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鬼瓦

瓦の世界にも“鬼”が存在していた。瓦から日本文化に迫るドキュメンタリー映画『鬼瓦』パイロット版公開

鬼を象る瓦から日本文化に迫るドキュメンタリー映画『鬼瓦』パイロット版が公開された。監督は、世界中の映画祭で評価されるタカザワカズヒト氏。現在、モーションギャラリーでクラウドファンディングも開始されており、2022年以降、劇場公開目ざしている。

ドキュメンタリー映画『鬼瓦』は近年TV番組等でも取材が増え多くの方が注目する「鬼瓦」の姿をドキュメンタリー映画を通じて国内外の方に発信するプロジェクト。昨今、話題の漫画「鬼滅の刃」(吾峠呼世晴著)でも鬼に注目が集まっているが、瓦の世界にもその昔から鬼が存在していた。
鬼瓦は棟端に置く装飾瓦の総称で、鬼の顔を象った瓦が鬼瓦というわけではない。そして鬼瓦を製作する人々を鬼師と呼ぶ。⼀般的には魔除けの存在として考えられ、社寺仏閣の棟の端などに設置されている。

鬼瓦

鬼神乱舞

■鬼瓦の起源

鬼瓦の起源は古代ギリシャやエトルリアで使用されていた屋根飾りと繋がりがあるともいわれている。海外の聖堂にもガーゴイルなどが設置されているが、動物の面や頭部の彫像は古来から魔除けに用いられてきた歴史があるそう。日本の鬼瓦にもその歴史が受け継がれているのかもしれないという。

鬼瓦

丸市

■初期の鬼瓦は現在のような鬼の姿をしていなかった

6世紀頃に仏教とともに伝わっとされる瓦。日本書紀には瓦の導入にあたって朝鮮半島の百済から瓦の技術者「瓦博士」4人が派遣されたとの記載がある。
実際に日本で⼀番最初に建てられたと言われる飛鳥寺では、百済のものとそっくりの瓦が出土されている。
日本の歴史・そして宗教とも密接に関わる瓦の存在。しかし初期の鬼瓦は現在のような鬼の姿をしていなかったた。⼀般的には魔除けの存在として考えられる鬼瓦はどのような経緯で現在の鬼の姿に変移していったのか。
ドキュメンタリー映画『鬼瓦』では、鬼瓦を製作する鬼師、研究者の取材をもとに象られる鬼の姿に迫る。そして日本の鬼の伝承とも向き合いながら、その文化形成の魅力を国内外に向けて映画祭出品、劇場公開、配信を目指し制作が行われている。

鬼瓦

岩月鬼瓦

●タカザワカズヒト監督 コメント
ドキュメンタリーは既に興味があるテーマでスタートするのと、取材が始まってから興味が湧くのとでは、後者のほうが 良い作品になることが多いと感じています。この「鬼瓦」はまさに後者です。
「鬼瓦」は知れば知るほど面白いです。制作チームでも自分の「推し瓦」が話題になったり、社寺を訪れるとつい鬼瓦を探してしまいます。歴史は日本書紀まで 遡ります。この映画を観ると鬼瓦や鬼へのイメージがガラっと変わるかもしれません。

タカザワカズヒト監督

タカザワカズヒト監督

映画『鬼瓦』パイロット版

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ドキュメンタリー映画『鬼瓦』クラウドファンディング:https://motion-gallery.net/projects/mukau-0422


タカザワカズヒト監督 プロフィール
東京写真学園プロカメラマンコース研修科卒業。出版社のインハウスフォトグラファーを経て独立。デジタルシネマカメラを使用した映像制作を行なう。
監督した短編ドキュメンタリー「おだやか家 ODAYAKA-YA」(2016)、「おぶせびと」(2017) が2年連続で海外の映画祭で複数のWINNERを獲得。ハリウッドとロサンゼルスのレッドカーペットに正式招待された。

夏井祐矢プロデューサー プロフィール
神奈川県横浜市出身、武蔵野美術大学映像学科卒。FM戸塚にて月⼀で映画紹介コーナーに出演中。これまで広告や映像 制作のプロデュースをつとめ、近年は長編・短編映画制作も手がける。プロデュース作品は2020年2月から全国劇場公開され、シッチェス映画祭入選や国内外の映画祭を沸かせた『轟音』(片山享監督作品)、『生きる、理屈』2020年1月に池袋シネマ・ロサにて公開。

鬼瓦

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