出演します。
ハルとシロウの恋模様。ヨシオの決意。人の心とは、紅葉と共に変わりゆき、散りゆく枯葉の如く儚けり。ややこしい家族が営み、ややこしいお客さんが次々とやって来る、ペンション・恋は桃色。今回もシロウ、ヨシオ、ハルの3人が変わりゆく季節の中で、変わらない大切なものを我々に教えてくれます。
 
出演:リリー・フランキー 斎藤工 伊藤沙莉 山口智子
  稲垣吾郎 MEGUMI 鈴木慶一
  JOY 岩崎う大(かもめんたる) 眉村ちあき 大水洋介(ラバーガール) 他
 
監督/脚本:清水康彦
主題歌:細野晴臣「恋は桃色(New ver.)」(ビクター/スピードスター)
音楽:細野晴臣/香田悠真
企画:橋爪駿輝
制作著作:フジテレビ
(C)フジテレビ
公式X:https://x.com/pensionkoimomo
配信:2025年1月10日(金)12時 #1、#2
   2025年1月17日(金)12時 #3、#4、#5
ペンション・恋は桃色 season3

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