終電後の東京メトロ上野駅。リニューアル工事完了の貴重な瞬間
2年半にわたる東京メトロ銀座線下町エリア(浅草~神田)のリニューアル工事が2017年12月13日に完了し、14日未明の上野駅にて報道公開されました。
真夜中に行われた、東京メトロ工事関係者の夜礼・リニューアル工事最後の仕上げ作業のようすなどの貴重な映像を収録しました。
「美術館のある街」というステーションコンセプトで生まれ変わった東京メトロ上野駅。ただ美しいだけでなくさまざまなみどころに溢れています。(写真&動画ニュース)
日本初の地下鉄 銀座線
東京メトロ銀座線と言えば、1927年に浅草~上野間で東洋初の地下鉄として開通した路線。
今回のリニューアル工事のコンセプトとして、神田駅までの区間は下町エリアと位置づけ、これまでの貴重な歴史を活かし、当時の雰囲気から親しみを感じられるものを目指したそうです。
江戸時代から庶民の参詣娯楽の場として栄えたきた歴史、美術館とともに西洋への憧れを育んできた歴史などの「土地の記憶」を夢・憧れとして、愛着を感じるエリアとして駅がデザインされました。
上野駅のステーションコンセプトは「美術館のある街」
このたびの東京メトロ銀座線下町エリアのリニューアル工事により、浅草駅から神田駅までの7駅が新しくなり、それぞれのテーマで楽しめるようになっています。
浅草:祭りの街
田原町:道具の街
稲荷町:佇む街並み
上野:美術館のある街
上野広小路:上品な横丁
末広町:でんきの街
神田:昭和のオフィス街
今回報道公開された上野駅。たとえば、JR上野駅方面改札には、1927年開業当初のターンスタイル改札のモニュメントが展示され、毎時30秒間のギミックを見ることができ、全部で4パターンあります(本記事下の映像ではすべて収録)。
駅ホームにも美術館を感じさせるようなさまざまな展示があります。
午前0時15分。リニューアル工事最後の仕上げが始まった
一番古い路線だけに空間の制約が。
東京メトロの工事関係者にお話を伺いました。
Q.工事で工夫した点と苦労した点は何でしたか?
東京メトロ工務部建築工事所 所長 桑名勝氏
一番古い路線ということもあり、空間の制約があり、いかに広く見せるか?というところが工夫した点です。
また、「美術館のある街」というコンセプトに合わせてどのようなデザインにするかというところに苦労しました。
でも工事が日に日に進捗していくのを見てると、とても楽しく作業ができました。
Q.新しくなった駅について利用者に見てほしいところは?
東京メトロ工務部建築課 課長 古賀直紹氏
駅はただ通過するだけではなく、地域性だとか街の特色を表しているので、駅で表現している街を体感してほしい。
Q.銀座線の今後のリニューアル工事予定は?
古賀直紹氏
商業エリア(三越前~京橋)は、日本橋駅と三越前駅は工事着手しています。
銀座エリアの銀座駅も工事着手していて、日本橋駅・京橋駅と、トレンドエリアの外苑前駅・青山一丁目駅は、2020年の東京オリンピック開催前までに完成予定です。
動画ニュース
[4K]終電後の東京メトロ上野駅。リニューアル工事完了の瞬間
※ターンスタイル改札の4パターンすべての映像も収録しています。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。