• HOME
  • News
  • 映画
  • 町山智浩「新たなスター誕生の瞬間の感動」玉城ティナも飛び入り参加の豪華トーク
惡の華

町山智浩「新たなスター誕生の瞬間の感動」玉城ティナも飛び入り参加の豪華トーク

惡の華

井口昇監督/玉城ティナ/押見修造

町山智浩(映画評論家)×井口昇(監督)×押見修造(原作)+玉城ティナ

9月15日、東京・神楽座で、町山智浩(評論家)×押見修造(原作)×井口昇(監督)の夢の豪華鼎談(ていだん)が実現した。これは、9月27日公開となる、累計発行部数300万部を記録する押見修造の人気コミックを原作とした、映画『惡の華』をテーマにしたもの。6年前に町山智浩が「映画化するなら井口監督」と予言したことをきっかけにしている。(フォトギャラリー&動画)

6年前、「惡の華」の原作コミックの単行本に「映画化するなら井口監督」と推薦文を書いた町山智浩(映画評論家)。それから遡ること2年前の2011年から、井口監督は自身で映画化したいという強い思いを抱くようになったという。
さらに書くと、押見氏も元々は、井口監督の映画作品に強い影響を受けてコミック「惡の華」を描き始めた。このように因縁深い3名の鼎談は、原作コミックファンにとっても貴重なイベントとなった。

町山氏に「玉城ティナさん演じる仲村さんはどうでした?」と聞かれた押見氏は、「完全に玉城さんに恋しました。今でもそれが続いています。」とはにかむように回答。
すると、町山氏の呼び込みで、サプライズで玉城ティナが登壇。自宅から、私服&自メイクで駆けつけたという玉城ティナは、清楚なロングスカート。
玉城ティナの登場に、驚いてテンションが上がりまくりの押見修造と井口監督。
そして、町山氏も「『惡の華』を観た時、『愛のむきだし』を観た時のような、スター誕生の感動を味わった」と、玉城ティナを絶賛した。

トークイベントレポート

トーク全編は動画でどうぞ!

YouTube player

惡の華

町山智浩(映画評論家)
押見先生どうですか?原作通りに映像化されると思ってました?

町山智浩

町山智浩

押見修造(原作漫画家)
井口監督にやっていただけるなら絶対に間違いないと思っていました。

押見修造

押見修造

町山智浩
押見先生にお伺いしたいのですが、最後、仲村さんは救われたんですかね?

押見修造
漫画としては救ったつもりはないですね。春日も救えるようなこともしていないし、救えるようなやつでもない。仲村さんを救うこと自体が傲慢と言いますか。

町山智浩
仲村佐和を玉城ティナさんが演じられるのは、原作者としてはどう思われました?

押見修造
感動しました。ほんとに。完全に恋してしまいました。今だに恋している状態です(笑)

玉城ティナ、サプライズ登場!

玉城ティナ

玉城ティナ

町山智浩
仲村さんを演じてみていかがでしたか?

玉城ティナ
仲村さんというキャラクターは確立されていて、ファンもついている状況ではあったので、そこに私が演じることによって何か実写ならではのプラスになればいいなとは思っていたので、なんかプレッシャーとかいうよりは、どういうふうに新しい仲村さんを作れるかという面白さの方が大きかったです。

玉城ティナ

押見修造
(玉城ティナさんの仲村さんは)まったくズレは感じなかったというか、全部最高!っていう感じでした。改めて自分の漫画を読み返してみたらなんてショボいんだって思いましたね。漫画ダメじゃんって思いました(笑)

町山智浩
完成した映画をご覧になって、ご自身いかがでしたか?

