郷土芸能を底力に!三陸国際芸術祭が今年も開催
昨今、日本各地で「芸術祭」と名のつくものがいくつも開催されるようになったが、成功しているものもあればそうでないものもある。
芸術祭の成功のカギのひとつは「地元に生活している人々の力が大切」という意見もあるが、そういう意味で2014年から始まった「三陸国際芸術祭」は、郷土芸能の宝庫と言われる三陸沿岸地域の若者や女性が継承を担ってきた芸能団体が参加し、まさに「地元の力」で芸術祭を盛り上げる。
2017年は、8月5日(土)から8月19日(土)まで、岩手県大船渡市や青森県八戸市種差海岸などで開催される。
三陸国際芸術祭2017 ~営みから、アートへ~
先に書いたように、三陸沿岸は、世界でも類を見ない芸能の宝庫であり、獅子舞、神楽など2000もの郷土芸能が存在している地域でもある。
2011年の東日本大震災の被災地である同地域は、郷土芸能により培われたコミュニティの絆が、地域の復興を後押ししてきたという。
「三陸国際芸術祭」では、こういった三陸地域の郷土芸能に加えて、アジアの郷土芸能、夜神楽、現代アートなど多種多様なステージも展開される。
三陸地域で古くから脈々と受け継がれてきた「郷土芸能の魅力の発信」と「世界の芸能との交流」を目的にとした芸術祭なのである。
すなわち、「~営みから、アートへ~」とは、三陸沿岸地域に生活する人々の営みの力を結集し、更に、世界中の多様な文化と芸術が混ざり合い、創造的な瞬間を分かち合うための三陸国際芸術祭からのコンセプトメッセージを意味するのである。
2017年注目の国際芸術祭として期待できるであろう。
なお、三陸国際芸術祭の開催概要は下記のとおり。
「三陸国際芸術祭2017」開催概要
■開催期間:8月5日(土)〜8月19日(土)
メインプログラムは、8月11日・12日に岩手県大船渡駅周辺で開催される。
その他のイベント含めて詳しくは公式サイトへ
三陸国際芸術祭公式サイト
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