カツベン!

「無声映画の時代の映画館は音に溢れていた」映画『カツベン!』レッドカーペット&キャストインタビュー

カツベン!

10月31日、六本木ヒルズアリーナにて、周防正行監督『カツベン!』の完成披露レッドカーペットイベントが行われ、成田凌、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、音尾琢真、渡辺えり、小日向文世、竹野内豊、周防正行監督が登壇した。ステージレポート、そしてレッドカーペットでの各キャストの個別インタビューをお届け。(動画&フォト)

本作は、今からおよそ100年前、日本では映画が「活動写真」と言われ、音がまだなかった時代。独自の“しゃべり”で観客を映画に引き込む「活動弁士」、通称“カツベン”が映画界のスーパースターとして活躍した頃を描く。成田凌は本作が映画初主演。
周防正行監督は、本作の製作を通して発見したこととして、「“映画が音を持っていない時代の映画館”、これは実に音に溢れていた。ライブパフォーマンスの会場だった。そういう発見があったのが、僕にとってこの映画はすごく大きなものとなりました。」と振り返った。
なお、本イベントは、第32回東京国際映画祭GALAスクリーニング作品として行われた。

カツベン!

成田凌/黒島結菜

レッドカーペットイベントレポート

カツベン!

– 『カツベン!』は皆さまにとってどのような映画になったでしょうか?

成田 凌(染谷俊太郎 役)
この『カツベン!』という作品にかけた半年という時間、このキャスト、監督、スタッフの皆さんとほんとに時間というものを丁寧に扱った僕の宝物のような作品になりましたので、皆さまにとっての宝物のような作品になればなと僕は思うので、是非12月13日公開の『カツベン!』をよろしくお願いします。

成田凌

成田 凌

黒島結菜(栗原梅子 役)
私が現場に入った時に思ったのが、初めてお芝居をした時の感じをすごく思い出して、ほんとにスタッフ、キャスト皆んながいい作品を撮るんだって思いで大事に作り上げたので、皆さんに観ていただける日が来るのが本当に嬉しいです。そして私にとってもほんとに大事な作品になりました。

黒島結菜

黒島結菜

永瀬正敏(山岡秋聲 役)
ほんとに極上の体験でした。毎日楽しくて楽しくて。次は皆さんに楽しんでいただければと願っています。

永瀬正敏

永瀬正敏

高良健吾(茂木貴之 役)
一生に一度出会えるか出会えないかという活動弁士という役をやらせていただいて、それがとても嬉しかったです。
さっき、(私の役の)茂木の紹介文を見たら「スター気取りの活動弁士」って書いてて、あ、そうだったんだと(笑)僕はスターだと思って演じてました。ありがとうございます。

高良健吾

高良健吾

音尾琢真(安田虎夫 役)
この『カツベン!』という映画は僕にとってご褒美だなと思っております。昔から、周防監督の撮る映画の大ファンでありましたので、あの周防監督の作品に、しかも今回、いい形で出させていただきました。
ただ、周防監督の映画といえば竹中直人さんなんですけど、今日はいらっしゃってないので、もしかして皆さん、僕のことを竹中さんだと思ってないかとちょっと心配ですけど(笑)、私は音尾と申します。

音尾琢真

音尾琢真

渡辺えり(青木豊子 役)
ほんとに楽しい撮影現場でした。周防監督とは、これまで何本かやらせていただいているんですけど、こないだ『舞妓はレディ』に出た時は、私の役が全面カットだったんですね。着物も7着新調したのに、1着しか着てなかったんです。
ところが今回は、ほぼカットされずに、無事に出来上がって良かったなと思います。
そしてこの映画を観た時に、ほんとに笑えてきちゃうんです。役者ひとりひとりの個性が生き生きと出ているんです。悪役を演じている何人かも、楽しんで悪役を演じていて、ほんとに素敵な作品だなと思います。

渡辺えり

渡辺えり

小日向文世(橘 重蔵 役)
1世紀も前に活動写真に関わった人たちの情熱とかエネルギー、それからお客さんの高揚感。そういうものをこの作品から触発されて、自分もこれからできる限り、呼んでいただける限り、映画に関わっていきたいなと、しみじみ感じました。
ですから、周防監督、またよろしくお願いします。

小日向文世

小日向文世

竹野内豊(木村忠義 役)
役者を続けてきて、いつかは周防監督の作品に出られたらいいなというのが一つの目標でもあったので、私としてもとても特別な作品の一つになりました。

竹野内豊

竹野内豊

周防正行監督
初めての時代劇で、それも、日本映画の第一歩を描くということで、ちょっと今までの作品とは違う緊張感がありました。
でも撮影現場はほんとに楽しい現場で、もしかしたら今まで撮った映画の中で一番楽しい現場だったんじゃないかなと思います。
大事な発見もありました。“映画が音を持っていない時代の映画館”、これは実に音に溢れていた。ライブパフォーマンスの会場だった。そういう発見があったのが、僕にとってこの映画はすごく大きなものとなりました。
是非皆さんには、日本映画が始まった最初の30年間、無声映画時代、それを支えた活動弁士の存在というものを知っていただきたいなと思っております。

周防正行監督

周防正行監督

イベント全編&各キャスト個別インタビューは動画でどうぞ!

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フォト

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[写真:Ichigen Kaneda/動画・記事:Jun Sakurakoji]

映画『カツベン!』

STORY
一流の活動弁士を夢見る青年・俊太郎は、小さな町の映画館「靑木館」に流れつく。隣町のライバル映画館に客も、人材も取られて閑古鳥の鳴く靑木館に残ったのは、「人使いの荒い館主夫婦」、「傲慢で自信過剰な弁士」、「酔っぱらってばかりの弁士」、「気難しい職人気質な映写技師」と曲者揃い。雑用ばかり任される俊太郎の前に突如現る大金を狙う泥棒、泥棒とニセ活動弁士を追う警察、そして幼なじみの初恋相手!俊太郎の夢、恋、青春の行方は――。俊太郎の活弁がうなるとき、世紀のエンターテイナーの物語がはじまる。

出演:成田凌 黒島結菜 永瀬正敏 高良健吾 音尾琢真 竹中直人 渡辺えり 井上真央 小日向文世 竹野内豊
監督:周防正行 脚本・監督補:片島章三 音楽:周防義和
活動弁士監修:澤登 翠
活動弁士指導:片岡一郎 坂本頼光
©2019「カツベン!」製作委員会
公式サイト:http://www.katsuben.jp/

予告編

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2019.12.13 ROADSHOW

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