玉城ティナ
原作も元々読んでいて好きなので、一ファンという気持ちで観ていたんですけど、1回目観た時は正直自分が仲村さんに近づけているのかって不安要素が残ったままだったんですけど、2回目観た時に、世界観としてちゃんとひとつの仲村っていうピースになれているのかなって思えました。
あと、観たことがない邦画になったなと思いましたね。

井口昇監督
嬉しいですね。

惡の華

スター誕生の瞬間

町山智浩
僕は、本作を観た時、スター誕生の瞬間を観るという感動を味わいました。
園子温監督の『愛のむきだし』を観た時に「これはすごいことになるぞ」って思った時があって、それと同じような衝撃を受けました。
女優さんのクローズアップがバシっと綺麗に撮れてて、それがお客さんの印象に残ったらそれはもうその映画の勝ちですよね。

「映画秘宝」読者にもオススメの『惡の華』

町山智浩
「映画秘宝」の読者の方っていますか?『惡の華』は、高校生を描きながらも「映画秘宝」の読者にもビシっとくる映画だと思います。タランティーノとか好きな人にも響く作品。
井口監督の作品は、入り口は変態ですが、「人が人を愛すること」という普遍的なテーマをずっと描かれています。

井口昇監督
そうですね。『惡の華』はそのテーマの集大成と言える作品です。

井口昇監督

井口昇監督

最後にメッセージ

玉城ティナ
7、8年温められてきた作品で、仲村佐和という強烈なキャラクターを演じられてほんとに嬉しく思いますし、他の人がやっていたらたぶんちょっと嫉妬していたと思うので(笑)
自分がそう思える作品に出会えて良かったなと思っています。

玉城ティナ

押見修造
自分にとってもとても大切な映画で、原作も井口監督の作品にとても影響を受けて描いた漫画なので、そういう意味でも感慨深いです。
漫画が始まったのが10年前で連載が終わってからも5年が経って、けっこう時間が経っているのにこのように映画にしていただけて非常に嬉しいですし、
昔、読者だった方が、この機に映画を通して物語に触れると、大人の目線でもあり、当時と違って見えるんじゃないかなって思ったりします。

玉城ティナ
違かったです。

押見修造
ホントですか?嬉しいです。
私もこの映画のおかげで漫画家として次に進めるような気がします。読者の方、是非映画も観てほしいなと思います。ありがとうございます。

惡の華

フォトギャラリー

Invalid or incomplete url supplied

映画『惡の華』

【ストーリ―】
あの夏、僕は仲村さんと出会い、リビドーに目覚めた。
山々に囲まれた閉塞感に満ちた地方都市。中学2年の春日高男は、ボードレールの詩集「惡の華」を心の拠り所に、息苦しい毎日をなんとかやり過ごしていた。ある放課後、春日は教室で憧れのクラスメイト・佐伯奈々子の体操着を見つける。衝動のままに春日は体操着を掴み、その場から逃げ出してしまう。その一部始終を目撃したクラスの問題児・仲村佐和は、そのことを秘密にする代わりに、春日にある“契約”を持ちかける。こうして仲村と春日の悪夢のような主従関係が始まった・・・。
仲村に支配された春日は、仲村からの変態的な要求に翻弄されるうちに、アイデンティティが崩壊し、絶望を知る。
そして、「惡の華」への憧れと同じような魅力を仲村にも感じ始めた頃、2人は夏祭りの夜に大事件を起こしてしまう・・・

伊藤健太郎 玉城ティナ 秋田汐梨 / 飯豊まりえ
北川美穂 佐久本宝 田中偉登 松本若菜 黒沢あすか
高橋和也 佐々木すみ江 坂井真紀 鶴見辰吾

原作:押見修造「惡の華」(講談社『別冊少年マガジン』所載)
監督:井口昇  脚本:岡田麿里
主題歌:リーガルリリー「ハナヒカリ」
製作:『惡の華』製作委員会(ハピネット ひかりTV ファントム・フィルム 角川大映スタジオ 日活)
配給・宣伝:ファントム・フィルム
©押見修造/講談社 ©2019映画『惡の華』製作委員会
公式サイト:akunohana-movie.jp
公式Twitter:@akunohana_movie

予告編

YouTube player

9月27日(金)、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

[写真・動画・記事:Jun Sakurakoji]

 

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA